ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
江戸末期。双六売りの又市は損料屋「ゑんま屋」にひょんな事から流れ着く。この店、表はれっきとした物貸業、だが「損を埋める」裏の仕事も請け負っていた。若き又市が江戸に仕掛ける、百物語はじまりの物語。
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
小股潜りの又市が御行となるまでのお話 まだ若く、青臭いところのある又市が魅力的 悩み、悔やみ、そして裏の世界で生きてゆく決心をする。 「窮鼠」は、「続」に出てきたあの話に繋がるのだなぁと納得 分厚いですが後半は一気読み テンポの良い会話は、落語のようです(笑)
やることなすこと青臭く、仕掛けも稚い若き日の又市が、いかに御行になりにしか。悩み多き又市を中心に、様々な人々が巻き込まれ、妖怪たちが事件に意味を与える。 我々の世代では江戸社会の構造を「士農工商」と習い、今の子供たちは「武士-百姓/町人」の二層構造で習っているそうだが、この本はその構造の外側の人び...続きを読むと、更には「外側の人びと」という枠にも入れない人びとにスポットを当てた物語。調べれば調べるほど、江戸東京の文化・芸能において被差別民が担った役割は大きい。
巻頭から「あれ、読む順番まちがえたかな?」と泡を食ったけど、執筆順とシリーズ作品内の時間軸が異なっているのはサマーの常套手段だったっけ( ´ ▽ ` )ノ おなじみ京極版必殺!( ´ ▽ ` )ノ 主な舞台が損料屋で妖怪がらみってと「つくも神貸します」(アニメ版の酷さは伝説級)とおなじだけど...続きを読む、雰囲気はまったく違うし、格も面白さもこっちのほうが断然上( ´ ▽ ` )ノ 一編一編すすむうちに、ラスボスの正体とその目的がだんだん明らかになっていく過程がサスペンスフル( ´ ▽ ` )ノ 従来タブーとされている穢多非人、さらにその枠にすら入らない野非人をフィーチャーしてるところが非常に興味深かった……( ゚д゚)ウム 「カムイ伝」を読んだ人なら、この時代の身分制度の「異常な精妙さ」については既におなじみのはずだよね( ´ ▽ ` )ノ とにかくキャラがみな立ちまくっていて先行した同シリーズ中でも屈指の出来( ´ ▽ ` )ノ 語り口も絶妙( ´ ▽ ` )ノ 「旧鼠」だけは別として、どの話も基本は「落語」と考えると読みやすくなるはず( ´ ▽ ` )ノ 「寝肥」「かみなり」なんてアイディア・筋立てがまんまだし、全編 段取りもキャラ造形も会話のペースも間のとり方も、もろに落語( ´ ▽ ` )ノ ハードボイルドタッチなところも、じつは落語と通底してるんだよね( ´ ▽ ` )ノ にしても、第二作「魍魎の匣」以来のサマーの「こだわり」(文章のページまたぎをしない)がだんだん邪魔くさくなってきたな……(´ヘ`;)ウーム… どの作品も長いからどこでも本を閉じやすくするため、というのが当初の目的だったらしいけど、後になるとそれがそれ自体目的化してるというか、なんというか……(´ヘ`;)ウーム… ページ内に収めるためにムリヤリ文章を引き延ばしたり改行を増やしたりしてるところが、少なからず見受けられる……(´ヘ`;)ウーム… こんなことするより、章分けを増やすほうがずっといいんじゃないか?、と最近は思う……(´ヘ`;)ウーム… あと、解説ね……(´ヘ`;)ウーム… ほんと、出身地が同じな時代劇作家だから依頼したとしか思えないけど、いくらなんでもあれはひどいな……(´ヘ`;)ウーム… 文庫の解説なんかふだん一切読んでない人なんだろうな……(´ヘ`;)ウーム… ルール一切無視。自分話ばっかり。あらすじで枚数稼ぎ。ネタバレ連打……(´ヘ`;)ウーム… 他人の本だから好き放題やらかして構わないと思ってるんだろうけど、こんなことやってると結局自分のためにならないよ、デブのウェザーちゃんヽ(`Д´)ノプンプン これまであなたの本 一冊も読んだことなかったけど、今後もぜったい読まないと決めたヽ(`Д´)ノプンプン 2019/05/09 追記/あ…… いま調べたら、宇江佐真理さん、2015年にお亡くなりになってた……気まずい……
京極夏彦の文体は年々しつこくなってきている 京極シリーズの印象というのもあるんだろうけど短編もなんか読みづらいんだよね 巷説百物語シリーズだけはなぜかそれがなく読みやすいのは不思議。時代物だから京極節が緩和されてるんかねえ おすすめは後なんだけどこれを楽しむためには最初から読まないといけないという罠...続きを読む これは又市がまだ御行になる前の物語 1冊目にも出てた祇右衛門を絡めて見事に又市を御行に仕立て上げたなと しかし久瀬棠庵はどうなったのか
またまた、勢いで再読。そもそも小股くぐりの発端と結末に至る因縁の端緒が描かれている。改めて読み返すと、靄船から百介までも登場しているので、本当に前の話である。サーガものとしては前日譚を描くことは良くある話ではあるが、矛盾なく成立しているところは凄い。続けて読めば良く分かる。
短編だから読みやすい と、書きたいところですが、今回ばかりは長かった…… 以下ただのメモ 「寝肥」 はじまりのはじまり ここで大体役者がそろうやつ 好きあっているのに疎んでしまうのはやるせないばかり 「周防大蟆」 又市の「殺しはしたくない」精神が良く見て取れる ...続きを読む 六人が死ぬところを一人でとどめたのは流石、と私なら思ってしまうけれど、又市はそれでも釈然としないらしい そしてまさかの(?)…… お幸せに、とは言えないのかもしれないけれど、お幸せに 「かみなり」 中盤にしてクライマックス?? こ、小右衛門キタ━(゚∀゚)━! 万三が凄くいいやつ というか同心と岡っ引きコンビが凄く良い 「山地乳」 江戸版デスノート 祇衛門 「旧鼠」 こんなに殺す?と思うほど、敵も味方もたくさん死ぬ ゑんま屋一党ではないおちかまで 双六売りの又市が、巷説以降のような姿になったきっかけのお話 おぎんさんもでる
僕に読書の楽しさを教えてくれた『巷説百物語』 第4弾の本作には、又市が御行(魔除けの札売り)になる前、双六売りをしていたころの話が6編収められている。 又市が自分のことを「やつがれ」ではなく「俺」と言い、仕掛けによって誰かが死ぬことを厭うた青臭い時期があったなんて何だか新鮮。 稲荷坂の祗右衛門との戦...続きを読むいがこのときすでに始まっていたことを知って、シリーズの構成の妙に惚れ惚れした。 『巷説』シリーズは、読み終えるといつも哀しさがこみ上げてくる。 たくさんの仲間を失った後、「御行奉為(おんぎょうしたてまつる)」と言って江戸に消えていった又市の背中はすごく寂しげで、でもそれがカッコいい。 「口八丁手八丁の小股潜り」と周りから言われる1人の男の言葉を通じて、京極さんは人間の真実を描こうとしているのだと思う。 又市の『巷説』シリーズと、京極堂の『百鬼夜行』シリーズ、比べがたいけれど、『巷説』の方が好きかなあと最近思うようになった。 この先もずっと、僕にとっては京極夏彦が最高の小説家だ。
又市が江戸で御行となるまでの物語。 白装束と錫と、百物語の原点。 まだ若く青い又市がやるせない事件に巻き込まれるたび考える。何を生かし何を犠牲にするのか。百物語シリーズのシステム構築に関わる思想の過程が描かれており、本書を読んだ後シリーズを読み返してみると大変感慨深いものがある。
いやあ又市が若いですなあ。そりゃ始まりの物語だから当たり前と言えば当たり前なのですが。これがあっての、あの御行の又市なのかと納得。刊行順に読むのが面白味増すけれど、これを読んだら前のシリーズを再読したくなりますね。 妖怪に擬した仕掛けの面白味ももちろん、身分制の持つ重みや人の生き方を語っているんです...続きを読むね。しかもそれすらもきちんとエンターテインメントとして仕上げているのが、京極夏彦の凄さでしょうね。
巷説シリーズの第4段。 だけど、始まりのお話なのですよねー。 又市が、まだ又市じゃない時のお話。 かなり壮大な感じなんだけど、私は好きなのよねー。 巷説シリーズ、これから読むのはアリだけど やっぱり出た順番に読むべきかなー。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
前巷説百物語
新刊情報をお知らせします。
京極夏彦
フォロー機能について
「角川文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。(1)
絡新婦の理(1)
姑獲鳥の夏(1)
文藝春秋2024年6月号
試し読み
鵼の碑
陰摩羅鬼の瑕(1)【電子百鬼夜行】
ヒトごろし
鉄鼠の檻(1)
「京極夏彦」のこれもおすすめ一覧へ
▲前巷説百物語 ページトップヘ