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石ノ森章太郎のあの名作「人造人間キカイダー」を、大人気作家・松岡圭祐が完全小説化!! 読み応え十分の本格冒険SF小説の傑作が日本を震撼させる!!
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Posted by ブクログ
石ノ森章太郎原作の漫画を元にしたノベライズ。 科学者である父親と離れて暮らすミツコの元に、ジローと名乗るギターを担いだ青年が現れる。彼は何度もミツコの窮地を救い、弟のマサルとも親しくなっていき、ミツコもまた彼に淡い感情を抱くようになる。 しかし、ジローの正体はキカイダーという名のロボットであり、ダー...続きを読むクの魔の手からミツコを守るためにやってきたのであった。という、王道なヒーローもの。 いやあ良かった。ロボット×人間はこうでなくては。 キカイダーとハカイダー、そしてマリのロボット同士の兄弟関係もいい。ミツコも含め、それぞれで父親に対する複雑な感情を抱いているが、そこから生じた行動には愛情めいたものが感じられるからだ。マリもミツコに対してうっすらと嫉妬めいたものを感じていたんだろうなぁ、と思える場面があるのもまた良し。 とても面白かった。
テレビで「人造人間キカイダー」をリアルタイムで観た世代です。 大変面白く読ませていただきました。 上手に現代に合わせた設定になっていますね。 無線LANを拾い、携帯電波を体内から発し、有機ELを身にまとい爽やかな青年に擬態する。 テレビでは説明不足だった半身が赤・青になっている理由、良心回路の構造、...続きを読むギルの悪魔の笛の音がキカイダーに及ぼす機械的作用。 いや~上手い! そして往年のファンが泣いて喜ぶギターを弾きながらの登場シーン。もう拍手喝采です。 最初の敵はグレイサイキング。ダブルチョップや大車輪投げまで出てきたのには笑いました。サービス精神満点ですね。 そして必殺技は「デンジエンド!」もう涙ちょちょぎれです。 後半あまりにもサービス精神旺盛で初期敵役ロボットがうじゃうじゃ出てきたのは少し興醒め。 ヒトデムラサキなんて2頁で爆発、完全に雑魚キャラ扱い、可哀そう! プロフェッサーギルを倒しジローは何処ともなく去っていく。 但しマリ(ビジンダー)はシャドーに転職し色違いのハカイダーは健在の様子。しかもキカイダーのプロトタイプは太陽電池で動く設定。これってゼロワン? やっぱり本職の作家さんが書いたら面白いわ。サイボーグ009も人に書かせたら良かったのに。続編希望!
ギターのジロー♪ 僕らの仲間~♪ 優しく強いロボットさ~♪ あ~くと戦い~、今日も行く~♪ キックだ、パンチだ!ぶちかませ~♪ ダークロボット!やっつけろ~♪ (歌でどんな作品かわかる) 悪と善をくっつけて、良心回路がコントロール! ロールパンナみたいな設定です!
あの“名作”の漫画、テレビシリーズの「キカイダー」が、本作では見事に「現代または近未来の物語」として翻案されている… 個人的には「キカイダー」のテレビシリーズについて、「BGMが凄く佳かった」と記憶していて、一部は時々不意に頭の中に思い浮かぶ程なのだが…本作を読んでいて、そんなものの一部が思い浮か...続きを読むんだ程だった… 本作の愉しかった箇所…人間に準ずるモノとして構想された、ロボット達の人工知能の思考が描写されている辺りのように思う…また、ジローに惹かれるようになるミツコの心の揺れや行動の描写も面白い…こういう辺りは「SF」である以上に「“人間”を考えさせる」という味わいが在ったと思う…更に…「最凶の敵」であるハカイダーもキカイダーの前に立ちはだかる…「自らの存在」を問い続けながら、必死に闘うキカイダー…自らを上回る性能を誇るハカイダーを前に、どのように立ち向かうのか?! 本作に関しては「近年中に制作・公開の映画の原案」という位置付けも与えられているやに聞くが…それはそれとして、上述の「SF」である以上に「“人間”を考えさせる」という味わいは「小説ならでは!!」の愉しさだと思う。本作は正しく“The Novel”である。
面白い! 良心回路やデジエンドなど、懐かしい名称が出て来て昔テレビで観たことを思い出しながら読めた。
どうしてこれを映画化しなかったんだろう。 親からの無償の愛情が不足すると、依存心に満ちた幼児性をひきずることになる。一方的な愛を受けたがる稚拙な欲求の段階から抜け出すことが困難になる。 エレベーターの作動音って、人を不安にさせるものなの?
原作のテレビ・シリーズをリアルタイムで観た世代です。 懐かしい旧友に再会した気分を満喫しました。 確かにラストが若干あっけなかったきらいはありましたが、 ハカイダーを始め、ダーク破壊部隊のグレイサイキング、 白骨ムササビ、原作以上に情けないザコ扱いのヒトデムラサキまで登場し、サービス満点で楽しめまし...続きを読むた。 欲を言えば、ハカイダーとの確執と、ミツコとジローの種を超えたラヴ・ストーリーをもっと掘り下げて欲しかった。
小説を書くには特別な才能が必要だと常々思っていますが、ジャンルを問わずに様々な分野の小説を書くというのは、さらに特別な才能が必要なのではないかと思います。今回読んだ一冊は、そんな「特別な才能」を感じさせてくれる一冊でした。 "2014年映画化。石ノ森章太郎の伝説的名作が本格SF冒険小説と...続きを読むなり蘇る。震災後の日本、二足歩行ロボット開発に革命的進化をもたらした研究者が姿を消した。時を同じくして、彼の娘である女子大生の周辺にあやしい男たちの影がちらつきだす。赤と青半身ずつという異形のアンドロイドはなぜ誕生したのか。『催眠』『万能鑑定士Qの事件簿』『ミッキーマウスの憂鬱』の松岡圭祐により生まれ変わった、驚異的な面白さを誇る長篇登場。(「BOOK」データベースより)" 「人造人間キカイダー」は石森正太郎さん原作の特撮ヒーロー物で、昭和47年にテレビ放映が開始されました。「不完全な良心回路を持ち、善と悪の狭間で苦悩する人造人間」という設定で、ヒーローなのに苦悩するというところが他の変身ヒーロー物とは異なっていました。 私も当然のことながら毎週楽しみに放映を見ていました。今でも主題歌をそらんじることが出来るぐらい熱心に見ていたんですよね。 人造人間キカイダーは他のヒーロー物と違い、見てスカッとするというよりはキカイダーが苦悩するのを見て「大人はなんだか大変なんだな~」と思っていました。ある意味では、当時のヒーロー物としては異質だったんですね。 松岡圭祐さんの小説は「催眠」や「千里眼シリーズ」でたちまち虜になってしまいましたが、その後「万能鑑定士Qシリーズ」や「ミッキーマウスの憂鬱」など、それまでのシリーズとは趣の異なる小説も素晴らしいなと思っていました。 そこにきて今回の「人造人間キカイダーTheNovel」という、さらに趣の異なる作品を書かれているというのには驚かされましたし、その内容も非常に素晴らしくてグイグイと読み進めてしまいました。 この作品の素晴らしいところは、私達のようなテレビでの放映を知っている世代が記憶しているキカイダーの世界を踏襲しつつ、現代のテクノロジーや実際にありうる近未来の技術などが織り込まれているところだと思います。 そして何よりも素晴らしいのは、石森正太郎さんが描かれた「善と悪の狭間で苦悩する人造人間」という原作の設置がそのまま持ち込まれているだけではなく、それを松岡ワールドでさらに奥深いものに仕上げているところだと感じました。 大人が読んでも子どもが読んでも楽しめる一冊。人間の業の深さや哀しさなども味わえる一冊です。
何気に面白い。 当時のロボットの造形を崩さず、背景は現代に合わせてるのが、なんか笑える。01はないのかな(笑)
さあ、機械的に行こうか。 平成の世にあの懐かしのキカイダーが甦る。 この本を見つけた時は「なんで今更キカイダーなの…?」だったけど うわーこれおもしろいわ!さすが松岡圭祐!! 千里眼シリーズも「んなバカな!?」と思いつつも読まずにいられなかったけど これもまた細かいツッコミをぶっ飛ばすだけの疾走感...続きを読むあり。 何も考えずにとにかく読もう。 全てを忘れてこの物語に没頭すれば明日の奇跡を信じられるかもしれない。
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人造人間キカイダー The Novel
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