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「咎め立てる炯眼よりも赦す炯眼の方が上手(うわて)なのだ」(「悪口」)/「叡知。これは怒り狂った判断を克服した徳である」(「叡知」)/「真の奇蹟は人間に属している」(「奇蹟」)-哲学者アラン(1868-1951)のカード箱に遺された、思索の〈定義集〉。264枚に書かれた断想の初の全訳と、未刊主題500余を収録。貴重な日本版。
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Posted by ブクログ
普段何気なく使う語句(性格、絶対、勇気etc.)にアラン(本名エミール=シャルティエ)が一語一語考察したもの。 何気なく使う言葉の意味を一歩立ち止まって考えさせてくれる本、 さらに、自分がいつもいかに言葉の意味を考えずに喋っているか気付かされ、落胆できる本です。
人間嫌い、純朴、弁証法、奇蹟、魔法、品位が落ちること…など様々な言葉の定義を述べた哲学書。特に「勇気」の項目が新鮮であった。「勇気とは慎重さと手を組んで怒り無しに見事にやっていく」。慎重さを亡くした勇気は怒気でしかない。
吝嗇、赦免、節制の項が優れている。節制のアリストテレスのことばが参考になった。 ただし、これらの定義集を理解するのは難解だ。 "なぜなら"と理由をつけるが、その理由自体が考えないと入って来ない。
子供が通っている公文の先生にお借りした本。 アランって誰だろうと思いながら読み進めていく。 定義集という名の通り、AとはBである。という型なのだが、そのBが難しい。意味がわからない。 意味がわからないなりに頑張って頑張って噛み砕けるところまでは噛み砕いて、全然腑に落ちてないけどとりあえず飲み込む...続きを読む、という作業を頑張りました。 たまに意味が分かるのがあるとほっとする。笑 個人的には ○〜質の人シリーズが好き。 なんじゃそりゃとか思いながら読んでたけど、昔の医学での定義だったのね。 ○楽しみは外的要因にあるけれど、幸福は内的要因に依存しているという下りが好き。 ○眠りも好き。眠りの定義って、科学的に説明する以外で考えたらなんだ?!って感じだけれど、十分な眠りは思考の条件である。というのはとても納得! 心配ごとをあとまわしにして眠ることは、魂の偉大さの見事なわざであると。これはよくわからなくてちょっと笑っちゃったけど、眠りはとても重要だということかな。 ○天使は議論しない、もおもしろかった。 ○条件付きの友情などうれしいわけがない。なんてそりゃそうだと思えるものもあったり。 あまりに難しいんだけど、その中でちらりとわかるものもあると本当楽しかった。 お勧めされなかったら絶対に一生ご縁がなかったかもしれない本。読めて良かった!
この本を読んでじゃないが、今一度メディアなど世の中で適当に使われている言葉を再定義したいと思う今日この頃。
神:これは最高の価値である。ある人は名誉こそ神であるといい、ある人はお金こそ神であるという。 希望:よりよき未来に対する信仰のようなものであって、そこから正義と善意が生まれるのだろう。 神学:これは理性が神話を受け入れられるようにするための神話への批判である。
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