作品一覧
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3.0
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ【ネガティブ感情との付き合い方】
・恐怖や不安には必ず原因がある。それが分からなければ怯えるしかできないから、まずはその原因を見つけよう。
・情念(理性では抑えきれない、想像力を掻き立てる感情)に囚われるな。落ち着け。情念を支配するために、まず行動しろ。例えば、運動会前の緊張は走り始めれば抜ける。不安の9割は実現しない。
・また、行動だけではなく、態度、仕草、表情によっても情念は支配できる。
【仕事】
・自由に働くことは最も楽しいが、奴隷のように働くことは最も辛い。 自由に働くとは、労働者自身が、知識と経験に基づき、調整し、試行錯誤できる仕事をすることだ。
・他人の畑を耕すな、自分の畑を耕せ。 -
Posted by ブクログ
タイトルから幸福であるにはかくあるべしみたいなのを勝手に思っていてこれまで敬遠していたが、池田某の紹介で、こんなに簡明に哲学をしているこのひとの哲学は自分のスタイルとよく似ているといっていて、読んでみることに
原題は論というよりかは断章を意味しているようで、アランというひとがひとり哲学するその残滓のようである。しかし、彼もまた「わたし」とはなんだ、「善い」があってしまうという哲学に魅入られた考えるひとで、まるで生きているかのような文体がそこにはある。
生きること死ぬことというのは本当に普遍的なもので、二度の戦争の最中というのをひょっとすると忘れてしまいそうなほど今も変わらない、考えるひとの流れ -
Posted by ブクログ
再読。初読時よりも沁みる。人生を「自分のものとする」ヒントに溢れた一冊だなと思う。
他人のせいにしないこと、流されないこと、体を動かすこと、上機嫌でいること、礼儀正しくあること…要旨をかいつまんでしまえばどれも子供にも伝えられるような基本的なメッセージだが、共通して、自らのあり方を自らが規定するという、強く輝く意志と弛まぬ行動力が背骨として一本通っている。それが一番難しいことを、大人は皆知っている。
自分への発破をこめて、以下引用する。
幸福になるのは、いつだってむずかしいことなのだ。多くの出来事を乗り越えねばならない。大勢の敵と戦わねばはらない。(略)しかし力いっぱい戦ったあとでなければ