盤上の夜

盤上の夜

774円 (税込)

3pt

「相田と由宇は、出会わないほうがいい二人だったのではないか」――由宇は四肢を失い、囲碁盤を感覚器とするようになった。若き天才女流棋士の栄光をつづり、第1回創元SF短編賞で山田正紀賞を贈られた表題作をはじめ、同じジャーナリストを語り手に紡がれる、盤上遊戯、卓上遊戯をめぐる6つの奇蹟。囲碁、チェッカー、麻雀、古代チェス、将棋……対局の果てに人知を超えたものが現出する。デビュー作品集ながら第147回直木賞候補となり、第33回日本SF大賞を受賞した、2010年代を牽引する新しい波。解説=冲方丁

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盤上の夜 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    面白かったです。おそらく今年読んだ本の中で1番面白い一冊になると思います。
    SFは初めて読みましたが、とても楽しめました。6編からなる短編集で、一気に読みたいところです。
    特に2本目は実在する人物が主題の話になっており、虚構と現実の境を曖昧にする仕掛けが秀逸です。5年後にもう一度読み返したい本です。

    0
    2023年10月24日

    Posted by ブクログ

    盤上遊戯が、世界を、歴史を、人を変える。見たことない世界を見せてもらった。
    個人的ベストは「人間の王」
    半世紀の間無敗のチェッカー王者、ティンズリーは機械に敗れたとき、そしてチェッカーが滅ぶとき、何を思うのか。
    次いで「象を飛ばした王子」、「千年の虚空」などなど。前作とも素晴らしかった。

    0
    2022年03月05日

    Posted by ブクログ

    読み終わった。いつ買ったんだろ。一年くらい前な気がする。
    かなり好きな話だった。囲碁、チェッカー、麻雀、古代チェス、将棋。盤上遊戯をベースに話が進む。一見してSF感はないのだけれど、チェッカーの終盤から察するに…。という匂わせ程度のSF感は逆に好き。
    ボードゲームという「抽象」を極める先には。。とい

    0
    2020年08月26日

    Posted by ブクログ

    これも、SFのカテゴリーなのか?とは思いつつ、非常に面白く読みました。特に興味深かったのは「人間の王」。AIが人間にゲームで実際に勝ち、さらには完全解がもしも見つかったら、人はそれでもゲームをするのだろうか?人にとってゲームとはなんだろうか?と、現実にAIが人間に勝つ現代に一層、考えさせられました。

    0
    2020年01月20日

    Posted by ブクログ

    たかがゲーム、されどゲーム。
    現実を侵食するほどの中毒性がある。
    深く潜り、あるいは高くどこまでも登り、行き着く果ては何か?
    新たな世界か、世界の真実が暴かれるのか?
    6編の物語が語ります。

    0
    2019年12月08日

    Posted by ブクログ

    囲碁、チェッカー、麻雀、将棋などの遊戯を中心に、それに関わる人間の生き様や人智を越えたものを炙り出すSF短編集。全編通してドキュメンタリータッチの記述形式で描かれ、それぞれの視点から奇妙な物語が浮かび上がってくる。どれも個人の物語から世界を越え、盤上遊戯が抱える命題まで拡散していくが、物語としての骨

    0
    2019年05月27日

    Posted by ブクログ

    登場人物の価値観がゲームを通してくっきりと浮かびあがり、ゲームの価値を知れた。ゲームがなければ生まれなかった物語がたくさんあって、それこそがゲームの魅力なのかもしれない。

    0
    2018年07月30日

    Posted by ブクログ

    囲碁、将棋、チェス、麻雀などのボードゲームを題材にしたSF短編集なのですが、史実に基づいた描写も多く、いわゆる「SF要素」が薄めな作品も多いです。

    ただこの「史実」と「フィクション」の織り交ぜ方や、独自の解釈が非常に読ませる作者さんで、ゲームのルーツや歴史についても飽きずに読めます。

    人間プレイ

    0
    2023年01月15日

    Posted by ブクログ

    囲碁、麻雀、将棋などのボードーゲームを題材にした短編集。

    特殊な過去や設定を持つ登場人物達のストーリーにワクワクしたし、共通のテーマである「なぜそのゲームをプレイするのか」という部分もそれぞれ違っていて面白かった。

    架空の話に現実の事件や歴史を混ぜてあるのも上手い。

    0
    2022年12月28日

    Posted by ブクログ

    盤上ゲームをテーマにした短編集

    収録は6編
    ・盤上の夜(囲碁)
    ・人間の王(チェッカー)
    ・清められた卓(麻雀)
    ・象を飛ばした王子(チャトランガ)
    ・千年の虚空(将棋)
    ・原爆の局(囲碁)

    四肢を失った女性
    生涯ほぼ負けなしのマリオン・ティンズリー。
    宗教団体教祖の女性、プロ雀士、サヴァン症候

    0
    2022年02月11日

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