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小角が書き送った短歌を自分の文章に無断で引用した作家・糺田両奴。国民の無意識に影響を及ぼして駄目にする奴の文学を根底から破壊する! こちらの世界に拉致してきた糺田に課した難題は、「一、短歌を作る。二、ラーメンと餃子の店を開店し人気店にする。三、暗殺」。それは魂のテロルの始まりだった。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
名作です。町田康さんにハマり20年以上たちますが、1番かもしれません。 難解な印象が強い町田康さんですが、今作はテーマが明確です。「薄っぺらいくせに、さも本物のように表現して多くの国民を洗脳するエセクリエイターども許さん、ちゃんとしろ。性根を叩き直してやる」 文学は読み手の受け取り方次第で、何が...続きを読む正解なのかは分かりません。町田康さんも別にそんなこと思っていないかもしれませんが、私はそう解釈しました。 解説にあった、 ?田(?読みも分からんから変換できない笑)の薄汚れた魂の浄化を図るためのもの、という指摘に近かったです。 1、短歌を作れ→創作に真摯に向き合え 2、ラーメンと餃子の人気店をやれ→大衆(読み手)を 理解しろ 3、暗殺→なんだっけ、わすれた笑 猿本丸児はもうこれ秋元康でしょ笑笑「川の流れのように」のパロまで入れて。 ちなみに1番笑ったのは、鎖鎌で切りつけた時の一文「音頭朗々〜」です笑
『こいつを潰すのは俺の使命。俺の勇気。そして希望。青雲。ラララ、君が見た光。』 『思考における二股はひとりの人間を複数の人間にする。その好例がエグザイルだ。』 『もう口惜しくって口惜しくって、手に持っているグラスを握力の力で握り割って、割れたガラスで掌を切り、鮮血を迸らせ、その鮮血の迸る手で寿司...続きを読むを握り、真面目で冷静な声で、「へい。お待ち。血の握りです」と言って配って歩きたいような気持ちになった。』 「もう、あいつはやきもののこととなるともう、きちがいだからね。ね、そうだよね、未無ちゃん」 「きちがいです」 「だよね。まあ、それ以外のことについても大体、きちがいなんどけど、まあそういう僕も実際はきちがいみたいなものなんだけど。そうだよねよね、未無ちゃん」 「きちがいです」 「君はいま頭の痛みに苦しんでいるのかも知れないが、そんなものはこれからの苦しみに比べたら練習のようなものだ。ウグイスの交尾のようなものだよ。」 「や、やめて…」 「なにが、やめて…、じゃ、ぼけ。おまえは処女か。あのなあ、あのさあ、俺はおまえが帰ったらどうなるかを呆れるほど克明に説明したよねぇ。してない? した? 未無、どっち?」 「呆れるほど克明に説明してました」 『もちろん俺たちに隙はない。明日もない。あるのはいまだけ。』 「おまえを葱で殴りたいような気持ちを常に心の中心に抱いて、その葱の臭みを、それは臭みじゃないでしょう、むしろ、それを臭いと思う消費者のほうがよっぽど臭いんとちゃうんけ、と思いながら!」 『屋上の草原はごみごみした地上と違ってとても気持ちがいい。こんな気持ちがいいところで暗殺の練習ができるなんて、本当にうれしい、気持ちいい。感謝。』
勤勉な作者のお巫山戯。絶え間ない向上心、集中力、アップデート。 ここまで噛み砕いて差し出されているのだ。若者よ、もっと文学を読まねばならぬ。傑作。
最初はその世界観に慣れるまで苦労したが、その後はもう転げ落ちるように小説に引き込まれていく。絶望的で絶対的で不条理な設定なのだけれど、町田康の語り口がそれを隠すように軽い雰囲気で進んでいく。 やみつきになるというよりも、読んでいる時だけ浸っていたい。ずっとだと胃がもたれそうで、良い意味で濃すぎる味付...続きを読むけ。ハマる人はメチャクチャにハマるでしょうが。
ギャグなの?真面目なの?って思うの、最初は。でも読んでるうちにクセになるというか、ケラケラ笑っている自分がいた。 でも笑えるだけじゃなくて、常に狂気が潜んでいるというか。なんてことない、って感じで人を痛めつけるんだよ。怖いよね。そんで妙にまともなことを口にするんだ。登場人物みんなかわいいけど、みんな...続きを読む怖い。誰も友達には欲しくないな。 でもおもしろかったし読んでよかった。今まで読んだことなかったタイプの小説でした。
久々の町田康でしたが、出だしからほくそ笑みつつ最後まで面白く読みました。そういや生きるヒントも頂いたのでした。なんか運命感じたしね本屋で見かけた時に(笑)
ずっと高熱でうなされている時に見る夢のような話。 主人公の小角は、訳の分からない単価を一方的に糺田両奴に送り付ける。 その単価を考察した文章を著書に載せてヒットした糺田両奴に小角は恨みを持ち、糺田両奴を謎の世界に拉致し、短歌を書かせたりラーメン屋を開かせたり、秋元康的なプロデューサーを暗殺させようと...続きを読むしたりとめちゃくちゃな事を課題として押し付ける。 とにかく、終始わけがわからないのだが、町田康独特の言い回しで続くストーリーは読んでいてとても面白い。 特に続きが気になるなどはないが、ついつい読み進めてしまう。 あと、登場人物の漢字が全く読めないので調べたら、どうやらそういうものらしい。 糺田両奴(きゅうだりょうど)と渡すは読みました。 実写でやるとしたら 小角→オダギリジョー 糺田両奴→滝藤賢一 新未夢→池田エライザ かな? 楽しい小説でした。
怪文書を送られた作家が、その内容を自作でネタに使ったら、送り主に異次元空間に拉致されて、解放する代わりに課題を与えられる。?短歌を作れ……失敗、?ラーメンと餃子の店を出して人気店にしろ……いいトコまで行ったが失敗、?暗殺……ターゲットに拉致監禁され、総合格闘技の試合を申し込まれて敗北。作家の脳が壊れ...続きを読むてお終い。内容を全てネタバレしてしまったが、まぁいっか。ネタバレしたところで何にも影響は無い。
何て乱暴で不条理な話なんや… 町田康ていつもは踏んだり蹴ったりな側視点ばかりやったような気がするんやけど逆側なんもしんどい原因やと思った。 でも安っぽいラーメンを食べたくなった。
わけ分かんねぇ。まぁ、クスってなるとこいっぱいあったけど。 関係ないけど解説でジャン・ジャック・ルソー(人間不平等起源論の人)の「社会や法律は金持ちが貧乏人騙して反抗させないための偽の仕組みだ」って言葉が出てきてて、おおーってなった。
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