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「やっぱ、てめぇら、すげーわ。最高の敵だよ」。日本史上、屈指のヒーロー源義経を描いた古典『義経記』を、小説として現代に甦らせた超絶技巧・抱腹絶倒のシリーズ第3弾。
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Posted by ブクログ
引き続き町田節炸裂! 擬古文から自由闊達な現代語、そして極めて現代的な口語、砕けまくりのめっさ関西弁、果ては英語まで駆使して、古典を訳すか! 超絶技巧。そして、原文の隙間を独自の解釈とノリで埋めていく凄さよ。町田康こそ日本語の天才。いよいよ次巻で終了か。
3巻も面白かった。 義経達が追い込まれていって辛いけど、笑いながら読みました。 早く続きが読みたいけど、結末が辛いから読みたくないような。でもきっと笑いながら読んでしまう。
この3巻目で終わりかと思っていたらまだ4巻目が出る予定なんですね〜、嬉しい。 前2作よりも泣けるシーンが多くて。 あと、家臣の1人が主の義経を逃すために体張って戦うところと、そして彼の死に様が凄まじい。 そして美しく賢い静御前の最期。 この3巻目、余韻がすごい。
「義経記」全ハ巻のうち、巻五と巻六をカバー。 次の「ギケイキ4」でおそらく完結。 義経の吉野山逃避行とその忠臣佐藤忠信の活躍、静御前の白拍子の舞がハイライト。 そもそもが「口承文学」なのだから、テキストよりもリズムやビート、グルーブ感がキモ。 町田の「新訳」それを現代に伝えようという果敢な試みと...続きを読むいえる。 楽しめる人は楽しめるけど、このノリについてこれない人は「ふざけるのも大概にしろ!」と怒るのかも…。
時勢は暴力と言葉で築かれていく。暴力は相手を傷つけることで勝敗、優劣、生死を隔てる。言葉にもその要素はあるが、慈愛や救済、共感へと向かうコミュニケーションの素晴らしさも兼ね備えている。そんな言葉を礎にする政治は、武力を行使する武士や僧侶が己の体裁や自尊心によって保身する愚行録でもある。政(まつりごと...続きを読む)は古今東西さほど変わらぬ人の愚かさを露呈する。もちろんそこで悲観して関心を失ってはいけない。人はその恥部をさらけ出し認めてこそ成長する。とその前にあほらしやと踊り出すかもね。
イケイケな意訳の義経記シリーズ3作目。 毎回、間が空いて出版されるのでどんな場面からの続きなのか忘れ去った状態で読み始めますが、前後のつながりとかどうでもいいくらい面白いです。 今回は、前半は主に佐藤忠信、中盤は勧修坊、終盤は静の話で展開します。 義経もたまに登場するものの、ほぼ神の視点からのナレ...続きを読むーション役でした。 よく登場する表現は「えぐい」と「えげつない」。 頼朝やその家臣の保身と昇進、自分のことしか考えてない心理描写には爆笑です。 戦中にそんなに喋る?ってぐらい長々と会話したかと思うと、面倒な出来事を人に伝聞するときは「こうこうこうこうこうで」と話をさせたことにして適当に済ますのがジワジワきます。 堀藤次が嬉しくて板や瓦を割りまくる場面がツボで、思い出して何度もニヤニヤしてしまいます。 また続きそうな雰囲気で終わったので、次回作も忘れた頃に読めるのを楽しみにしています。
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