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ヨークシャの荒野に建つ屋敷〈嵐が丘〉。その主人が連れ帰ったヒースクリフは、屋敷の娘キャサリンに恋をする。しかしキャサリンは隣家の息子と結婚、ヒースクリフは失意のなか失踪する。数年後、彼は莫大な財産を手に戻ってきた。自分を虐げた者への復讐の念に燃えて……。時を超えて読み継がれてきた壮大な愛憎劇。陰鬱で荒々しい英国の自然を活写することで、その真の魅力に迫る決定訳!
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Posted by ブクログ
嵐が丘に行ってふたつの屋敷を行き来してみたい でも実際にそうしなくても、想像の中で何度もそうできた ドロドロしてもよさそうだし実際ドロドロしてるのだろうけど、嵐が丘の爽やかさと主人公ふたりの情熱的ではあるもののピュアな精神がそう感じさせない 愛憎劇という言葉がなぜかピンとこないのは多分そのせい
『嵐が丘』というタイトルだけで、詳しい内容を知らずに読み始めた。 こんなに激しい物語だとは思わなかった。 でもどんどん話に惹き込まれる。
帯の強くて脆い愛とありましたが、どこが!と全力で言える。 登場人物全員過激で辛辣で非情です。 今のところ誰も好きじゃないんですけど、この先がどうなるのかすごく気になる。 一番可哀想なイザベラ・・・せめてイザベラだけでも救いがあればいいのですが・・・
キャサリンはヒースクリフ、ヒースクリフはキャサリン。 幼い日にかたく結ばれた愛情が 許されないものだと知ったとき、 若いふたりに致命的なすれ違いが生じる。その狂おしい顛末。 あらためて読んでみると、ネリーしゃべりすぎ(笑) ネリーが妙な気をまわすせいで こじれてる部分もかなりありそうだし、 案外「...続きを読む信頼できない語り手」なのかもしれない。 小野寺訳はネリーの小姑じみた嫌味も、 キャサリンの純粋さもうまくひろいあげてあざやか。 おどろおどろしさだけでなく、 風俗小説ふうのおもしろみがあることに気付かされた。
登場人物は少ないのだが、少しややこしいため 巻頭の人物関係図を何度も確かめてしまった。 ネリーさんがお手伝いという立場にもかかわらず、 自分の心情や態度を貫き通して勇ましいなぁと 思った。 読んでいて気持ちが灰色になったが続きが気になる ので下巻も読もう。
個性のある登場人物たちが出会い、化学反応を起こながら話が展開していく。冒頭の人物関係図は読むのに役立つが、反面ネタバレ要素もあり微妙なところです。話の中心人物であるヒースクリフの高等が謎で、キャサリンを差し置いてなぜかイザベラと結婚してしまう謎は下巻でもう少し明らかになるのでしょうか。上巻での説明で...続きを読むは納得出来ないです。最後のページで物語の主観者であるロックウッドが話に介入する予感があって楽しみです。 上巻はまさに語り部であるネリーが奇しくも言ったダラダラ感があります。下巻でテンポよく進む展開でありますように。
海外文学は敷居が高いように感じていたのですが、手始めに母が少女時代に読んでいたというこの作品を手に取ってみた。 アーンション家一族、気性が荒すぎて恐怖さえ抱きます。狂気じみてる。下巻が楽しみです。
初めてのブロンテ、と言うより元々海外の小説はあまり読まないので、こんな有名な3姉妹作家と作品それ自体の存在を知らなかった…。何人かの友人はこのウェブ本棚を見てくれているので、幾人かが失笑している顔が思い浮かびますw。 まだ下巻を残しているが、この小説は間違いなく当たり。血縁、愛憎を用いて地獄絵図を...続きを読む描くというのはベタベタな手法だし、ヒースクリフは「よくもまぁここまで…」というほどの極悪人なのだが、何故か「カッコイイ」のだ(そしてヒンドリーはカッコ悪いのだ)。ヒースクリフみたいなタイプを彼氏や結婚相手には絶対にしないだろうが、女性の読者にとっても魅力的なのはヒースクリフではないだろうか?(あくまで小説の中の登場人物だから言えること) TPOを弁えて時には紳士的な対応も出来る、色気のある美悪人、遊び相手としてはモテるだろう…笑。「嵐が丘」は日本でも舞台化されたりしたらしいが、多分、相当な美男子がヒースクリフ役をもらったのではないか? 子供の頃に読んでいたマンガ「幽遊白書」の定期的なキャラクター人気投票では何故か毎回、主人公の浦飯幽助よりも準主役の「飛影」が一位だったような気がする。ヒースクリフと飛影はイメージが結構被る。 肩に力が入り過ぎて一緒に居て疲れる、堅物な生真面目、暑苦しい人…同じ男性として、こういう人は嫌い。でもチャラい男も嫌い。要は、バランスなのだろう (尊敬する福田恒存「生真面目なものを憎む」云々、やはり個人的にも「非」真面目が一番好き。また、創造は「非」真面目さがないと出来ないとさえ思う。勿論「不」真面目はバツ、論外) こうして登場人物について熱く語ってしまっている時点で、この小説が魅力的な裏付けなのだろう。 最後に… 光文社文庫の訳がここまで読み易いとは!目から鱗。以前から、カバーの雰囲気や書店でザッとめくってみた感覚で「読みやすそうな訳だなぁ」とは思っていた。注釈を出来るだけ排除した、読者の事を気遣った訳である事がよくわかる。何より注釈が多過ぎると、読書において決定的に大事(だと私が考えている)なリズムが生まれない。「失われた時を求めて」も「悪霊」も、光文社で読もうっとw 日本人作家に関して言えば、Sn潮社文庫ほど確たる地位と威厳のある文庫もないだろう。しかし海外作家の訳は、私なんかが読むには格調が高過ぎて学術的過ぎる。←悪口ではなく、レベルが高過ぎてついていけないという意図です。
ヒースクリフもキャサリンもなんて気性が荒いの。ヒースクリフは恐ろしいな。こんな人たちと暮らすなんて無理! レビューは下巻で書く。
狂った人たちによる愛憎劇。リントン家とアーンショウ家の人たちが狂っていく様子が凄まじい。ヒースクリフの復讐がどういう結末を迎えるのか楽しみ。下巻読もう。
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嵐が丘
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エミリー・ブロンテ
小野寺健
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