完訳 統治二論

完訳 統治二論

1,540円 (税込)

7pt

イギリス社会が新興の中産階層の力で近代社会へと脱皮した時、その政治思想を代表したのがロック(1632-1704)であった。王権神授説を否定し、政治権力の起源を人びとの合意=社会契約によるとした本書『統治二論』は、アメリカ独立宣言の原理的核心となり、フランス革命にも影響を与えた。近年のテキスト考証に基づく、全篇の画期的新訳。

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完訳 統治二論 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    課題読書なのでノートしながら読む。すごく体力をつかう。終わった時に感じる研究者って生き物のおぞましさ。ロックだぜ!
    読んでて頭に浮かぶのはヒトラーとか大東亜共栄圏とか日米安保とか憲法九条とか2次大戦が起源の出来事。これら市民政府論以後の統治問題に対して、市民政府論はどう解釈されるのか、されるべきなの

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    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    自然状態は平和であるが、たまに徳のない人間がいるため、人々がお互いの安全のために結び付き、国家を作る。その後、統治する者と統治される者の関係を決める。統治する者は人民の福祉を促進することを約束し、統治される者は服従を約束する。統治する者(主権者)は絶対ではなく、法によって拘束される。ザムエル・プーフ

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    2023年04月06日

    Posted by ブクログ

    前半がまるまるフィルマーの王権神授説を批判することにあてられています。明らかに論理的に破綻しているフィルマーの説を論破するわけですが、彼の根本の前提を否定してはい終わり、というわけにはいかないらしく、仮にそれが正しかったとしたら、と仮定を置いてその後の議論も全て論駁していくというスタイルです。とても

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    2022年11月19日

    Posted by ブクログ

    アメリカ独立宣言の理論的基礎となったとされる本書(1690)については、同じ岩波文庫で『市民政府論』としてかなり若い頃に読んだのだが、これは原著の後編に当たる。
    ということで、前編を読んだのは初めてだが、ロバート・フィルマーとかいう人の、王権神授説の流れを汲む著作に対する執拗な批判がもっぱら展開され

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    2015年09月21日

    Posted by ブクログ

    美しい世界観。小気味のよさ。
    神がいる人にとって、世界はこんなにも明るいものなのだな、と感じる。

    神、身体と理性とを与へ給へり。
    肉体労働、価値物うみいだす。
    理性、自然法を教ふ。
    政、法によりて身体と財物とを保護す。

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    2014年06月09日

    Posted by ブクログ

    彼の特徴は、
    労働をもとにした所有権、
    自己保存の目的を徹底した抵抗権の主張にある。

    前者はどういう発想から来たのかいまいちわからないが、
    後者について言えば、人民の抵抗権はホッブズが渋っていたように、平安を希求する目的が初発にあるにもかかわらず、統治に不満があれば騒乱となりうるため、容易に認める

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    2012年05月06日

    Posted by ブクログ

    ロックの『統治二論』の新訳にして完訳。名誉革命の擁護、理性の重視といった従来のロック解釈に依らず、神の被造物としての人間の政治社会について論じた著作という点に注意して読むと、ロックと現代の断絶、そして幾許かの連続性がわかるというものである。

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    2011年06月30日

    Posted by ブクログ

    しゃ、社会契約論。。。いえーいいぇいいぇいロックロック。ロックオン。父性、専制、労働に伴う所有権、おもろ

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    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    平等なんてのはいつの時代だって表面的なモノで、実際にすべてが平等であることなどあり得ないし、あってはならない。
    と、思うのです。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    社会契約論の基本の基本。原書なのにさっくり読めるのが得した気分、と書いてしまうのはミーハーすぎるか。読むときは社会契約論の参考書と、(少なくとも)ホッブス、ヒュームを併用しないと「分かったつもり」になってしまうのが怖いけれど。

    0
    2009年10月04日

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