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ものさびしい気配がおしよせる十一月。ムーミン一家に会いたくて集まってくる人たちがいました。ムーミンママになぐさめられたいホムサ、ひとりでいるのがこわいフィリフヨンカ、自分以外のなにかになりたいヘムレン、妹のミイに会いきたミムラねえさん、なにもかも忘れたスクルッタおじさん、五つの音色をさがすスナフキン。ムーミン一家のもどりを待ちながら、奇妙な共同生活がはじまります。「ムーミン」シリーズ最終巻!
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Posted by ブクログ
ムーミンバレー◯ークで書籍コーナーがあり、購入して再読。装丁がおしゃれな色で揃えたくなる。 クセの強いキャラクター達が気まずい思いをしながらも少しずつわかり合い、自分を見つめ直していく様子、夏が過ぎて陰鬱ながらも美しい谷の自然の描写が緻密でとても良い。抜き書きしたくなるような台詞や言い回しも多い。...続きを読む 本当によくできたシリーズだと改めて思った。 某パーク、8月週末なのにがらがらだったけど、キャラクター達も本の紹介もグッズもとても良かったので、ぜひ行って欲しい。 本家のコミックやヤンソンさんのムーミン以外の小説の存在を今回知ったので、そちらも読んでみたい。
コロナで寝込み、外出できなかった時に読みました。個人的に実家家族とのいさかいで心が疲れていたこともあり、この物語に心身ともに癒されました。ムーミンに出てくる登場人物って一癖も二癖もあるけどどこか憎めないし、自分と重なるところも沢山あって考えさせられる。フィリフィヨンカはまるで自分を見ているみたいで、...続きを読むムーミンの世界でも私生きていけそう、なんて思ってみたり(笑) スクルッタおじさんはとっても気になる存在。全然似てないけど自分の父親のことを思って涙ぐみながら読んでしまったり…。 ああ、これは大人のための物語だなと読んでいて思いました。 ヤンソンさんの挿絵もすごく素敵。イラストはそんなに多くないけど、想像力が刺激されて頭の中に勝手にムーミン谷の情景が浮かんできます。 まだ全部読んだわけじゃないのですが、ムーミン童話の中では一番好きな物語。 読後はちょっぴり寂しさを感じつつ、なぜか心に小さな希望も灯っている、そんなお話でした。
ムーミンシリーズの中で一番好きな本。 長雨の季節に読みたくなる。沢山雨の降る薄暗い中でじっくり読む。ムーミンシリーズの最後の作品。 何度も読み返しては、新しい発見がある。
ちょうど十一月だったので読んでみた。 ムーミンは、ほとんど出てこないけど、ムーミンの身近な仲間たちが、思い思いに何を感じているのかを丁寧に描いていて、少しずつお互いを思いやっていって一つの結末を迎えるのが、とても良かった。 一番のお気に入りは217ページ後半のフィリフヨンカの何気ない言葉。 フィリフ...続きを読むヨンカは、気難しいし臆病だけど、お料理もお掃除も好きで、時に大胆で天然で、愛すべきキャラクターだと思う。 新装版の装丁もとてもきれい。
ムーミン一家が出てこない短編集と聞いていたので、面白くないだろうと期待しないで読んだら、意外に面白かった。 しんみりとし的な感じで、何度も読みたいなと思いました。
トーベ・ヤンソンによるムーミンシリーズ全九冊の最後を飾る作品。最初に出版された「小さなトロールと大きな洪水」から四半世紀を経た1970年、ヤンソン56歳の年に出版されました。 ヤンソンはその後も末弟のラッセとともにコミックでムーミンシリーズを生み続けますが、小説はこの作品で終わりです。 小説最後の...続きを読む作品の舞台は11月のムーミン谷。冬が訪れる直前です。例年ならば、ムーミン一家は、おなかに松の葉を詰め込んで冬眠に備える時期。しかし、前作「ムーミンパパ海へ行く」でムーミン一家は船に乗って灯台のある島に引っ越しています。ムーミン谷にムーミン一家は居ません。 本作は、ムーミン一家を訪ねてくるお客さんたちの物語です。ムーミン屋敷でムーミン一家を待ちながら、仲が良いのか悪いのか、それぞれの生活を続ける物語です。 スナフキンが
トーベ・ヤンソン著、鈴木徹郎訳『ムーミン谷の十一月』(講談社、1980年)はムーミンシリーズの小説最終巻である。ムーミン一家は旅に出ており、他のキャラクター中心の物語である。 ヘムレンはムーミン一家の家に行き、「警察のものだぞ。玄関をあけろ」と大声で怒鳴った(49頁)。からかうことを目的とするが、...続きを読む冗談にならない悪質な所業である。幸いなことにムーミン一家は不在であり、ヘムレンが雨に濡れただけでヘムレンの間抜けぶりが露呈したエピソードになる。 ムーミントロール達は過去に冤罪で逮捕され、牢屋に勾留された。ろうや番は「おまえらは、じぶんのおかした罪を白状するまでは、ここにはいっておらねばならん」と言う(トーベ・ヤンソン著、下村隆一訳『ムーミン谷の夏まつり』講談社文庫、1979年、164頁)。冤罪被害者のムーミントロールにとって悪質な嫌がらせになる。 ムーミンの世界では個人の名前と種族名が混在しており、ややこしい。例えばミムラは個人名としても使われるし、種族名としても使われる。ヘムレンも個人名と種族名がごっちゃになっている。警察官や牢屋番もヘムレンである。『ムーミン谷の十一月』のヘムレンが、そのヘムレンならば警察の権限悪用である。警察の権限を悪用した警察不祥事は現実世界でも起きている。 その後、スナフキンとヘムレンが出合う。スナフキンは心の中で「こんなヘムレンさんなんかと、ムーミンたちの話はしたくないや」と心の中で思う(105頁)。権威を利用して悪質嫌がらせをした人物への正しい意識になる。
星の王子様とか、宮沢賢治の童話っぽくて、謎に怖くて、謎に暗く、森ににしかないような静けさや美しさの中で、孤独感や、人生観を表現する情景は、不気味でシュールでありながら、瞑想でもしているような不思議な感覚になり、何故か読後は落ち着く感じがした。どうにもならない闇という感覚は誰しもあって、なんとか消化し...続きを読むながら、周囲と揉み合いしながら自分自身で解決してくというような、それを強制するでもなく、問いかけるでもなく、気付かせようとするでもない、淡々と日常が描写され不思議な世界へ引き込まれる。
「ムーミン谷」が表題となっているのは本作を入れて5冊。その中で本作はまごうことなくムーミン谷が主人公でした。ムーミン一家が不在のムーミン谷、しかし、本作の登場人物の思いや動きの隅々に、ムーミン一家を感じました。 登場人物が語る言葉にどこからか返事をしているムーミン一家の姿を思います。しかし、その返事...続きを読むがないので、これまでとは違う物語が展開していきます。それでもやはり、ムーミン谷での物語を支えているのはムーミン一家であったと思いました。 ミムラ姉さん、髪をほどくとこんな感じになるのか、と思いを新たにしました。リトルミイやスナフキンとの共通する何かを感じ、これまでにない納得をしました。 登場人物それぞれに心寄り添いましたが、フィリフヨンカの大掃除に、読者である私の心身も大掃除してもらったような気分です。 作者の「Varelser」の言葉にムーミンの物語の本質を感じました。「存在するもの」、それがすべてだと思います。 シリーズ全作を読み終えました。この後も何度も読むことでしょう。未読のものはコミックですが、そちらも読んでみようかと思います。
まさかのまさかで、最後までムーミン一家が出てこないびっくりの一冊。しかも普段は脇役の更に脇役的な子たちが集まり特に何も起きないというなんともシュールな展開に戸惑いが隠せない。 どうも話自体を楽しむというよりは乏しい展開のなかで変化していく登場人物(妖精?)たちの心具合を読み解く哲学的なお話でした。最...続きを読む後は心が柔らかな灯りで燈されているような穏やかな最後に読みつがれるものにはやっぱり理由があることに気が付かされました。
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新装版 ムーミン谷の十一月
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ムーミン全集[新版]1 ムーミン谷の彗星
小さなトロールと大きな洪水
新装版 ムーミン谷の彗星
新装版 たのしいムーミン一家
新装版 ムーミンパパの思い出
新装版 ムーミン谷の夏まつり
新装版 ムーミン谷の冬
新装版 ムーミン谷の仲間たち
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