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30年ぶりにアメリカから帰国し、武蔵野の一角・うらはぐさ地区の伯父の家にひとり住むことになった大学教員の沙希。 そこで出会ったのは、伯父の友人で庭仕事に詳しい秋葉原さんをはじめとする、一風変わった多様な人々だった。 コロナ下で紡がれる人と人とのゆるやかなつながり、町なかの四季やおいしいごはんを瑞々しく描く物語。
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Posted by ブクログ
クスッと笑えて、ほっこりできて、じわっと心にもしみる、ご褒美的な物語でした 懐かしいさと新しさの間でしなやかに生きる主人公が魅力的でした。あんな風に生きたいなぁ
東京のうらはぐさ地区、武蔵野あきる野市あたりが舞台。古い町や商店街、主人公は築52年の伯父の家に住んだ帰国子女。消えそうな近隣の関わりや若い世代の思いもよらない生き方など、リアルではあるがそこかしこに古き良き時代の描写がある。登場人物が全員とても魅力的で、キャンバスでも居酒屋でもお話しをしたいと切実...続きを読むに思った。
日々を大切に過ごす事がどれほど贅沢なことなのか、気付かされる。 この小説の舞台だけではなくて、日本のあちこち、よく調べれば何かしらあるのだろう。 時々混ざる戦争の描写に胸が苦しくなり、一方で学生との会話や飲み屋での風景にほっこりする。 魅力的な登場人物が多くて、深刻にならずに読める。 過去の話、未来...続きを読むの話、もちろん現在の話。 普段は時間に追われ時間を消費している私でも、この小説を読んでいる間は1日とか1時間じゃない、もっと長いスパンに身を委ねられたと思う。 うまく感想を書けないのがもどかしい。 クスッと微笑ましい終わり方だっのにな。
ゆるーく始まるのだが、そこは中島京子。 ゆるいだけで終わるはずがない。 ゆるい中にも、山椒のようにピリッと現代社会に鋭く斬り込み、こんな社会で、こんな人生もアリだよね、と読者に囁く。思い切り頷いてしまいました笑 サッと読めちゃうのだが、いい小説! 中島京子、好きだわ。
過去にどんなことがあったかはさておいて… 淡々と、日々を丁寧に暮らしている感じがする主人公が、とても愛おしく感じました。 変な言葉遣いの女子大生とか、働いたことがないけど、ちゃんと生活しているおじいちゃんみたいな人とか、そのおじいちゃんとまあまあ最近結婚した奥様とか。 ゲイの同僚とか。 みんなみんな...続きを読む愛おしい❤️
沙希をはじめ、個性的なメンツが粒揃い。 その中でも、秋葉原さんや従兄弟の距離感がなんとも羨ましい。 こんな緩い町で、ゆるーく生活してみたい。 本のタイトルや装丁から、著者のやエッセイ?と思ったら小説だったけれど、なんだかエッセイのような四季の移ろいも感じられ、両得感(小説のようなエッセイのような)...続きを読むも味わえますね
離婚を機にアメリカから帰国し、東京の西部・うらはぐさ地区の空き家だった伯父の家に住まうことになった沙希。そこで出会ったちょっと癖のある人々。武蔵野の自然とそこに暮らす人々の日常を描く群像劇。 なかでも、満月になると吠える父親を狼男だ信じていたという秋葉原さんの話「狼男と冬の庭」は響いた。まだPTS...続きを読むDなる言葉もなかった時代、苦しんだ人たちの姿を想像すると切なくなる。 商店街の再開発問題や個人的に抱えている問題など、決して軽いものではないんだけど、どこかユーモラスでほんわかとした雰囲気が漂うのが中島さんの作品らしい。 一人が苦手な秋葉原さんや変な敬語を使う女子大生、音信不通の大鹿マロイなど個性的な人々と、エナガの巣作り、テコンドーの本質、美味しそうな料理の数々など読んでいて楽しくなる要素が満載。 少々出来過ぎているようなエンディングさえ、テンバガーのエピソードがここに来て意味を持つのか!と納得。マロイの消息も含めて、裏葉草の花言葉ピッタリの“未来”ある物語の締めくくりでした。
中島さんらしい雰囲気の作品です。スカッと抜けてるわけでは無く、どちらかと言えばドヨンとしているのだけど重くはない。多分、独特のユーモアのせいでしょうね。なんだか可笑しいのだけど、なぜ可笑しいのか良く分からない。 30年ぶりにアメリカから帰国した大学教員の沙希が主人公で、舞台は武蔵野の一角・うらはぐさ...続きを読む地区とそこにある昔からの商店街。 社会的な事件・事象を主題にする物語とすれば絶妙に焦点を外しています。描いているのは、これから動き出す商店街の再生活動の前段階だし、主人公もそこに住むちょっと不思議な秋葉原さんの方がふさわしい気もします。でも著者が描こうとしたのはちょっとノスタルジックな商店街や地区に残る自然、そしてそこに根差したようなごく普通の食べ物や、そこに住む人々の群像劇です。 気になるのは無茶苦茶な敬語を使う女子大生。変な敬語で嘘っぽ過ぎます。余りに嘘っぽ過ぎて、現実に中島さんがそんな女の子に会った事があるのかと考えてしまいます。 肩ひじ張って主義主張を述べる訳でもなく、ごく自然に好きだからそういう暮らしを続ける人々。そうしたものが大切にされるような気持ちの良いエンディングでした。
大きな騒動は起こらない、とてもゆったりした物語でした。 人と人との縁やつながりを大切にして、季節のうつろいを感じながら暮らす。 素敵な、気持ちのいい作品でした。
読みやすく負担にならない。 それぞれの変わらないでもらいたいもの上手く残せると良いです。叔父さんの、こちらに考えさせる切り返し…いいなあ。
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