長く高い壁 The Great Wall

長く高い壁 The Great Wall

748円 (税込)

3pt

1938年秋。従軍作家として北京に派遣されていた探偵小説作家の小柳逸馬は、軍からの突然の要請で前線へ向かう。
検閲班長・川津中尉と赴いた先は、万里の長城・張飛嶺。
そこでは分隊10名が全員死亡、しかも戦死ではないらしいという不可解な事件が起きていた。
千人の大隊に見捨てられ、たった30人残された「ろくでなし」の小隊に何が起きたのか。
赤紙一枚で大義なき戦争に駆り出された理不尽のなかで、兵隊たちが探した”戦争の真実”を解き明かす、極限の人間ドラマ。

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長く高い壁 The Great Wall のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    日中戦争の最中、従軍作家として北京にいた流行探偵作家の小柳逸馬は、突然の要請で前線へ向かうことに。万里の長城、張飛嶺で待っていたのは、分隊10名全員死亡という大事件だった。

    0
    2023年04月20日

    購入済み

    切ない感じ

    なんだかやるせないお話でした。
    浅田次郎作品が好きで読んでますが、他の作品とは違う読後感。
    目の前に風景が浮かぶ描写はさすが。

    #切ない

    0
    2022年01月18日

    Posted by ブクログ

     2021年11月20日(土)にジュンク堂書店 三宮駅前店で購入。11月22日(月)に読み始め、24日(水)に読み終える。

     浅田次郎の作品を読むのは、『壬生義士伝』『地下鉄に乗って』に次いで3作目(だと思う)。泣かせるような話ではなかったけど、とてもよかった。

     何かに関わるとか、その原因にな

    0
    2021年11月24日

    Posted by ブクログ

    日本の軍人の致命的な性格を評した一節。規模の大小にかかわらず理想の戦果を特定しそれに向かって作戦を立案する癖。負の要素を想定せず希望的観測よってのみ戦争を遂行する。

    これは日本人全てに言える事だ。コロナ対策に於いても、いつか収束する、という楽観が何処かに潜み対応が中途半端且つ後手になる。経済活動も

    0
    2021年04月04日

    Posted by ブクログ

    中国を舞台にした「戦場ミステリー」。

    浅田センセは、軍隊・自衛隊の現場の空気を描かせたら秀逸だなぁ。

    最終的にどこに落ち着くのかと思ったら、ラストはなんだか救われた気がする。

    0
    2021年03月07日

    Posted by ブクログ

    R5.12.16~12.30

    (きっかけ)
    奥さんが買ってきた

    (感想)
    タイトルと表紙絵をみて、日中戦争モノか。
    と思って読めば…日中戦争を舞台としたミステリー風という挑戦的な一作でした。
    ただ、昨今の浅田さんの作品の感想にはいつも書いている気がしますが、設定は面白いだけに、ちょっと「これどう

    0
    2023年12月30日

    Posted by ブクログ

    日中戦争を舞台としたミステリー。従軍作家として北京に滞在していた売れっ子推理作家に下されたのは万里の長城で起きた事件の調査。

    関係者への聞き込みを進める際に、それぞれの軍関係者の一人称視点で語られる。事件の解き明かし自体は大したことはなく、事件の真相も安直すぎる。

    ただし、大正の軍縮時代と昭和初

    0
    2021年09月13日

    Posted by ブクログ

    実力・実績の著者ならではの、情景描写のクオリティだが、結城昌治の戦争小説の名作「軍旗はためく下に」の劣化版コピー作品と評価されてもしょうがない作品。少し残念であった。

    0
    2021年09月08日

    Posted by ブクログ

    満州時代の万里の長城を舞台に起きた殺人事件のお話。
    軍人と従軍作家の立場から、必ずしも本音が言えないという時代背景と、真実を解き明かさなければいけない正義感の狭間にいる主人公達。
    浅田先生の小説は非常に面白いのですが、設定の深いところをもっと知りたくなってしまう。
    蒼穹の昴や中原の虹あたりの話も見え

    0
    2021年03月28日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ


     日中戦争は、「なんのために始まり、なぜ終わらないのか」が分からぬ、不可解な戦争だったと言われているそうです。
    
     大義のない戦争で、色々な境遇の兵士が集まった時、何を正義とし、何を悪とするのか。軍隊という組織の中では、何をよしとするのか。
    
     私は今まで、大戦中の兵士というのは、「お国

    0
    2021年04月30日

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