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すべての人が真理を見いだすための方法を求めて、思索を重ねたデカルト(1596-1650)。「われ思う、ゆえにわれあり」は、その彼がいっさいの外的権威を否定して達した、思想の独立宣言である。本書で示される新しい哲学の根本原理と方法、自然の探求の展望などは、近代の礎を築くものとしてわたしたちの学問の基本的な枠組みをなしている。[新訳]
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Posted by ブクログ
読みやすいと聞いたので読んでみた。「我思う故に我あり」のところまでは確かに読みやすかった。道徳についての第三部の、第二と第三の格率が特に興味深かった。とにかく前に進み続けること、そして、自分にコントロールできる部分を重視するということが。
我思う故に我ありということばが有名で、様々な人が引用していたデカルトの著書を初めて読んだ。 原著は難解だとばかり思い込んでいたけれど、この本はとても読みやすく、すんたり頭に入ってきた。 1600年代にこんなにも視野広くいろんなことを考えている人がいたのかと驚いた。 人の解剖に関する考察もどれも鋭く...続きを読む、学ぶべき考え方がたくさんあったし、人に対する見方で、多くの人が真理を求めるのではなく自分の正しさを証明するための会話をしているという指摘や、過去の偉人たちの批判を聞いて、偉人たちはその時代にあった素晴らしい人たちで尊敬するに値するほど深い思考力を持っている。 だから、批判している人は、その人のことを本当に理解できないのではないか?だから、自分は原著を自分で読むことにこだわった。と。 こういったことは今現代にも通じており、改めて意識しておきたいと思った。
非常に論理的で洗練されている。まさに数学的というか科学者的な思考法。 第一部 諸学問の検討 第二部 学問や思想改革のための4つの方法 ・名証 ・分析 ・総合 ・枚挙 第三部 道徳(モラル)、実生活の指針に関する、3つの規則 第四部 方法的懐疑→神・人間の存在の証明 cogito, ergo ...続きを読むsum(我思う故に我あり) 第五部 世界論・宇宙論 第六部 これからの学問の展望
真理のための4つの教則 【人間に知られ得るものは、論拠から論拠への長い論理の鎖で、連続し合っているのであろう。そして、そこに至るための四つの教則は、(1)明証的に真、および明晰かつ判明な現前、(2)分析と分割、(3)総合と演繹、(4)枚挙による再検査である。(ルネ・デカルト(1596-1650))】...続きを読む 「論理学を構成させた多くの教則の代りに、守ることをただの一度も怠らぬという堅固一徹な決心をもってしたならば、次の四つで十分である、と私は確信した。 第一は、明証的に真であると認めることなしには、いかなる事をも真であるとして受けとらぬこと、すなわち、よく注意して速断と偏見を避けること、そうして、それを疑ういかなる隙もないほど、それほどまで明晰に、それほどまで判明に、私の心に現れるもののほかは、何ものをも私の判断に取りいれぬということ。 第二は、私の研究しようとする問題のおのおのを、できうるかぎり多くの、そうして、それらのものをよりよく解決するために求められるかぎり細かな、小部分に分割すること。 第三は、私の思索を順序に従ってみちびくこと、知るに最も単純で、最も容易であるものからはじめて、最も複雑なものの認識へまで少しずつ、だんだんと登りゆき、なお、それ自体としては互になんの順序も無い対象のあいだに順序を仮定しながら。 最後のものは、何一つ私はとり落とさなかったと保証されるほど、どの部分についても完全な枚挙を、全般にわたって余すところなき再検査を、あらゆる場合に行うこと。 幾何学者らが、かれらの最も骨の折れた証明にたどりつくために、つねに用い慣れた、実に単純で容易な、論拠から論拠への長い鎖は、何かのおりに私にこんなことを考えさせたのである。人間に知られうるようなものは何から何まで、これと同様の仕方で連続し合っているのであろう、そうしてそれらのもののうち真ならぬものを真なるものとして決して受けいれることなく、このものからあのものを演繹するに必要な順序を守りつづけさえするならば、最後まで到達できぬほどの遠くにあるものも、発見できぬほどに隠されているものも、断じてありえないであろうと。」
1600年代の新しい科学や哲学が弾圧されてた時代に、生涯公刊せず、それでもこの本が後世に残ることを確信してるあたり、 デカルトの自分自身の考えへの圧倒的な自信を感じた 学問全般を極めた上でそれを全部疑いにかかるって、、考えられん
集合知や研究の進め方など、現代に通じる考え方が既に確立されていたのだと感じた。独りよがりな主張も垣間見えるが、そこも含めやはり天才だと思った。
第3部、第2の格率が実践的に有益だと感じた。 自らの言動が、他を害することのないようにする姿勢を強く感じた。 それは、ガリレオなど、当時自らの論を恐れずに発表した人々の断罪を目の当たりにしたからなのかもしれない。 疑い深く、ある意味で臆病なデカルトであったからこそ、この時代にこうして知恵を授かるこ...続きを読むとができると思うと、有り難く感じる。 「通常の協力」という概念が新鮮で興味深く感じた。 未知数をxy...と置く記号法がデカルトのものだと知り、驚いた。 第2部、明証性、分析、総合、枚挙の、4期則については、自らの道具とするほどに理解できていないように感じたので、時間をおいてまた再読し、実践を試みたい。
有名な方法序説。「コギト・エルゴ・スム」実際はJe panse, donc je suisといのはまあいい。 ようやく読めました。 著名がゆえに構えていたものの、文体は易しい(翻訳のおかげかも)し、内容もだいたいは簡潔。読みやすくてびっくりした。 とっつきやすい一冊。中学生でも読むことは可能だと思...続きを読むう。 内容の理解は難しいけれど、読むのに易しいから取り組みやすい。 デカルトのいう神の存在がどうしても僕には明晰判明なものとは思えなかった。明晰判明にしようとするともやがかかってします。先入観による拒絶だろうか。 デカルトの論理をいつかじっくり解きほぐしてみたい。
「我思う、ゆえに我あり」 デカルトと言えばこのフレーズ。本書がその出典。 哲学哲学しているかと思ったが、ページ数も少なく意外と読みやすく感じた。 ただ1回だけでは理解が進まず、特に後半は神との対話のような辺りが苦しんだ。 相互理解のアプローチでは、同じものを見ても思考が異なるから意見が分かれるの...続きを読むであって、理性の有無には関係ないとしている。 デカルトが意識していたのは、 ・極端を嫌い中道を選ぶ 両極端では修正幅が大きいため ・一度決めた意見に一貫して従う フラフラ脇道にそれず同じ方向に進む方が結果 的に到達が早い ・最善を尽くしても手に入らないものは諦める いくら良くても自分の力の外にあるものは深追 いしない 何も難しいことばかりではなく、日頃からちょっと意識するだけで幸福度があがる要素ばかりだ。 前例踏襲を疑い、外見ではなく基礎や成り立ちを重んじ、先人達の礎の上に努力を重ねた発展を謳うことは現代の行き過ぎた結果主義、効率主義への警鐘とも感じた。 自然科学や数学、幾何学など様々な角度から導き出した真理。過去の偉人の思考力、探究心には驚かされる。
デカルトのアプローチはとても勉強になるなと思った。 他人の築き上げたものに拠るばかりでは完成度の高いものは作れない、というのは納得感がある。自分自身も、当然だと思っていた資本主義とか、必然的に存在してしまうものと捉えていた格差とかについて再度捉え直そうとしているところなので、信念を捨て去るのが向いて...続きを読むない人のタイプや三つの格率の話は心に留めておこうと思った。 形而上学やスコラ哲学の知識がなく、神の存在とかどうでも良くない?と思ってしまっている自分にとっては、神の存在証明はイマイチ理解しきれなかった。
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我思う、ゆえに我あり デカルトの「方法序説」より
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