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ノースカロライナ州の湿地で青年の遺体が見つかる。村の人々は「湿地の少女」カイアに疑いの目を向ける。6歳で家族に見捨てられ、人々に蔑まれながらたった一人湿地で生き抜いてきたカイアは果たして犯人なのか
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Posted by ブクログ
前半の少女時代の物語がほんとに好き。 絵本のエッツの『わたしとあそんで』を思い出す。 みなしごの少女のいじらしさに胸がいっぱいになった。 少女時代だけでも読む価値がある。 早い段階で破滅を予感させて、読み手に緊張感をもたせる構成もよかった。 自然の描写が素晴らしく、作者の経歴を知って納得。自然に...続きを読む魅せられる人ってもう詩人だよね。
自然の描写に圧倒される 作中の詩が深みを増してる 夕暮れは食わせ者 から始まる詩が1番好きだった
湿地帯に静かに佇んでいる小屋があり、そこに貧しい一家が住んでいたのだが、父親の暴力から逃れるようにして、母親を筆頭に6歳ほどの少女を残して兄妹も家を捨て去った。 小屋に一人取り残されたカイアと呼ばれていた少女は、自分の本名すら知らなかった。 少女は優しかった母親から教わった僅かな家事の知識を頼りに、...続きを読む孤独な環境で必死に生きて行く。 そんな孤独な少女に、湿地の自然だけはとても優しく接してくれた。 貝や魚の恵みを与えてくれ、そこに生息する鳥たちの美しい羽根は少女の孤独感を慰めてくれていた。 少女の移動手段は小さなボートであり、当初は湿地帯で迷ったりもしたが、徐々に地形も覚え、操船も身につけて行く。 海で得たムール貝と干物にした魚は、優しくカイアに接してくれたジャンピンとメイベルの黒人夫妻が買ってくれ、ボートの燃料代を賄った。 尚且つメイブル夫人は、衣服などをカイアの自尊心を傷つけることのないようにして与えてくれた。 そんな夫妻にカイアは絶対の信頼をおき、実の父母として慕っていた。 そしてもう一人、ボートで迷ったカイアを救った歳上のテイトは、それを機にカイアに文字を教え、そして多くの書物をプレゼントしてカイアに知識を与え続ける。 その知識を基に、カイアは湿地帯の植物や生物の並々ならない膨大な知識と生物絵画の術を身につけて行く。 カイアが23歳の1969年、沼地にチェイスという青年の死体が横たわっていた。 その青年と、カイアはいっ時付き合っていて、青年は結婚話さえ持ち出していたことがあった。 がしかしチェイスは遊び人で、カイアは結果的に遊び相手に過ぎなかったのだ。 その彼を殺害した犯人がカイアではとの疑いが掛けられてしまう。 地元の人たちはカイアを教養のない野人の如く考えていて、責任感のない野次馬のような感覚でカイアを見ていた。 そしてカイアは逮捕される。 文句なしの圧巻の一冊だった。
読み終わったあと、ちょっと言葉が出てこない壮絶にやるせない物語 まっとうに人生を終えるべきでない人物がきっちりと無惨な死を迎えている点のみに救いがある
貧しい主人公の生い立ちや環境が感情移入しやすく、頁を捲る手が止められないくらい続きが気にって一気読みした。また、過去と現在の章立てになっていて、読者を上手く惹きつけるように考えられてるなと感じた。とにかく面白かったー。
本当の孤独に出会った一冊。湿地帯に生息する動植物の描写が緻密で、情景が目にまざまざと浮かびました。作者がアメリカの有名な動物学者と知り納得。69歳で執筆した初めての小説が驚愕の2200万部ベストセラー。美しく素晴らしい翻訳。原文と読み比べしたいけど、長編小説なので難しいかなぁ。 湿地帯で発見された...続きを読む青年の死体。村の人々から疑われたのは湿地の少女。物語は現在と少女の成長を交互に描いていきます。幼くして家族からも捨てられたカイアは、湿地帯で逞しく成長していきます。学校に通う事もなく、兄の友人から字を習いました。彼との淡い初恋。裏切り、愛と差別。辛い描写が多いですが、優しさと救いもありました。そして物語最後の詩。そこでは、自然界に残る本能と真実が残酷に表現されていました。カイアがどうなるのか気になって、読み進める手が止まりませんでした。 2022年に映画化されているので、そちらも観たいなぁ〜。
分厚い本なので読み切れるかと思ったが、読み始めたら止まらなくなった。 主人公の少女がとっても魅力的。 風景を想像しながら読むのは、本ならではの楽しさ。
本のグループでもかなり話題になってたこの作品。気になりつつ、文庫待ちして、やっと読みました。いやあ〜〜すごい!圧倒的な作品でした。素晴らしい! 著者が69歳で初めて書いた小説だというから驚きです。でも、豊かに流れるような自然描写を読んでいて、動物学者だというのが納得です。 映画化されてるのは知ってた...続きを読むけど、読んでから観る方がいいと思って控えていて・・・読みながら、もうすぐにでも映像が観たい!と密かに興奮しています。ちなみに、翻訳物でありながら、登場人物表を、ほとんど見ないでスイスイ読めました。これはちょっと珍しい。それだけ、キャラクターが際立っていていたのかも。 いろいろな意味で辛いお話だけど、どうしようもなく最悪な状況でも、やっぱり人は人に頼ったり、助けてもらったりしないと生きていけない。 そして『人生は長い』のだ。 信じられないような裏切りも、差別も偏見も暴力も、はたまた、知らなかった見えていなかった、優しさや、愛情や友情や、そういった全てのことが、時を経ていくことによって、形や色が変わっていく。 どうしても、カイアの目線・気持ちで読み進めてしまう。しかし、テイト、ジャンピン、メイベル、サラ、そういった人たちの心に、さりげない言葉に泣けてしまう。カイアが大人になってからのジョディとのシーンは特に泣けてしまいました。ああ〜〜〜人生というのは、後になって気づくことが、なんて多いことだろう。 印象に残ったところ少し… ーーーーー 湿地は、彼女の母親になった。 これは人生の教訓よ。私たちはぬかるみにはまったわ。でもそんなときに女の私たちはどうした?楽しんで、笑ったでしょう。これそが姉妹や女の仲間がするべきことなの。泥のなかでも、いえ、泥のなかでこそ、そばにいて団結するのよ。 本物の男とは、恥ずかしがらずに涙を見せ、詩を心で味わい、オペラを魂で感じ、必要なときには女性を護る行動ができる者のことを言うのだと。 死ぬこと自体はさほど気にならなかった。この影のような人生がおわるからといって、何を恐れる必要があるだろう。ただ、他人によって自分の死が決定され、日程が組まれ、殺されるというのはあまりにも理解し難い状況で、想像するだけで息が止まりそうになるのだった。 心を 軽く見てはならない 頭では想像もつかぬことを 人はできてしまうのだ たとえ自分の異質な振る舞いのせいでいまがあるのだとしても、それは、生き物としての本能に従った結果でもあった。 ーーーーー ああ〜映画、早く観たいなあ!
母親、兄妹、父親にもさられ1人で生活する少女、学校にも馴染めす、いかず、湿地でかもめや鳥たち自然とともに生きていく。一人ぼっちの暮らしの中でのさびしさ、人恋しさ、心の機微の表現にひきこまれていった。 そして、衝撃のラスト! これって、サスペンスの要素もあるんですかね! 人間関係、環境、愛情、色んな要...続きを読む素が絡み合ったすごい作品でした。 この作者の本をまた読んでみたい!
2024のベスト3の一冊はもう決まりました。 評判通り、いや評判以上に良かったです。 あまり外国文学を読まないのと、本の分厚さ、はじめに登場人物の紹介があったところから(これはややこしいのではという印象を持ってしまった)、本当に楽しめるかな…とびびってしまったが、どなたかのレビューにもあった通り、一...続きを読む章一章が短いので非常に読みやすかった。中断もしやすかった。 カイアの幼少期の話と事件のあった現在の話が行ったり来たりしながら進んでいく。 母親が出て行き、兄や姉が出て行き、酒乱の最低な父親も帰ってこなくなり、7歳で途方に暮れながらも試行錯誤しながら料理をし、お金を得るための方法を考え、生き抜いたカイア。幼いカイアの、家族一人ずつ減っていく心細さ、絶望感には心が締め付けられた。 ジャンピン夫妻がいて本当に良かった。テイトがいて本当に良かった。 訳者あとがきにもあったように、この本は、ミステリであり、成長譚であり、差別や環境問題を扱う社会派小説であり、自然や風土を描いた文学でもある。でも、全く詰め込み過ぎた感じがなかった。 最後の方は涙、涙。読み終えた時はものすごく大きな感動に包まれた。読んで良かった。
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