江ノ島奇譚

江ノ島奇譚

1,716円 (税込)

8pt

3.6

「顔がないんだ、ぬっぺっぽうみたいにさ」
藤沢宿で働くお初は、自分の色男である勝道にそう言った。
「目も鼻も口も耳もない、ぺろりとした顔のそいつが、いつも出てくるんだ」
怖いものなどない破戒僧の勝道だが、なぜか「ぬっぺっぽう」だけは恐ろしかった。
「この悪夢を祓ってくれる、良い神社仏閣はないものかねえ」
勝道は、お初を江島明神の弁財天詣でに誘う。
その地に伝わる哀しい身投げ話など知りもせずに。

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江ノ島奇譚 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    面白かった!!やっぱり高田本は読みやすい。
    帯煽に書き下ろしの時代小説で悲恋ホラーっぽい文章があったので、もしや、こてこての物語(いわゆるウンチク無し)かと、ちょっと斜に構えて読み始めたが、大満足の蘊蓄っぷりでした。そして、やっぱり鉄に着地していくという安心安定っぷり。やっぱりこうでないと(笑)。

    0
    2023年06月16日

    Posted by ブクログ

    面白かった。久し振りの高田崇史。昔、QEDシリーズは、よく読んでた。
    物語と歌舞伎の台本という構成も面白かった。ちゃんと謎解きもされている。

    0
    2023年07月29日

    Posted by ブクログ

    神奈川県の江ノ島を舞台にした時代劇ホラーと思いきや、実は稚児に恋した僧侶の悲しいお話です。
    江ノ島へ行かれたことがあればよりお話の世界観に浸れて楽しめるかと。
    江ノ島の洞窟や波が打ち寄せる稚児ケ淵、遠方を見渡せる岩壁の茶屋。
    子供の頃に何度も行き、何となくじっとりとした不気味さを感じたりしていました

    0
    2024年05月10日

    Posted by ブクログ

    昔の時代の話にしては読みやすそうでしたが、理解するのが難しいことが多くありました。私の知識不足かもしれません。きっと話が分かる人には楽しめる本だと思います。

    0
    2023年11月28日

    Posted by ブクログ

    丁寧な説明で江ノ島の物語、蘊蓄がよくわかるが江ノ島をよく知らないのでそうなんだぁで終わってしまう。歌舞伎も吉原と一緒だったとは。。
    この老僧と稚児の話が本当なら知識が増えた。

    0
    2023年09月29日

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