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風が鳴った。平蔵は愛刀の鯉口を切る。雪か? 闇の中に刃と刃が噛み合って火花が散った──。 著者の逝去によって「鬼平」シリーズ最終作品となった未完の長篇〈誘拐〉。そのほか、おまさ・お熊が活躍し、平蔵の腹違いの妹・お園の婚礼も登場する女づくしの「女密偵女賊」。おまさの亭主と同名の五郎蔵が役宅の髪結いに。緊張感あふれるなかにも、どこかユーモラスな「ふたり五郎蔵」を収録。また一巻目から読み返したくなる、充実の最終巻!
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Posted by ブクログ
鬼平犯科帳最終巻、表題の誘拐は池波正太郎先生ご逝去のため未完となっている。 大滝の五郎蔵、おまさ、小房の粂八、大熊さん、相模の彦十など、個性豊かな密偵。 剣の腕も上達し、息子の辰蔵も、そろそろ嫁取りとの展開となっている。 本当に残念でならない。
糖尿病で目が悪くなった母が、私の持っている本に目を留めて言った。 「鬼平犯科帳読んでるの?」 アパートが狭いので、時折、読み終わった本を持って実家に行く。その時のことだ。 数年前。第一巻を読み終え、実家の本棚に並べようと持ち帰ったのだ。 読みたいという母に「鬼平」を渡して帰ったが、そ...続きを読むの後数ヶ月経っても第二巻を要求されない。視力が落ちて、新聞を読むのも億劫になってきた母に聞けば、老眼鏡をかけた上に虫眼鏡を持ちながら読んでいるとの事。時間がかかるに違いない。 「休み休み、ゆっくり読んでるよ」 読書好きだった母。その影響で私も本が好きになったのかも、と今更ながら思える。ミステリが好きになったのもそうなのだろう。次第に好みがずれて来ても、時折お互いに本を貸しあったことも思い出す。 自分も目が悪くなったら、楽しみが大分減るのだろうな。 思い返せば、子供の頃から我が家のテレビはよく時代劇を映し出していた。そういう時代だったのもあるだろうし、家族が好きだったのも事実だろう。 「水戸黄門」「大岡越前」「銭形平次」「木枯らし紋次郎」「子連れ狼」 好きかどうかは別として、子供だった私も付き合って、その小さな脳に刷り込んでいた気もする。「鬼平」をドラマで見たことはないのだが、母にとってはそれも好きな時代劇ドラマのひとつだったのだろう。 鬼平のキャラクター。組織内の人間関係。盗賊を初め、密偵たち。現代の視点で見るとその俗っぽさや、違和感もあるのだが、一昔前のテレビ的な輝きなのかもしれない。 私が本棚に読み終えた本を納めに帰るのは、一月に何度かの時もあるし、数ヶ月に一度になることもある。その度に「鬼平」の部分の抜けているところを確認する。 最初は一冊進むのに何ヶ月もかかっていたのが、このところぐっとスピードが上がってきた。体調が良いのか、どうなのか。少しだけほっとする。 読み終えてしまったシリーズ。あの終わり方が逆に、登場人物たちを生き生きとさせたままにしている気さえする。 次は、どんな本を母のために並べればよいのか。
orz... 作者御逝去のため、未完成とか・・・。 池波正太郎先生、生き返って続きをお願いします。(←無茶言うな。
鬼平の誰に対する時にも人情と厳しさを忘れない態度、部下への管理能力、上司への対応、ルールに縛られない考え方、どれを取っても魅力のありすぎる人物像。こんな人間になりたかった。 読むなら1巻からどうぞ
大好きな『鬼平犯科帳』の最終巻。これを読んでしまったら、もう新しい「鬼平」には巡り会えないと思うと、もったいなくて、ずっと読めなかった巻。
女密偵女賊 ふたり五郎蔵 誘拐 (未完) 8年ぶりに鬼平シリーズを再読してみて、やっぱり今回も面白かった!面白いものは色褪せないものだなぁ。
特別長編の『誘拐』が気になって先に読んだら、これは作者さん死去による未完のお話でした。 続きがとても気になったけれど、ここまで読んできた鬼平ファンなら、自分のなかで自分なりのストーリーが創れるのでしょうね。 巻末に尾崎秀樹さんの『池波正太郎の文学』という解説がりましたが、これは他の作品についても...続きを読むわかりやすく解説していて、読んだことのない池波さんの作品をもっと読んでみたい気持ちになりました。 大河ドラマをやっていたときに『真田太平記』は読んだけど、もっと池波さんの真田モノを読んでみたいな…。
鬼平犯科帳 24巻目。 とうとう読破。 しかし、途中で池波正太郎さんが急逝したため、「誘拐」は、未完。 捕らえられてもなお、平蔵さんに尽くそうとする芯の強いおまさ、この話が最後までいったら、もしかしたら、協力者(密偵?)になっていたかもしれない人の良さそうな神谷勝平、同じく密偵になったかもしれない相...続きを読む川の虎次郎。。池波さんは、どんな終わりを想像していたのだろうか。。 気になる。。 鬼平犯科帳、とても面白かった! きっとまたいつか、再読する作品だと思う。
女密偵女賊 ふたり五郎蔵 誘拐(特別長編) ・相川の虎次郎 ・お熊の茶店 ・浪人神谷勝平
ついに鬼平、最後の1冊を読み終わりました。最後の特別長編「誘拐」は未完ですね。この事件がこの後どうなっていくのか、気になるところではありますが、まだまだ鬼平がずっと活躍していくかのようで、ちょっと寂しさがまぎれるような。それにしてもここまで飽きずに読めたのもすごい。やっぱり短編のが醍醐味という気がし...続きを読むますが、最後の方は長編もかなりよかったです。
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「鬼平犯科帳 血闘」
2024年5月10日公開 出演:松本幸四郎、仙道敦子、中村ゆり
「鬼平犯科帳 本所・桜屋敷」
2024年1月 出演:松本幸四郎、市川染五郎、仙道敦子
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