ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
2pt
昭和四十四年、京都。大学の新入生で、大の日本映画ファンの「僕」は友人の清家忠昭の紹介で、古き良き映画の都・太秦の撮影所でアルバイトをすることになった。そんなある日、清家は撮影現場で絶世の美女と出会い、激しい恋に落ちる。しかし、彼女は三十年も前に死んだ大部屋女優だった…。若さゆえの不安や切なさ、不器用な恋。失われた時代への郷愁に満ちた瑞々しい青春恋愛小説の傑作。
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
少し不思議で少し怖いけど、すごく惹きこまれる本。京都に住んでるから何か風景とか浮かんだりして。 清家くんは淳太くんのイメージあるけど、大智でも良いな。清家くんのあの入れ込み具合が大智に似ている(…)
浅田次郎さんの作品の中でも、 強く印象に残っている作品です。 現代版「牡丹灯籠」と言える悲恋のストーリー。 切なくなります。
映画がテレビに変わろうとする昭和44年の京都が舞台。 学生運動で東大入試が中止になり、京大文学部に入った主人公。 言葉、雰囲気などで京都になじめず、映画館通いをしていたところ、京大医学部の学生と知り合う。 彼から撮影所でのバイトを紹介してもらい、エキストラのバイトをしたことがキッカケで、とある女優に...続きを読む出会う。 が、しかし、彼女は映画が活動と言われていた頃の人で、もう亡くなっていた。 医学部生の生い立ち。女優の生い立ち。映画の衰退。 なんだか寂しくなるような、そんな話。
ビバ浅田次郎。 ビバ青春。 私が浅田氏に心酔したきっかけの一作。 このラストも切なすぎて泣ける。 繰り返して読みたくなる。
京都を舞台に、映画を愛する青年のお話。 主人公の青年は、私と同年代で、青春時代を振り返った想い出を綴る。 浅田次郎氏特有の優しい心持ちの主人公が、揺れる愛の気持ちを伝える。 合わせるBGMは、ベース奏者のレジェンドであるチャリー・ヘイデンのもとに集ったボーカリスト淑女達との録音。 昭和の退廃的ロマン...続きを読むス漂う大人のブルースが、懐かしい想いをいやが上にも呼び起こす。
学生闘争のあおりで東大の入試が中止となり、京大に進学した三谷薫。 彼が京都の映画館で会ったのは、清家忠昭と言う、京大の医学生だった。彼は高校を中退し、好きな映画の撮影所でバイトをしながらも、父親の言うとおりに大検を受けたという経歴を持っていた。 主人公・三谷は、清家の誘いで撮影所のバイトを始め、...続きを読む同じ下宿の結城早苗と共に、三人で映画のエキストラをした。そこで大部屋女優・伏見夕霞に会う。 その女優は実は何十年も前に亡くなっていて..... 前知識なく読み始めたので、大正昭和の映画を辿りながらの話かと思っていたら、物悲しい少しホラーな話だった。 浅田次郎さんのこういうお話は結構好きです。
私は浅田次郎のことを"泣かせの作家"と言っていました。でも最近、特にこの作品を読んで、少し変わって来ました。 浅田次郎は色々な顔を持っています。「壬生義士伝」の泣かせ、「きんぴか」の哄笑、その他にも有りそうです。しかしどれについても言えそうなのは"濃い"とい...続きを読むう事です。 この作品でもそうです。特に終章の僕と早苗先輩の別れのシーン。これでもかとと攻めてきます。どうやったら読者を感動させられるか?それだけを考えて、渾身の力を込めて文章にして行く。そんな感じがします。 どの作家でもそういう思いは有るのでしょう。しかし、例えば藤沢周平などは、そうした思いが文章の中に一旦昇華された感じなのに対し、浅田次郎の作品は直接的に読者に伝わって来ます。人によっては嫌うかもしれません。でも私には合っているようです。 浅田次郎の不思議な青春物語。お勧めの作品だと思います。
浅田次郎による、渋い青春小説。 昭和40年代の世界観と、国内映画文化の黎明期のあれこれ、学生運動に大きく人生を変えられた当時の秀才たちの感情、というように、舞台とストーリーをフル活用した読み応えある作品。 文体も登場人物もストイックな感触はあるが、読み易く、浸り易い。 著者の引き出しの多さには舌を巻...続きを読むく思いだが、それにしても作中で語られる往年の映画作品を観たくなること請け負い。 4
時代と時代の狭間のロマンを余すところなく語りつくす力のある小説 ゆめうつつ彷徨うようなテイストの中でもこんなに情熱的に語るストーリーテラーぶり…読後の満足感は最高です
映画はその昔、「活動」とよばれていたそうです。 昭和44年の京都が舞台のこの作品は、太秦の撮影所でアルバイトをする京大生を主人公にした甘く切ない青春恋愛小説でした。 昭和44年京都大学1回生の「僕」は、新学年早々に、映画好きという同じ趣味を持つ青年清家と同じ下宿の結城早苗と知り合います。 太秦撮影...続きを読む所で行われるエキストラのアルバイトに3人で行ったとき、誰もが振り返るような美しい女優伏見夕霞と出会います。その美しさもさることながら、神出鬼没なその姿に不思議なものを感じた「僕」。なにげなく古い映画を見て驚愕の事実を知ります。・・・彼女は30年も前に死んだ大部屋女優だったのです。その事実を知ってか知らずか、親友の清家は彼女と激しい恋に落ちていました。その恋の結末は・・・。 幽霊が出て来るのですが少しも怖くなく、京都と「活動写真」という雰囲気がピッタリの作品でした。 映画が好きなのにずっと脇役しか与えられなかった夕霞は、撮影所や映画に大きな未練があり、うかばれないまま、映画の撮影があると覗きに来ていたようです。 映画が大好きな京大生3人に、その姿が見えるのですから、 切ない映画への情熱が過去と現実を繋いでしまったのでしょう。 映画の古い歴史も綿密に書かれています。 映画ファンならずとも、映画の世界へ引き込まれていきそうです。 そしてもう一つよく描かれていたのは、京都の描写。 太秦から京都四条河原町、南禅寺、 主人公たちが日常生活をおくる近隣は、今でも人気の観光スポットです。 京都の街をそのままそっくり、案内してくれるような作品でした。 映画好きと京都好きにはおすすめの一冊です。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
活動寫眞の女
新刊情報をお知らせします。
浅田次郎
フォロー機能について
「集英社文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
天子蒙塵 1
母の待つ里
中原の虹(1)
壬生義士伝 1
兵諫
マンチュリアン・リポート
珍妃の井戸
シェエラザード(上)
「浅田次郎」のこれもおすすめ一覧へ
▲活動寫眞の女 ページトップヘ