ラブカは静かに弓を持つ

ラブカは静かに弓を持つ

1,760円 (税込)

8pt

【2023年本屋大賞第2位】
【第25回大藪春彦賞受賞】
【第6回未来屋小説大賞第1位】
【第44回吉川英治文学新人賞ノミネート】

深く潜れば潜るほど、主人公と自分を重ね、浅葉先生に救われ、突き刺される。
暗い深海で一筋の光にすがるように、どうか壊れてしまわないでと願いながら、一気に読み終えました。
限られた文字数では、語りきることなどできません。
この物語はこう紡がれ、奏でられるしかなかったのだと、心から感じました。
まだずっと、余韻が残響のように、自分の中で鳴り続けています。
――斉藤壮馬さん(声優)

その人は尊敬すべき師であると同時に、得がたい友人になった。
内向的な青年の冷めた視線に映し出された世界が、次第にみずみずしく光に満ちた世界に変わっていく。
たとえその前提が裏切り行為であったにしても。
――篠田節子さん(作家)

優れた演奏を聴き終えたかのような感動が胸に満ちてくる。
嘘を重ねる主人公にこうまで味方したくなるのは、
書き手の筆に嘘がないからだろう。
〈音楽の力〉によって結びつき回復してゆく人々を、
〈言葉の力〉で描ききった希有な小説。
――村山由佳さん(作家)

武器はチェロ。
潜入先は音楽教室。
傷を抱えた美しき潜入調査員の孤独な闘いが今、始まる。
『金木犀とメテオラ』で注目の新鋭が、想像を超えた感動へ読者を誘う、心震える“スパイ×音楽”小説!

少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇し、以来、深海の悪夢に苛まれながら生きてきた橘。
ある日、上司の塩坪から呼び出され、音楽教室への潜入調査を命じられる。
目的は著作権法の演奏権を侵害している証拠をつかむこと。
橘は身分を偽り、チェロ講師・浅葉のもとに通い始める。
師と仲間との出会いが、奏でる歓びが、橘の凍っていた心を溶かしだすが、法廷に立つ時間が迫り……

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ラブカは静かに弓を持つ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    少年時代チェロを習っていた橘樹はとある事件をきっかけにチェロから距離を置く。
    時は流れ、音楽にまつわる著作権を管理する組織「全著連」で働く橘はある日上司に呼び出され、音楽教室へ潜入し、著作権法の演奏権を侵害している証拠を掴むことを命じられる。

    傷を負い不眠症に悩む主人公が音楽を通した人との繋がりで

    0
    2024年05月27日

    Posted by ブクログ

    とにかく気持ちよかった。
    囲む会の最初のシーンは最高で、映像で見たみたい!!
    音楽物は映像に難しいに加えて、囲む会の最初のシーン前までをどう見せるのか。。。
    心地よい余韻が残ります。
    続編できないかな。。。

    0
    2024年05月25日

    Posted by ブクログ

    2024年で一番面白かった本。主人公が良い奴で、仲間も良い奴で、全員を好きになりながら物語に引き摺り込まれ、着地点も気持ちいい。
    池井戸潤さんの作品と少し似ているが、芸術がテーマに入っているので銀行員とは違う感動が味わえる。
    オススメです。

    0
    2024年05月24日

    Posted by ブクログ

    あ〜いい本でした。ラブカとは深海魚の事でした。
    真っ暗で音のない深海をさまよってるような精神的な苦しみを抱える主人公が、街の音楽教室でチェロを習うことによって、深海から浮上し、明るい海面を見上げるお話。

    講師やチェロ仲間達との交流を重ねて、主人公の無機質さに次第に血が通ってくる様子がじわりときた。

    0
    2024年05月19日

    Posted by ブクログ

    引き込まれて一気に読んだ。
    チェロ聴きたい、弾いてみたい。
    人と人との信頼のお話。
    映像化したら映えそう…!

    0
    2024年05月16日

    Posted by ブクログ

    うまく感想が書けないけど、とりあえずすごく良かった。
    とても好きな作品。
    他人を信じるという事、信頼関係の大切さを再認識させられた。
    音楽を通じて、主人公の世界がどんどん広がっていけばいいなと思った。

    0
    2024年05月14日

    Posted by ブクログ

    すごい好きだった。
    読み始めはとっつきづらかったが主人公と先生の関係が生まれ、主人公の様子にも変化が生まれだしたぐらいで、この著者の他の作品を見てみたら、前に読んですごく好きだった作品の著者であることがわかって、やっぱり好きなテイストだったんだなと感じた。形成された人格はその人の周辺環境も作り出すが

    0
    2024年05月10日

    Posted by ブクログ

    チェロと音楽教室とバッハと…
    読みながら沢山検索してしまった。
    ミイラ取りがミイラに、よくあるシチュエーションだけど最後穏やかな場面に帰って来れて、安堵しました。

    0
    2024年05月06日

    Posted by ブクログ

    最初表紙から想像してた話とえらい違った。スパイ✖️音楽小説。
    主人公の影のある感じがたまらなく良い。
    生真面目で融通がきかなさそうな美青年が、チェロを抱えて人を騙して罪悪感で苦しむとか、設定がすごい。
    言葉選びも独特で、戦慄きのラブカって映画観たくて検索した。なかった。仮想かよー!!小野瀬も仮想かよ

    0
    2024年05月04日

    Posted by ブクログ

    しんどいしんどいしんどい

    会社から指令でチェロ教室にスパイとして乗り込む話。

    主人公の鬱屈な日々が、チェロ教室を通じてどんどん充実していく。
    そっからまたぐちゃぐちゃになって、もう辛かった、

    でも、めちゃめちゃ面白かった

    0
    2024年05月01日

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