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12歳の春。東京出身の宮田佳乃は、家庭の事情で北海道にある中高一貫の女子校に入学する。しかし、秀才でプライドが高い彼女には、受け入れ難い進路だった。一方、地元出身の奥沢叶も、新入生総代に選ばれるほどの優等生。パッと目を引く美少女で誰もが羨む存在だが、周囲には知られたくない“秘密”があり……。思春期の焦燥や嫉妬、葛藤をふたりの視点で描く、青春長編。スピンオフ短編も収録。
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Posted by ブクログ
青春小説だ こうあらなきゃ、自分は人とは違うんだ、自分だけがこんなに辛いんだ そんな青さが眩しかった 「自分が辛いんだから他の人も辛いことはあるんじゃないか」 そんな当たり前に気付くだけで見える景色や感じる想いは一気に変わる 凡人は才能があり熱意を持った人間に憧れるし 才能あるものは何にも縛られて...続きを読むいない人間を羨む 人生は結局ないものねだりで隣の芝は永遠に青いまま 自分が幸せだと思える日々になるように、息をして生きたい
学生時代ってこんな感じだったか…ってきらきらの青春真っ盛り!ではない現実的な心情が描かれていた。奥沢のように外から与えられるイメージのとおりにふるまうこともある。宮田のように過去の栄光にすがって自分が一番だって思う気持ちもわかる。 奥沢と宮田の直接的な発言ではなく周りの様子から、彼女たちの葛藤や心の...続きを読む内が伝わってくる。仲が良いし楽しくても、みんなが繕って青春の空間を作り上げている感じ…あるなぁ。それでも最後、前を向こうとする二人の描写はとてもよかった。
なんだかわからないけれど、すごく泣きそう。 北海道の中高一貫の女子校一期生で、ツートップの成績を誇る宮田と奥沢。 豊かな環境で育ちながらも無愛想でトラウマを抱える宮田と、愛想が良く美少女かつ優等生ながら家庭環境に秘密を抱える奥沢。 成績がよく、類稀な才能を持つ2人だが、その中身はとても不安定で歪。...続きを読む 一方で2人と一緒に過ごすみなみや馨といった女の子たちは、2人と比較すると一般的で秀でたところがない自覚しているものの、人格が安定していて思いやり深い。 彼女たちもすごく魅力的で、特に宮田のまわりに2人がいてくれてよかったなと思った。 正直最後まで人に心をずっと開いていないのは奥沢の方で、彼女の家庭環境に気が付きながら相手に気遣うまわりの子たちが成熟しすぎていてこうなりたいなと思ったりした。 そうなんだよなあ、、頭いい子とかって歪んでたりするんだよな、、。でも厳しい環境に置かれたことも2人の優秀さの原因ではあって、とはいえ頭がいいから歪むのかもしれないし、これどっちが先なんだろなと。 宮田と奥沢がどんな未来を進んだのか描かれてない点も余韻があってよかった。宮田が東大ピアノ学科に進めるといいな!笑 御三家がまだ変わってないみたいで安心しました。
一見幸せそうに見える人にも悩みがあるってあたりまえの事なの忘れがちだよね。皆それぞれ何かに苦しめられて生きている。 登場人物達の抱えている苦しみは何も解決されていないけどその方がリアルなのかもしれない。でもやっぱり小説の中でぐらい幸せになって欲しいから続編希望。
2人の17歳以降の話が見たくなってしまった。心のもやもやが解決しているように思えて、まだまだ解決してないと思う。続けほしい!!!
宮田と奥沢、10代を生きる2人の少女の葛藤と成長を描いた作品。 家と学校が世界の全てだった中学、高校時代、自分も親のことや成績のこと、友達付き合いのことなんかですごく悩んだり、ムカついたり、焦ったりしたことがあったなぁと、読みながら自分が10代だった頃の気持ちを少しだけ思い出しました。 多感な時...続きを読む期ならではの、危うさを孕んだ切実な感情のゆらめき。 もちろん本人たちは必死で大変な思いをしながら毎日を生きているわけですが、情景として想像すると、この脆くて危ういからこその期間限定の煌めきってすごく美しいなと思います。 もしこの作品を映像化して主題歌をつけるなら、アンジェラ・アキさんの『手紙〜拝啓十五の君へ』がピッタリかと。 「人が思うよりもずっと、この世で奇跡は起きている」 17歳の秋、大切な気づきを得てまた一歩前進していく2人に、幸せな未来が待っていますように。
青春小説は、登場人物達に「幸せになってほしい」と思えたら良い小説だと思う。 作者の安壇美緒は、語り口は優しいのに中々辛辣で、主人公2人に輝かしい未来が約束されるような終わり方はしなかった。 どちらも高学歴を得ることによって現状脱出を目論んでいる。プランBの用意などない。 極端なガリ勉で好成績を保っ...続きを読むてきた宮田の成績はもう頭打ちのように見える。母親の愛人が色目を使ってくる奥沢の家庭は崩壊寸前にも見え、大学受験すら危うい。 今回は、高2の秋に少し呼吸ができた程度のことだ。受験まであと1年ちょっと。このまま目標に突き進むのか、それとも新たな目標を見出すのか? 最近の学校はやたらと将来の夢とか目標とか言うけど、こういった、追い詰められた子にこそ目標って必要なんだなと感じた。 読み終わった後に改めてカバーイラストを確認した。先頭を走っているのは宮田だろうか、続いているのは奥沢。でも2番手の方が背が高いから、こっちが宮田かな。後ろでこけそうになってるのはみなみだな。この子達が好きだ。「幸せになってほしい」と思う。
宮田も奥沢も誰から見ても優秀で完璧なのに、本人たちはそれに満足できずにいる。 彼らを苦しめるものが辛く痛い。
よく、若い頃に戻りたい、なんて話を聞くけど、私は嫌だね。あの、心と身体のアンバランスを持て余す日々。学校での振る舞いをひと言を計算する日々。ヒリヒリするような敗北感や後悔や嫉妬を隠して笑う日々。もう、あんな日々は嫌だと思う。けど、この小説を読むと、あの頃にだけ見えたキラキラがあったなあ、と思い出すこ...続きを読むとができた。やっぱり、ちょっと戻りたいかも。
早く大人になりたいと思っていた学生の頃を思い出しました 教室が全ての世界で大人が自由に見えて 早くどこか遠くに行きたいと願っていた10代 色んな壁とぶつかりもがき苦しんでいた10代 「あんなこともあったな〜」 過去を美化しているからかもしれないが ふとあの頃に戻りたくなりました
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