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人間はなぜ死ぬのか――インドネシアのバナナ型神話と『鬼滅の刃』の物語から考える。女神たちは何を担わされているのか――インドの乳海攪拌神話とゲーム『FGO』の世界観から解き明かす。世界に伝わる多様な神話から、現代の映画や漫画、ゲームにまで息づく「神話のエッセンス」を明らかにする、魅惑の神話学講義!
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Posted by ブクログ
神話はすごい。いやすごいから神話になったのか。とにかく神話には物語や歴史や音楽や映画や詩や宗教や科学など、いろんなものの母型が含まれていると感じた。神話の世界までさかのぼれば洋の東西などないのだ。
なかなか面白かった。 神話と現代の漫画やゲームを読み解く本。鬼滅の刃やマトリックスなど。 日本の神話とインドの神話、ギリシャの神話、その他の国々の関連性もわかって面白い。
神話というとギリシャ神話や、古事記・日本書紀、はたまたラブクラフトなどを思い浮かべられる。 しかし神話はそれだけではない。 奥深く、そして離れた場所の神話であっても、共通点を見出すことができる。 第一章では「神話で世界を旅する」と言う副題の通り、さまざまな国や地域の神話が紹介される。 バナナ型神話...続きを読む、とは面白い名前だが、これは人は必ず死ぬ、その理由を説明したものとなる。 ここで、鬼滅の刃が登場してくるのはファンとしてはたまらない。 『百万回生きたねこ』の物語も登場する。 エロスとタナトスは表裏一体、この言葉が数多の物語が私たちを感動させ、心振るわせる理由のように感じた。 第三章の「女神と女性の物語」は興味深い。 イヴやマグダラのマリア、アルテミス。 どれもお馴染みの人物だ。 女性が神話に出てくる場合、境界を示していたり、呑み込むことを示唆していたり、直接的に処女性や少女性を示していたりする。 著者はあえて詳しくは踏み込んでいないが、なんとも納得し難い物語も多くある。 本書はさまざまな神話を通して、神話やその意味に興味を抱かせる。 あまりメジャーではない地域の物語にも面白そうなものがたくさんある。 著者の作品についても随時読み込んでいきたい。
神話類型を身近なところから学ぶにはいい一冊。インド系の話が特に充実しているし、巻末の参考文献も便利。次は何を読もう。
過去、世界各地の文明は、それぞれに神話を有していました。そしてそれは現代にも受け継がれ、また現代は現代なりの神話が語られてもいます。それぞれはお互いに離れ離れに独立しているはずなのに、何か似たような話、影響を与え合っているような繋がりがあります。本書では世界の古今東西の神話の類型について、テーマ別に...続きを読む53の講義として紹介されています。言葉と音、女神と女性、インド神話。各地の物語を知ることで、世界の広さと深さ、その魅力を知ることができます。「神話学」という学問への興味の入口として、楽しんで読ませていただきました。
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