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「あなたの世界」は言葉ひとつで変わってしまいます。 SNS炎上、対人トラブル――あらゆる争いは言葉の行き違いから起きています。 言葉の罠にはまらないため、語彙を増やして使いこなすわざを身につけましょう。 小説家・京極夏彦が指南する、地獄のようなこの世を楽しく生きていくための「言葉」徹底講座。
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Posted by ブクログ
面白かった。 言葉の限界について書かれていて、納得感があった。 「地球にやさしく」を「親のすねを長くかじり続けるために、親には優しくしよう」 に言い換えているのは秀逸だなと思った笑 もう一回読みたい
京極先生の考え方好き わかりやすくてとっつきやすい 言葉の罠にはまらないよう、語彙を増やして使いこなす、ほれがこの世を楽しく生きていくための術
読みやすい内容もいい。 なにか良い読み物ないかあまり読まない人にも薦められる。 ここから本を有意義に手にする事ができるんじゃないかな!
面白かった
面白かった。 特に断捨離に対する反論は 胸がすく思いがした。 どちらが正しいということではないのどけれど。 言葉にしないと伝わらない。 かといって言葉にすると情報が 切り捨てられたしまう。 困ってしまうね。
言葉徹底講座とあるが、これは凄い。 言葉とは何か?言葉の限界とは? 徹頭徹尾真理を突き続けている。 頷かざるを得ない。 特に前半の拈華微笑のところは必ず賛否(否の意見のが多いでしょう)あれども、言葉と意の限界に関して、言葉のプロがズバッと切り込むので小難しい単語の並ぶ仏教の入門書(特に禅系)より遥か...続きを読むに分かりやすいと思う。 百の言葉よりたった一つの目の前の現物。 言葉の限界を突き付けられます。 どうあれ、概念、言葉、思い、よりも目の前のもの、五感の領域のものの方が圧倒的に重いし、それこそがリアルですよね。
こうして書いている「言葉」に気を遣い、全ては伝えられないことを認識すること。 元々が若者向けの講演をまとめた本なので、若い人たちにはオススメしたいし、歳をとった人たちも読んで、「言葉」について考えてみると良いと思った。
人間は言葉に縛られて生きているんだなと感じた。 京極さんの小説が好きなので、ついでで手を出してみた。
京極夏彦さんの作品(本書は”小説”ではないとはいえ)を読んだ記憶は、10年以上前まで遡ることになります。 デビュー作である『姑獲鳥の夏』に衝撃を受けてから、『魍魎の匣』、『狂骨の夢』と順調?に読み進めていたのですが、”抜群に面白いけど、読むのにパワーが必要” と感じて、ちょっと間を空けようと思ってい...続きを読むたら、10年以上もご無沙汰することになりました。 さて、「本書は、2019年7月27日に一般公募の15~19歳の聴講生50名を対象に行われた特別授業を元に構成された。」と2ページ目に書かれていますが、それもあってか、非常に分かりやすい文章で書かれています。 しかし、その内容自体は社会経験を積んできた大人の方がより理解出来るし、より共感も得ることが出来るな、とも感じました。 数多くの示唆に富む提言があったのですが、とりわけ、私のような読書愛好家には”全くその通りですね”と思わざるを得ない文章から抜粋すると、 人間は言葉から影響を受けます。 ・・ ところが、言葉を聞いた人間は、捨てられた部分、欠けている部分を、勝手に埋めちゃうんです。 小説は、書いてあることより書いてないことのほうが大事なんです。 皆さん、小説を読まれる方も、読まれない方もいると思いますけれども、読んで面白いなあと思うこともあるでしょう。すげえ楽しいとか、わくわくするとか、いろんな感情をかき立てられるでしょう。その感情は、その小説がもたらしたものではないんですよ。その小説を読んだ読者である皆さんが作り出したものなんです。 前者の提言(”言葉”を”文章”に置き換えると)を読んだときに直ぐに頭に浮かんだのは、1月に読んだばかりの『弁護側の証人:小泉喜美子』ですね。確かに、私が勝手に思い込んだので(勿論、そうなるように小泉さんが文章を書いたのですが)、見事に騙される結果になりました。 こういう事で楽しめるのも、読書の良い点ですね。 最後に、本書は文庫で142ページと薄いのですが、先に書いたように内容は濃く、非常に有意義なひとときを過ごせました。 今回を契機として、京極さんの小説を読むのを再開(『鉄鼠の檻』かな)しようと思います。 *Youtubeの「ほんタメ」チャンネルでダイジェスト版?(本書の2割程度の内容です)がアップされていますので、そちらも併せて観ると、更に楽しめると思います。
京極夏彦氏の作品としてはありえない薄さの本。 内容は講義を文字起こししたものなため薄くても仕方は無いのだが、その講義の中に出てくる本のお締め方に1ミリも無駄にしないという考えがあり、まるでそのために薄い本を作ったのかと錯覚してしまう。 京極夏彦氏による、世間を生きるにあたっての言葉の使い方や考え方...続きを読むなどをゆるーく書いた本。 口語調(文字起こし)なため読みやすく、薄さも相まってご飯の待ち時間などには読み終わってしまうが、読後の満足感はしっかりと京極夏彦「感」を残してくれる良い本だと思う。 なんとなくの京極夏彦雰囲気を味わいたいが、どれもこれも鈍器サイズで躊躇している方にはおすすめかもしれない。 タイトルからして宗教的な地獄について語っているのかとおもえば、そのような話はあまりなく、どちらかと言えば「言葉」「言霊」と言ったものをメインに語っている。 ネットでの言い争いや、マウントが激しい昨今にむけての内容なだけに、言葉の使い方という面で気が楽になり、クスッと笑えるような考え方が詰まっていた。 読んでいながら、楽しそうに話している京極夏彦氏が想像でき、またそうありたいと思わせるのは流石だなと思う。 薄いため長らく眠らせていたが、これを読んでから改めて京極夏彦作品を読み返すのもいいかもしれない。 また、京極夏彦氏に比べればまだまだ蔵書量が足りないので、増やしていきたい。
リアル京極堂じゃないか。 聴講生の方が羨ましい。 そして何と言ってもタイトルが良い。 結局は自分次第ってことだな。 言葉の捉え方や抽象概念、人生訓など多岐にわたる講義内容が本当に面白い。 全141頁なんて、あっという間。 この薄さで人の心を動かすところが凄いな。 ちょっと泣きそうになったわ。
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