ジロドゥの作品一覧

「ジロドゥ」の「オンディーヌ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • オンディーヌ
    4.2
    1巻616円 (税込)
    森のなかの湖畔近くで暮らす漁師の養女オンディーヌは、ある日馬を休める納屋を借りに来た騎士ハンスに出会い、一目で恋に落ちる。ハンスもまた無邪気で美しい彼女に魅かれ、ともに城での生活を始める。ただ、彼女は人間ではなく、水の精だった――。水の精が「いまの言葉」で生き生きと語りだす。躍動感に満ちた20世紀フランスの国民的作家、ジロドゥの演劇の頂点。
  • オンディーヌ

    Posted by ブクログ

    ジロドゥの戯曲。
    水の精オンディーヌと、騎士ハンスの恋を描く。

    オンディーヌの奔放すぎるキャラクターが強烈だが、それは本心とは裏腹な社交辞令や政治に満ちた貴族の社交界と対比させるためのものなのだろうか。

    展開が読めずイライラする場面もあったが、大六場、第七場での物語の畳み方は素晴らしかった。最後のセリフが強烈に残る作品。

    0
    2019年08月22日
  • オンディーヌ

    Posted by ブクログ

    私にとって一番好きなパターンなので、いつも以上に冷静さを欠いてしまいます。きっと感じたこと全てを誰かに話したら「何言ってんだコイツ?」と思われるのは間違いないでしょう。そのくらい、好きなタイプの物語です。どこか間の抜けたキャラクターたちが笑わせて、その台詞を良く考えると裏があって考えさせられて、気がつけば目が潤んでいる事に気付く結末。喜劇なのか悲恋なのか。オンディーヌとハンスは、私にとって愛すべきキャラクターとなりました。ただ、この戯曲をもし演じる機会があるとすればやってみたいのはベルタの役ですけれどね。

    0
    2013年03月20日
  • オンディーヌ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    オンディーヌ、純粋無垢で明るくてキラキラしてて本当にいい子で。
    最終的には悲恋だけど愛ってこういうものだよなって思いました。
    小説で久々に泣いちゃった。

    0
    2014年03月18日
  • オンディーヌ

    Posted by ブクログ

    裏表紙の説明文には「究極の愛」とあった。異種婚姻譚という物語のパターン自体が究極の愛と結びつきやすいと思うけど、その中でも確かに「究極の愛」と呼ぶのにふさわしい作品だった。


    あまりに純粋で偉大すぎる魂とあまりに卑小な魂とが惹かれあってしまったことがそもそもの悲劇の始まりなんだろう。


    でも卑小な魂といっても、それは人として普通にもつ魂。人としてまともであるがゆえに、水の精オンディーヌの魂には及ぶべくもなく卑小なんだと思う。だから、オンディーヌが愛したハンスは、日と一般にまで拡大できて、人それ自体がいかに卑小なものなのかを思い知らされる。


    そして、一方の純粋で偉大な魂は、決して神のよう

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    2010年09月10日
  • オンディーヌ

    Posted by ブクログ

    ジロドゥといえばルイ・ジュヴェで、解説にはジャン・ルイ・バローも登場するから、「映画に恋して」に配架。王妃に語るオンディーヌの言葉『そこでは最初にむかえた男が、つねにただひとりの男です。』と、ラストが哀しいですね。最初にベルトランに会えたらよかったのに。そうしたら、お話が成り立ちませんが。えっ、ハンスって自然を踏みにじる人類の代表なの!?

    0
    2011年10月11日

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