作品一覧

  • フランス革命についての省察
    4.0
    1巻1,463円 (税込)
    革命の進行するさなかに書かれ、理性を絶対視した革命政府の過激な改革を宗教、財政、軍事面にいたるまで痛烈に批判。その後の恐怖政治とナポレオンの登場までも予見した。ホッブズ、ロックに連なるイギリスの政治思想における重要書目であり、のちに保守主義の源泉と呼ばれるようになった歴史的名著。
  • 夜間飛行
    4.0
    1巻550円 (税込)
    20世紀初頭の郵便飛行に携わる者は、「自分達が歴史を作る」という信念と誇りを持っていた! 南米大陸で、夜間郵便飛行という新事業に挑んだ男たち。ある夜、パタゴニア便を激しい嵐が襲う。生死の狭間で懸命に飛び続けるパイロットと、地上で司令に当たる冷徹にして不屈の社長の運命は――命を賭して任務を遂行しようとする者の孤高の姿と美しい風景を、自身も飛行士だった作家が詩情豊かに描く航空小説の傑作。
  • オンディーヌ
    4.2
    1巻616円 (税込)
    森のなかの湖畔近くで暮らす漁師の養女オンディーヌは、ある日馬を休める納屋を借りに来た騎士ハンスに出会い、一目で恋に落ちる。ハンスもまた無邪気で美しい彼女に魅かれ、ともに城での生活を始める。ただ、彼女は人間ではなく、水の精だった――。水の精が「いまの言葉」で生き生きと語りだす。躍動感に満ちた20世紀フランスの国民的作家、ジロドゥの演劇の頂点。
  • 夜間飛行

    Posted by ブクログ

    全編連なる散文詩のような美しさ+小型飛行機のパイロットなど経験したこともない人にも伝わる臨場感+スリリングで切り替わりが多いのに混乱しない構成…本物の才能って怖いほどすごいと思った作品。

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    2023年06月10日
  • 夜間飛行

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「星の王子さま」で有名なサン=テグジュペリによる小説。飛行機乗りの経験を活かしたリアリズムにあふれる作品。

    夜間の飛行がまだ非常に危険だった時代。新事業に命をかける男たちの、尊厳と勇気の物語。事業の責任者であるリヴィエール社長の、あまりにも厳格なやり方は、強い信念によるものだった、というお話。個人の幸不幸に心を揺らしつつも、あくまで全体の進歩のために意志を貫く。ここに深いテーマ性があり、その勇気に感動を覚えた。

    作者自身が飛行機乗りだっただけに、飛行にまつわる描写は詳しい。嵐におそわれたパタゴニア便の、燃料が切れるまでのタイムリミットによる緊張感は、テレビ番組の飛行機事故再現映像を見ている

    0
    2022年06月29日
  • 夜間飛行

    Posted by ブクログ

    郵便空輸の黎明期に夜間飛行を切り拓いたパイオニア達を、行間で語るような静謐で美しい自然描写とともに描く。

    個人の自由が重視されすぎている今、
    生きることと仕事との関係性を考えさせる。

    美しい小説だった。なんども読み返しそう。

    0
    2022年04月12日
  • 夜間飛行

    Posted by ブクログ

    圧倒的だった。読み終わるまで息をつく間がなかった。厳格で、容赦ない指示と処罰を科すリヴィエールが抱える苦悩と義務、人間的な苦しみ(老いや自分の行っていることが個人の幸福よりするべきことなのだろうかという問い)。若い操縦士ファビアンが死の前にみた美しい情景。
    この作品が、夜間飛行の黎明期だったことで、自然の脅威、幸福だけでなく、政治的な圧力やそれを乗り越えて戦うもの、などが手に取るようにわかる。
    素晴らしい作品だと思う。

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    2021年12月24日
  • 夜間飛行

    Posted by ブクログ

    いやー、面白かった!普通小説というのは、語り手は主人公やナレーター一人によるものが一般的だと思う。多くても主人公と準主人公から見た視点などの2、3人であろう。しかし、夜間飛行ではナレーター、社長、複数の操縦士、妻など様々な視点からその人目線で多く書かれている。この手法を成し得たのも、サン=テグジュペリの多様な経験、またそれぞれの立ち場に近しい人との交流のおかげであろう。ぜひ、他の訳者である堀口大学さんの本も読んでみたい。文体がより堅い気がして好みではあるけれどまだ読み切れていない。この訳者の本の巻末にはあとがきや解説、背景などが十分すぎるほど載っており、背景などは読む前に読んでおくべきだったか

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    2021年02月10日

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