山田宗樹の作品一覧
「山田宗樹」の「百年法(角川文庫)」「存在しない時間の中で」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「山田宗樹」の「百年法(角川文庫)」「存在しない時間の中で」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
筑波大学大学院農学研究科修士課程修了。『直線の死角』でデビュー。同作は横溝正史ミステリ大賞を受賞。 『百年法』、『嫌われ松子の一生』、『天使の代理人』など多くの作品を手がける。代表作『嫌われ松子の一生』をはじめ映像化されている作品も多い。『百年法』で第66回日本推理作家協会賞を受賞している。
Posted by ブクログ
面白かった!
2日で一気に読み切った。
特に一章の地下シェルター実験、集団心理、宗教。どうなるのかどきどきしながら、読み進めた。
二章で時間が進んだことに驚いた。少年は新しい神様にでも祭り上げられるのかとはらはらしたが、まさか死んでしまうとは。幸せになってほしかった。でもリアリティはあった。医療技術やAIの進歩、特にマイメンターの設定が細かく、面白かった。考えさせられる部分もあり、よかった。
三章で、あーこう収束するんかーとなった。最後は念で戦うというのが可笑しかったが、双方のトップが信じていないところが、実際そんなもんかも、と思った。
Posted by ブクログ
初めて読む作家。最初は地球に小惑星が衝突するという社会を描く極めて古典的なディストピア又はパニック小説かと思ったが、そんな簡単な内容ではないらしい。よくある衝突騒ぎまでの人間の様々な葛藤を描くのではなく、運よくパニックを回避した後の人間の挙動に注目を当てた小説。しかも、普通なら一旦衝突を回避したら希望に満ちたユートピア世界が永遠に続くと言うのが定番だったが、ここは少し捻ってくる。この様に、ちょっと切り口に工夫を加えるだけで、こんなに面白い小説ができるだなんて、SFの可能性は無限大ですね。
些か初期設定に納得できない所がある。2029年ってもうすぐやって来るが、さすがに小惑星の軌道なんてスパコ
Posted by ブクログ
⚫︎感想
最後までめちゃくちゃ楽しませてもらいました!
登場人物同士の関係、駆け引き、国民の不安、パニック、生きることへの尊厳、本音と建前、美醜…全てが詰まった人間ドラマ。ラストも好み。綺麗にまとまってカタルシス感あり。
⚫︎あらすじ(本概要より転載)
不老化処置を受けた国民は処置後百年を以て死ななければならない―円滑な世代交代を目論んだ「百年法」を拒否する者が続出。「死の強制」から逃れる者や、不老化処置をあえて受けず、人間らしく人生を全うする人々は、独自のコミュニティを形成し活路を見いだす。しかし、それを焼き払うかのように、政府の追っ手が非情に迫る…世間が救世主を求める中、少しずつ歪み出す