米原万里の作品一覧
「米原万里」の「偉くない「私」が一番自由」「オリガ・モリソヴナの反語法」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「米原万里」の「偉くない「私」が一番自由」「オリガ・モリソヴナの反語法」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
ロシア語翻訳者の米原万里さんのエッセイ。米原さんが過ごした在プラハソビエト学校の同級生のエピソードをもとに、彼らとの再開や時代や社会情勢の移り変わりへの考察といった形で構成される。ソビエト学校時代のエピソードも、日本ではなかなか体験できないような場面がでてきて興味深く、私も体験してみたくなってしまった…!
在学時代から時が流れて再開する同級生が想像とは大きく離れた暮らしをしていても、一定の理解を示せるのは、同級生の背景(祖国の社会情勢の変化)への深い理解なんだろうと感じられた。また、国際世論形成がカトリックやプロテスタントに有利なこと、(直接は書かれていないが) 旧東側勢力の情報が入手しず
Posted by ブクログ
小さい頃、世界をあるがまま受け入れていた。物事の機能も社会の仕組みも人間関係も、その複雑さを理解する経験も知識もなかったから。それでも、何故か理解出来ずに引っかかる記憶がある。あの時、母親はなぜ悲しんでいたのか、なぜ、先生は休暇から戻って来なかったのか。この小説は、人生のそんな謎解きを求めた内容。部隊はソ連、共産主義下。当たり前に粛清や拘束が行われた時代。あるダンサーでオールドファッションの先生を巡り。
悲しくも明るく。運命を受け入れながら、強く生き延びた人々。米原万里の半生と重なるが、フィクションである。この作家の小説は、生き様も性格も全てが物語に反映されていて、迫力が違う。
暫く積読して