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4.01巻1,699円 (税込)2019年12月、アフガニスタンで起きた人道NGO「ペシャワール会」の中村哲医師の殺害事件。朝日新聞記者や現地助手は、その実行犯を特定。犯行グループの素性や人脈を徹底的に調べ上げ浮かび上がった背後には、国際テロ組織や諜報機関の存在があった。3年半にわたる追跡取材の記録。
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Posted by ブクログ
2019年、アフガニスタンでの活動中に何者かに殺害された中村哲医師の事件を追跡するノンフィクション。
パキスタンで海外での医療活動を開始、その後はアフガニスタンで医療活動のみならず灌漑事業にも携わり、平和を重んじ現地の人々に尽くした中村が、その両国の政争に巻き込まれて殺される悲劇。著者の取材でも全貌が明らかになったとは言えないが、それでもかなり核心と思われる部分に迫っており読み応えがある。後半は事件とは直接関わりの無いタリバン政権への批判的な内容が多いが、それはそれで興味深かった。
しかし、中村医師は殺され、米軍は撤退し、タリバン政権も先行き不安定と、アフガニスタンは今後どうなってしまうのだろ