作品一覧
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5.01巻858円 (税込)都内美大の映像科に通う芦屋啓介は困っていた。 「写真に男が映る。削除できない」と言う親友の様子がおかしい。 啓介が彼の怪奇現象に巻き込まれそうになった時、日本画科の美しい少女、月浪縁に救われる。 縁には「絵に描いた人間に怪奇現象が起こると絵に異変が現れる」という特殊能力があった。 それを生かして人助けをする彼女に啓介は手伝いを申し出る。 そして啓介は縁を中心に巻き起こる不可思議な世界を知っていき――。 「君にも語るべき怪談があるはずだ」 美大の怪談は、おもしろい。
ユーザーレビュー
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5.0 (1)
Posted by ブクログ
ネタバレ美大生たちの自身の作品に対する作風や姿勢と言うか、解釈やら考え方やら感じ方が実に多種多様。
しかも作品が写真や日本画、立体物など多岐に渡っていながら、前述の通り、その多様さを見事に表現している。
タイトルに『怪談』とあるとおり、これはオカルトの話ではあるのだが、そう言った美術視点から見ても非常に奥が深く、これは経験者でないと描けない作品ではと感じていたところ、後書きを見て納得。
美大出身者でしたか。
うん、そうでないと、あの細やかな美術の話は描けないと思う。
美術好きも楽しめるお話ですぞ。
自身が描いた人物画に異変が現れると、その人自身に怪異が迫っている。
そんな特殊能力を持った美大生の月浪