ユーザーレビュー 母という呪縛 娘という牢獄 齊藤彩 妻との関係から逃げた夫、娘に自分の理想を押し付けた母親、見栄を張ってしか関われない祖母と母親、自由も本音も奪われた娘。 娘が取れる選択肢はもうそれしかなかったし、母親が居なくなってから娘と関わろうとする父親は、ちょっとタイミングが遅かったかな…。 血縁があるだけで家族になれるわけではないのだな、と改...続きを読むめて。 Posted by ブクログ 母という呪縛 娘という牢獄 齊藤彩 あの事件のルポ。事件のことを思うと不謹慎かもしれないけれど、面白かった。臨場感があった。一気に読んだ。 「モンスターを倒した。これで一安心だ」 Twitter(現X)に犯人が投稿した言葉が忘れられない。 Posted by ブクログ 母という呪縛 娘という牢獄 齊藤彩 いやー、、、重い。 ハッピーエンドは見えなかったのかなぁ。途中いい感じの時もあったのに、結局最悪の結果になるとは、、、、。 いきすぎた教育への介入、教育虐待は本当に何も産まないと思った。 被告のこれからの人生を応援すると共に、母親のご冥福をお祈りします Posted by ブクログ 母という呪縛 娘という牢獄 齊藤彩 家の中に不機嫌な親がいる。 という事が、子供時代とてもストレスでした。 コレをしたら怒られるかも… また母を落胆させるかも… 常にそれが頭にあり、勉強をしても読書をしても頭に全く入ってきませんでした。 親の顔色を伺う事に脳みそのほとんどの容量を使ってしまっていたので、今思えば当然なのですが…そ...続きを読むの当時は私が馬鹿だからお母さんを悲しませている。と本気で自分のことを責め続けていました。 母と死別してから大きな変化がありました。親の顔色や機嫌を伺うのに使っていた脳みそが解放され、それを読書や勉強に向けた結果、興味のある分野で才能を伸ばすことが出来ました。 母は生前、自分はほとんど本を読まないくせにテレビやゲームを禁止して私に本を読むように強く強要していました。 その時は母を喜ばせるため本を読むフリをしていましたが、内容は全く頭に入らずただ文字の羅列を眺めているだけでした。 読もうとしても内容が入ってこないので自分は活字障害なんだ!と思うようになりました。 親の顔色を伺う事に脳みそをフル稼働していたせいで、読書をする余力が残っていなかった。という衝撃的なことを、私は母が死ぬまで気付くことが出来ませんでした。 今では普通に本を読むことができるようになりました。 子供の為と思っていても、何かを強要することは無意味であり 親に必要なのは、やりたい事に100%安心して取り組める環境作り。親の機嫌を取るというこの世で最も無意味な事に子供の脳みそを割かせない、親自身の精神的安定。この2つだけだと思います。 多くの事を禁止し強要し、勝手に期待をして落胆される。この経験を自分の幼少期と重ねながら読みとても辛くなりました。 読み進めていくにつれ、アカリさんに向けられた叱責が自分に向けられてるように感じられ途中読むことができない箇所がありました。 文字で見てもこんなに辛く、本を読む数時間ですら耐え難いのに、よく三十年以上頑張ったね。偉かったね。という言葉を、もし目の前に彼女がいるならかけてあげたいです。 自分という人間の存在を無条件で肯定してくれる人がいない環境で育つと、自己肯定感が低くなり自分という存在は無価値だから何かしら付加価値を付けないと見捨てられる!興味を持ってもらえない!という恐怖に付き纏われます。 目の前の幸せや、娘の優しさを見落とし 他人の評価、世間体に囚われ 「医者の娘を育てた母」になる事でしか自分を保てない。そんなあかりさんのお母様も幼少期、無償の愛を受け取れなかった結果なのかなと思うと誰も悪人とは思えません。 ただ、今後のアカリさんの人生が明るく楽しく美しいものでありますように。アカリさんを大切にしてくれる人と出会えますように。と心から願っています。 Posted by ブクログ 母という呪縛 娘という牢獄 齊藤彩 自分のことは棚にあげて、娘に自分の理想を押しつける母親。娘は、長い間よく耐え、努力してきたと思う。 父の優しさと裁判官の言葉が染みた。 娘にはどうか幸せになってほしい。 Posted by ブクログ 齊藤彩のレビューをもっと見る