作品一覧

  • 言葉の風景、哲学のレンズ
    4.0
    1巻1,353円 (税込)
    言葉のコミュニケーションは、希望と切実さと複雑さに満ちている。 「紀伊國屋じんぶん大賞2023」第2位『言葉の展望台』著者が贈る、最新哲学エッセイ! 「痛み」を伝える言葉、webの中の私の「言葉だけの場所」、「どういたしまして」の可愛さ、当事者視点からの語りかた、「からかい」が起きる場面、メタファーが見せてくれるもの、定義することへの懐疑、カミングアウトの意味とその先……。 さまざまな哲学の概念や理論はそれぞれが一個のレンズで、このレンズを使って見た風景と、別のレンズを使って見た風景と、その両方を通した風景はすべて違っているかもしれないし、そのどれかが正しいわけではないかもしれない。でもいろいろなレンズを通してみることで、裸眼で見たのとは違う風景の可能性に気づき、新しい仕方で物事を理解したり語ったりしていくきっかけになるかもしれない。(本書「はじめに」より) 【目次】 痛みを伝える 言葉だけの場所 「どういたしまして!」の正体 該当せず からかいの輪のなかで たった一言でこんなにもずるい 給料日だね! 言葉のフィールド カミングアウト ぐねぐねと進む 安全な場所ーー『作りたい女と食べたい女』 命題を背負う 一緒に生きていくために
  • 会話を哲学する~コミュニケーションとマニピュレーション~
    4.0
    1巻1,012円 (税込)
    私たちは会話を通じて何を伝え、何を企んでいるのか。あるいは相手の心理や行動にどんな影響を及ぼそうとしているのか。気鋭の言語哲学者が、『ONE PIECE』や『鋼の錬金術師』などの人気のフィクション作品を題材に、「会話」という営みを徹底分析! コミュニケーションとマニピュレーションという二つの観点から、会話という行為の魅力と、その実態をわかりやすく解き明かす。
  • 言葉の展望台
    4.3
    1巻1,353円 (税込)
    いま、あなたとの会話で起きたことは、いったい何だろう? マンスプレイニング、コミュニケーション的暴力、会話の引き出し、言語的なポリティクス、アイデンティティと一人称、人々をつなげる言葉、誠実な謝罪と不誠実な謝罪……。難しくて切実で面白い「言葉とコミュニケーション」を、「哲学」と「私」のあいだのリアルな言葉で綴るエッセイ。 【目次】 プロローグ コミュニケーション的暴力としての、意味の占有 そういうわけなので、呼ばなくても構いません ちょっとした言葉に透けて見えるもの 張り紙の駆け引き、そしてマンスプレイニング 言葉の空白地帯 すだちかレモンか 哲学と私のあいだで 会話の引き出し 「私」のいない言葉 心にない言葉 大きな傘の下で会いましょう 謝罪の懐疑論 ブラックホールと扉
  • 会話を哲学する~コミュニケーションとマニピュレーション~

    Posted by ブクログ

    「哲学」という難しい響きに先入観があった私ですが、三木那由他さんの語り口は淡々としているようでどんどん読み進めたくなる柔らかさがあったように感じました。
    普段無意識に行っている会話についていざ言語化されると「そういえばあのとき私は…」と自身の過去の発言なんかが思い返され、読んでいてずっと不思議な気持ちでした。面白かったです。

    0
    2024年05月26日
  • 会話を哲学する~コミュニケーションとマニピュレーション~

    Posted by ブクログ

    普段からなんとなく分かってると思って、見聞きしたり使ったりしてる会話を改めて考えるのが新鮮だった。「お互いに今、○○という約束ごとを作ってそれに沿って会話する」という、コミュニケーションは約束の積み重ねだというのが面白かった。特に意識してなかった分、確かになぁ…と思った。
    漫画や本・ゲームから会話をとり上げて考えるというのも身近に感じられて読みやすかった。
    マニピュレーションに関する話が印象的。本心を潜ませたり相手を操る為に使う次元の会話、マニピュレーションがもつ怖さや独特の味わい等、面白いと同時に怖くもあった。
    会話について考える面白い本だったし、自分の日常にある会話をこっそり観察してみよう

    0
    2024年04月25日
  • 言葉の展望台

    Posted by ブクログ

    エッセイから分析哲学への接続がきれいでとても読みやすい 筆者の個人的な話を交えながら、するりとコミュニケーション論について考えを巡らすことが出来てよい

    0
    2024年04月12日
  • 会話を哲学する~コミュニケーションとマニピュレーション~

    Posted by ブクログ

    三木由那他さんの文章が好きになって読みやすい本を読んでいます。
    『会話を哲学する』難しそうですけれど、丁寧に身近なマンガや小説などから引いた会話を使って説明されていて解りやすい。
    まだまだ会話を分析する迄には全く至らないが、自分のした会話を顧みて「あぁなるほどね。こういう会話が著者があそこで書いていたことかぁー」っと思い当たる時があって、結構感動もの。
    マニピュレーションという著者の概念を使うと説明がしやすい会話も多い。

    "おわりに"で掲げてある本にも手を出して、もう少し深く。もう少し長く会話の哲学について考えてみたいと思う。
    読めば誰でも必ず得るものがあると思います。

    0
    2024年01月18日
  • 言葉の展望台

    Posted by ブクログ

    三木那由多さんのエッセイ集。
    購入してから大事に少しずつ大事に読み進めて、今日読み終わりました。
    後書にもある通り書いている最中に当初は予定していなかったカムアウトのお話もあり、「実は歴史的な一冊なのではないのか!」とか勝手に興奮しながら読んでたりしてました笑
    言葉に対する感性と言うか捉え方も矢張りプロ。一読しただけでは理解出来ず何度か戻って読み返したりネットで調べたり。
    素の自分から出てくる様々な思い。考えながらいつの間にか哲学の話になっている。
    きっと本当に好きでらっしゃるのですね。

    最後に載っている文献も有り難い。
    今後気になるもの…ポール・グライスさんの本とか読んでみたいと思います。

    0
    2023年12月30日

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