やっと読み終えた。
永遠に読み終わらないかと思った…。(白目)
9月の末に買ったのだが、年末の休みに突入した時点でまだ10分の1くらいしか読み終わってなかったので、自分を追い込むために、冬休み中は他の本は禁止にした。しかしそうなると映画とかドラマとか見ちゃうのよね~。冬休み全部使っても読み終わらなかった。
あーしんどかった。
だがしかし、くまなくじっくり読んだおかげで、すごいパワーアップした感でいっぱいです。RPGで言うと、経験値ボーナスが付きまくって、2LVくらいイッキにアップした感じ。
この本のレビューを見ると、もう絶賛の嵐なんだけど、本当に心から同意します。
素晴らしい本だった。
...続きを読む 越前敏弥さんの「日本人なら必ず誤訳する英文」シリーズを読んで、文法の大切さを痛感して読むことにしたので、まず越前さんに感謝感謝感謝です。
数ある文法書の中からこの本を選んだのは、「ヘミングウェイで学ぶ英文法」の巻末のお勧めリストにあったからなんだけど、確かヘミングウェイで学ぶ~の著者も巻末で「なんちゃって文法書」じゃない「ちゃんとした文法書」を読んだ方がよい、と書いてあったような気がする。その意見にも同意。
分厚い文法書なんてマニアックな人が読むもの、と思っていたけれど、普通に洋書を楽しみたいと思ったら、この本に書いてあることは知ってないとけっこうキツいな、と思った。逆に言うと、この本に書いてあることを知っていると、読むのが格段に楽になると思う。
欲を言えば、「依頼」の項目が、もう少し実用的だったら嬉しかったかな。丁寧度の違いがやや分かりづらかった。
読んでいる時、日々の仕事のメールの中にも発見があっておもしろかった。
たとえば、「due to~ は副詞的に使うのは誤りとする文法家もいる」と書いてあって、驚いた。
今日もまさに、rescheduled due to conflicts…なんてリスケメール書いたとこだよ~!と思った。思いっきり副詞として使っていた。
嘘でしょ?みんな使ってるよね?と思って調べてみたが、確かに日本人の同僚は使っているが、アメリカ人からのメールには形容詞的用法しか見つからなかった。
まあ、この本は完全には間違いとも断定はしてませんでしたが。
あと、同じく米西海岸からのメールで、「××さんが~するのかな?」みたいな質問に、未来進行形が使われていて、ん?なぜ未来形じゃなく未来進行形なんだろう?と素朴に疑問に思ったが、それもこの本にはちゃんと言及されていた。
私は意志未来なのかなとボンヤリ思っていたが、意志とは関係なく、事の成り行きで自然に何かすることになる場合に使われる、とのこと。
未来進行形には単純未来だけで、意志未来はない、とまで書いてあって、へー!と思った。
仕事では誤解なく通じれば良いという考え方もあるので、そこまで気にするのは趣味の世界に近いかもしれないけど、でもこういうことにたまに目を留めるのも日常の彩りの一つ。
いずれにせよ、下手に近道しようとして簡略化された文法書(「一億人の英文法」みたいなやつ)を読むよりは、この本みたいに直球なものを読んだ方がよほど近道だと思った。
ただ、ある程度苦労した経験とか実例が頭にないと、こういう本を読んでもピンとこなくて苦行なだけなのも事実。
学問には王道なしよね~とつくづく思う。