窪田啓作の作品一覧
「窪田啓作」の「異邦人(新潮文庫)」「転落・追放と王国(新潮文庫)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「窪田啓作」の「異邦人(新潮文庫)」「転落・追放と王国(新潮文庫)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
不条理小説、カミュの作品は初めて読んだが、はじめ私は主人公ムルソーに対して激しい感情の動きがなかったり、あまりにも文体が客観的過ぎることから、社会一般で言われている人間性というものが欠けているのではないかと思い、主人公の行動や言動に理解できず小説を読むのに苦しんでいた。しかし彼が逮捕された後の裁判にて被告である彼なしでことが進み、死刑を宣告される不条理が起きた時彼は万人とは違う行動原理を持っていることが分かった。それは、万人には社会的信頼とか、自分ではどうしようもない事柄を嘆き、神だとか、そういうものに心を傾けるが、彼は自分の肉体的欲求と己の意思だけが自分の行動原理であり、太陽が照りつける海岸
Posted by ブクログ
短い。3時間かからず読んでしまった。1部2部に分かれてるがその構成力がすごい。前半自由に生きてた主人公が内省的になったりの変化もあり、対比的で面白いし、1部のすべてが2部の伏線となっている。1部も映画みたいで良かった。主人公像をどう解釈するか、太陽を何の象徴と捉えるかで味わいが変わる。自分は主人公はただ愚直な人間であると解釈した。世界の、自然のありのままの姿を享受し、流れに身を任せて生きる。直感的な最善を行動に移し、愚直なまでに素直に生きる。そして太陽。言わずもがな太陽は不条理の象徴であるが、古来からそうみなされてきたように、やはり「生」の象徴でもある。主人公に生の喜びを与え、主人公を突き動か
Posted by ブクログ
有名だけど題名以外なにも知らない本を読んでみたくて読んだ。(ときめきトゥナイトのヒロイン江藤蘭世の語源がフランス語の異邦人[Etranger]であることは知っていた。)
主人公ムルソー君の人格は、21世紀人をみているようだった。死刑を宣告されなければいけないような人格破綻者の要素は希薄で、「私」の視点で語られる「事実」と裁判で語られる筋書きとでは、天と地の差があった。
これで死刑判決を貰ってしまうのは、検察の弁論のうまさと弁護側の弁論の下手さが理由の大半ではないか、と感じた。そういう意味では法廷ドラマの印象が強い。
引き金を引いたのが一発目だけであれば、高い確率で過剰防衛で済んだのではな