まずはアニメの魔道祖師をみて、この小説に辿りついた一人です。
1巻から3巻と同様、アニメではナレーションされてこなかった細かな設定や背景の記述があり、アニメで登場してきた人物や屍や物事の意味や流れがよくわかります。
他の色々なレビュアーの方々のコメントにもありますが、「忘羨の二人がこれから幸せに
...続きを読むなって欲しい」という気持ちになる終劇でした。
そして、1巻から2巻ではあからさまなラブシーンはなかったのですが、4巻では官能小説になっており、しっかりBLの洗礼をうけました。
また、クライマックスのドタバタの中で、魏無羨が藍忘機に愛の告白をして、お互いの気持ちを確認するシーンにもニンマリしました。
特に、私が好きなのは、この4巻の最後に所収されている番外編の最後の編です。
藍忘機はなかなか自分の気持ちを言葉にしないのですが、魏無羨への行動や反応がすべて愛情に溢れていることが描かれている内容でした。
魏無羨がこれまで藍忘機をしつこくからかい煽ってきたのも、子ども時代も青年期も自分が周囲から疎まれてきた経緯があり、自分の存在を認めてくれるのか確認してきたためだと思いました。
しかし、藍忘機はそう簡単に魏無羨への愛情を言葉にしないし、反応もしないので、魏無羨はからかい煽るという形で気持ちとは裏腹の言葉を言っていたのだとも思いました。
究極のツンデレの恋愛小説でした。
作者の墨香銅臭先生に感謝と敬服です。