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  • 最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望

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    ネタバレ

    素晴らしく緻密な歴史書であり、アート・マーケットのルポルタージュであり、陰謀渦巻く真贋論争のサスペンス!

    昨年公開された映画『ロスト・レオナルド〜史上最高額で落札された絵画の謎』を見て、そこで描写される真贋論争を代理としたロンドン・ナショナル・ギャラリーとルーヴル美術館とのライバル関係などがめちゃくちゃ面白いと思っていたところ、とある画廊のブログに紹介されていたのがこの本。

    この騒ぎの根幹は、そもそもレオナルド没後500年である2016年を狙って、美術館の大御所2つが前後して大特集展覧会を組んだ、というところにある。

    ナショナル・ギャラリーの方は『レオナルド・ダ・ヴィンチ展inシアター』

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    2022年02月08日
  • 最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望

    Posted by ブクログ

    アメリカの美術商が見つけた絵、修復してみると、ダ・ヴィンチのものかも知れないと思うようになった。修復してみると、ダ・ヴィンチが描いたと思う者も出て来た。そして1000ドルで買った絵がロシアの富豪に8千万ドルで売れた。そしてオークションに出し、サウジアラビアの皇太子が4億5千万ドルで購入した。

    そもそもダ・ヴィンチが描いたのだろうかという検証や、美術界を跋扈する魑魅魍魎たちを詳細に描写するスゴイドキュメント。

    とても面白かった。かなり細かいことが書かれてるので興味のない人には退屈かも知れない。しかし、映画テネットでも出て来た、フリポート(税金を逃れたり、マネーロンダリングに使われたりする美術

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    2021年05月08日
  • 最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2005年、ニューオーリンズの小さな競売会社のオークションで日の目を見たたった13万円の絵画「サルバトル・ムンディ」がわずか12年後の2017年、ニューヨークのクリスティーズ社の競売で510億円という高額で落札された。
    この絵画は本当にレオナルド・ダ・ヴィンチの作なのか?
    それともレオナルドの工房作であるのか?結局今現在ではその解明までには至っていない。またこの絵の来歴も大まかには解ったものの、詳細までは分かっていない。にもかかわらず史上最高額の値がついた訳は、無秩序な美術市場、様々にうごめく欲望、政治的な思惑、権力の象徴としての芸術品など、複雑な背景があった。
    およそ10年の歳月をかけてこの

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    2021年04月24日

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