小野寺拓也の作品一覧
「小野寺拓也」の「検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?」「第三帝国 ある独裁の歴史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「小野寺拓也」の「検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?」「第三帝国 ある独裁の歴史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
出版当初、話題になったナチズム研究の書籍。
話題になったのも頷ける本で、めちゃくちゃ面白い。
自分はナチス関係の書籍を熱心に追っているわけではないし、何ならこの手のナチス関係の本のスタンダードなものしか読んでいないので知識が固定化してしまっている。本書はそんな自分を揺さぶってくれるような本で、今後も折を見て読み返したいと思えるような本だった。
それにこの薄さにも関わらずかなりわかりやすくまとまっている。
ただ初めてナチス関係の書籍を手にする方は、ここから手を出すとちょっと難しいかもしれない。
なので新書で何冊か読んでから読むのがいいかもしれない。
Posted by ブクログ
「はじめに」では、歴史学において重要なのは〈事実〉〈解釈〉〈意見〉の三層構造で検討することだと説明している。そのあとで、ナチスの個々の政策について歴史的経緯、歴史的文脈、歴史的結果という三つの視点から整理して検討しており、練習問題と解説であるかのようにとてもわかりやすい。このような視点で考えることは歴史学に限らず重要だろう。「あとがき」にあるポリコレへの反発という考察は納得のいくものであるだけに気が滅入るが、専門家は反発を覚悟しつつも粘り強く専門知識を伝える努力を続ける必要があるとしてTwitterで実践している著者を見ると心強く思う。