高橋哲哉(哲学者)の作品一覧
「高橋哲哉(哲学者)」の「デリダ 脱構築と正義」「沖縄の米軍基地 「県外移設」を考える」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「高橋哲哉(哲学者)」の「デリダ 脱構築と正義」「沖縄の米軍基地 「県外移設」を考える」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
デリダ本であると同時に高橋哲哉のデリダ解釈の本という意味で高橋本でもあるのかなぁと。全ての解説本に言えることではありますが、それは念頭に入れて読んだほうが良いかなと思います。
脱構築、差延、散種、原エクリチュール…デリダ哲学の基本的な考え方や発想が分かりやすく解説されており、後半分は脱構築の行き着いた先からいかに正義を実現するかという肯定の思想としての側面が強調されています。
Posted by ブクログ
【「引き取り運動」のバイブル】
2016年からFIRBOの活動に参加した評者にとって、本書は導きの書であり、バイブルである。「日本人よ!今こそ沖縄の基地を引き取れ」との沖縄の声に、「日本人は「本土」に米軍基地を引き取る」ことによって応答するべきことを宣言した書である。
日米安保条約を約8割という圧倒的多数の「本土」の国民が支持している現状を踏まえれば、「県外移設は基地を日米安保体制下で本来あるべき場所に引き取ることによって、沖縄差別の政策に終止符を打つ行為である」とし、「「平和」や「安保廃棄」を求めるなら、基地を引き取りつつ自分たちの責任でそれを求めるべきである」と、その論旨は明快である。
ま
Posted by ブクログ
デリダ入門書として非常によみやすい。
エクリチュール、反復可能性、差延、散種などのデリダ語の使い方が見えてくるだけでなく、デリダ思想を一つの正義の思想として読み解くことで、脱構築が単に哲学の破壊ではなく肯定的な思想であることが分かってくる。
本書を読む以前はポストモダン思想には破壊的・ニヒリズム的なイメージを持っており、脱構築もテクスト斜め読みのようなイメージを持っていたが、本書を読むことでそれとは全く異なる肯定的な他者の思想が見えてくる。
現象学において他者とはなんなのか?という問いをぼんやり持っていたが、デリダはそこに一つの新しい他者像を提示しているのだろう。
デリダの著作の入口として非常