作品一覧

  • マハーバーラタ 第一巻
    -
    1~9巻1,100円 (税込)
    インド神話の精髄「マハーバーラタ」の完訳。1998年度翻訳出版文化賞受賞。これは、クル家とパーンドゥ家の領土をめぐって争われた戦いの物語である。父王の死んだ後、パーンドゥ5人兄弟は伯父のドリタラーシュトラ王のもとに引き取られ、従兄のドゥルヨーダナたちと一緒にわが子同様に育てられた。しかし、この間に従兄弟同士のライバル意識や憎しみの感情が芽生えていった。ドリタラーシュトラ王は、5人の長兄ユディシュティラの優れた人格を認め、王位相続者として指名する。ここから両王族間の果しない憎しみと戦いの歴史が始まる。ドゥルヨーダナは、パーンドゥ一族を滅ぼそうと奸計を巡らし、賭事好きのユディシュティラをサイコロ賭博に誘い、まんまと罠にかける。一切を奪われたユディシュティラたちはカーミヤカの森に放逐された……この物語は太古の昔から綿々とつづくため、神々の系譜など煩雑なところも多く、最初はなかなかとっつきにくい。「物語のあらまし」で概要を把握してから読みすすめるのがおすすめだ。
  • チベット問題~ダライ・ラマ十四世と亡命者の証言~
    3.9
    1巻748円 (税込)
    ダライ・ラマ十四世との五日間にわたる単独インタビュー、尼僧を始めとした亡命チベット人たちの赤裸々な証言を中心に、“チベット問題”の流れを知るための貴重な記録。
  • 踊るマハーバーラタ~愚かで愛しい物語~
    4.3
    1巻748円 (税込)
    恋あり愛あり性あり欲あり善あり悪あり涙あり笑いあり――。“ここにあるもの総ては何処にもあり、ここに無いものは何処にもない”。『世界最大の叙事詩』エッセンス八話を収録。
  • 不可触民と現代インド
    3.9
    1巻693円 (税込)
    何千年もの間、インド人の約85%の民衆が低カースト民として奴隷扱いされてきた。今、その民衆が目覚め始めた――。大国・インドで何が起こっているのか。現場からの迫真の書。
  • マハーバーラタ~インド千夜一夜物語~
    4.5
    “ここにあるもの総ては何処にもあり、ここに無いものは何処にも無い”――世界最大の叙事詩のユニークで含蓄に富んだ挿話から厳選した古代インドの深い“智慧”の物語。
  • アンベードカルの生涯
    4.7
    1巻990円 (税込)
    「もし私が、忌わしい奴隷制と非人間的不正をやっつけることができなかったら、頭に弾丸をぶちこんで死んでみせる」。インドの“巨人”の凄絶な人生。
  • 〈完全版〉破天~インド仏教徒の頂点に立つ日本人~
    4.5
    1巻1,386円 (税込)
    40年間、インドで不可触民解放と仏教復興運動に命を捧げる“怪僧”の物語。“人間失格者”から、その名を全インドで知られる“荒法師”へ――。「金もいらぬ、名もいらぬ、命もいらぬ」が信条、色情因縁、悩み深き人間がインドで“観た”ものとは? “生”を根源から問う、数奇にして壮絶なる波瀾万丈の半生記。書籍刊行時にはカットされた、女性に殺されかけた抱腹絶倒(?)のタイ修行時代の原稿が復活。〈ノーカット:完全版〉
  • 不可触民の道~インド民衆のなかへ~
    4.5
    インド社会に根強く残るカースト的差別意識。その最下層を形成し、差別と貧困に苦しんでいるのは、二億五千万の「不可触民」=現在は指定カースト民と呼ばれる人々=である。インド最底辺に生きる民衆の最奥部へ入って見えた、インドの驚くべき“生命”の世界。時間とは、歴史とは、そして人間とは何か。根源的問いを投げかける名著。

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  • 不可触民~もうひとつのインド~
    4.3
    「インド人口の約四分の一、二億五千万もの人びとが、三千年の昔に生まれたカースト制による差別意識に今も呻吟している。(中略)この人びとの置かれている現実の厳しさを、本書を通して少しでも感じて頂ければ幸いである」(「文庫版まえがき」より)インド観、人間観、世界観を根底から揺さぶる、衝撃の名著。

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  • 不可触民と現代インド

    Posted by ブクログ

    693

    最初『不可触民と現代インド』読んでよく分からなくて挫折したんだけど、『アンベードカルの生涯』⇒『マハーバーラタ』読んだら分かるようになった。日本史YouTuberもこの本勧めてたし、この本は現代インドの明るい部分と暗い部分が均等に書かれてて良いと思った。

    山際素男
    1929年三重県生まれ。作家。’98年、古代インドの大叙事詩『マハーバーラタ』の翻訳で第34回日本翻訳出版文化賞を受賞


    一九二〇年前後から一九四〇年代始めにかけての独立運動時代、ヒンズーの支配体制、カースト制の強固な擁護者であり、〝神〟のごとく 崇められていたマハートマ・ガンジー(一八六九~一九四八)は、自分の偽善性

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    2024年02月15日
  • 踊るマハーバーラタ~愚かで愛しい物語~

    Posted by ブクログ

    748
    多分この本が無かったらマハーバーラタ読もうってならなかったからよかった。今のインド映画って多分マハーバーラタの焼き直しだろうなと思う。これ読むとインド世界追体験出来て楽しい。

    『マハーバーラタ』は、サンスクリット原典で全18巻、10万詩節、1200章、20万行を超える世界最大の叙事詩である。これはギリシャの2大神話『イーリアス』『オデュッセイア』を合わせたものの約8倍、聖書の約3倍半の長さに相当する。



    山際素男 (翻訳)
    1929年生まれ。古代インドの大叙事詩『マハーバーラタ』の翻訳で第34回日本翻訳出版文化賞を受賞

    『マハーバーラタ』
    『ラーマーヤナ』と並ぶ古代インドの二大

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    2023年11月23日
  • 不可触民~もうひとつのインド~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    不可触民という言葉はよく聞くし、理解しているつもりであったが、知らないことが多すぎた。(メディアで紹介されていることだけで知ったつもりになるのは危険だと再認識した)
    ヒンドゥー教がカースト制度を生み出していること等初めて知ることが多く、不可触民であればひき逃げをしても許されることに納得ができなかった。
    某世界史サイトで本書が紹介されていて手に取ったが、本書を読むことができて本当に良かった。

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    2018年05月04日
  • 〈完全版〉破天~インド仏教徒の頂点に立つ日本人~

    Posted by ブクログ

    まずは読み終わった達成感!
    アンベートカル博士の存在も知らなかったし、秀嶺さんももちろん存じ上げなかった。竜樹に導かれてインドで仏教復興の為命を懸ける生き様。机上空論だけでなく行動で事を成すその想いの強さ。聖人君主かと思いきや色恋に心乱れる己に恥じて自暴自棄。劇的な人なんだろうなぁ。

    カースト制のこともましてや不可触民という存在があるのも非常に勉強になった。インドという国の奥深さを多少なりとも感じることができた。

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    2017年11月12日
  • チベット問題~ダライ・ラマ十四世と亡命者の証言~

    Posted by ブクログ

    ダライ・ラマと筆者のインタビューである1章を飛ばして、亡命中のチベット人のインタビューから読んだ。
    中国のチベットに対する所業は断じて許されるものではなく、どの口で南京虐殺(かなり誇張)など言えたものかと。でも、チベットへの圧力を許そうもんなら、ウイグルや他の圧政に苦しんでいる民族の爆発も誘発するので今の共産党にはできるはずがない。ソ連的に共産党回答とともに独立を認めるような英断を望みます。
    ほんと酷いワ、中国

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    2013年12月08日

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