作品一覧

  • 八秒で跳べ
    3.8
    1巻1,800円 (税込)
    ふたりが出会った夜から何か変わりはじめる――〈青春〉の化学反応を目撃せよ! 春高バレーの予選まであと数日。宮下景が所属する明鹿高校男子バレー部は、6月のインターハイ予選で初めて県の準決勝まで進んだ。チームを引っ張るのは、同学年の2年生エース置久遊晴。「いまのチームなら全国も目指せる」と、3年生3人が引退をせずにチームに残り、景、梅太郎らのレギュラーメンバーで、夏に敗れた全国常連の強豪校・稲村東と戦うことになるはずだった。 けれど……あの時。まずい、と思ったときにはすでに体勢が崩れ、足首から下が、ぐにゃりと曲がっていた。勝負の稲村東戦へ代わりに出場にすることになったのは、中学時代からのクラスメイト北村。実は大会後、北村が退部届を出すつもりでいたことを、景だけは知っている。だからこそ「勝手にしてくれ」と思ってしまった。そしてあの日から、何か歯車が狂いはじめる。 一方、怪我をする前夜、高校のフェンスを乗り越えようとしていた真島綾。それに驚いて自転車から転んだ景は足首を痛めていた。そのことに責任を感じているらしい真島に、景はバレー部のポスターを依頼し、連絡を取り合うようになる。圧倒的な画力で学園祭のポスターも手掛けた真島には、しょっちゅう高校を休みがちで、実は親友にしか明かしていない秘密があった。 景の側にいつもあったバレーボール、真島の側にいつもあった漫画。それぞれが楽しくて、ずっと続けてきたはずなのに、いつから苦しくなってしまったんだろう!? 自分の居場所が見つけられず、前に進めずにいるふたりの想いは交差しながらも、遂にクリスマス前夜に止まっていた時間が流れ出す――。
  • 探偵はぼっちじゃない
    -
    1巻814円 (税込)
    緑川光毅は中学3年生。受験のストレスから逃れようと家の周りをぶらついていると突然、同級生と名乗る不思議な少年に、一緒に推理小説を書こうと誘われる。一方、緑川が通う中学の新任教師・原口は、自殺サイトに自校の生徒と思わしき人物が出入りしていることを知る……。生徒と教師、それぞれの屈託多き日々が交わったときに明かされる真実とは。執筆当時15歳、新たなる才能が描く、瑞々しくも企みに満ちた青春ミステリ! 第21回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。
  • 八秒で跳べ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    醒めてる、というか、アツくはなれない高校生(まぁふつうそんなもんでしょう)、でも、日々なにかしら気になることはあって。
    なかなかにもどかしい展開ながらも、一気読み。

    自分にとっての会心の一瞬、それが心をアツくし、そこにまつわる思いが、自分にとって「切っても切り離せないもの」になる。

    部活でも、その他のことでも(大人だったら、仕事でも、趣味でも、、、恋人とかでも?)、私なんでこれを続けてるのかなー、これじゃなきゃダメなわけじゃない、最近なんだか面白くないし、辞めて別のことするのでもいいはずなんだけど?、とか、思うことは、ある、と思う。

    自分にとって、これは、切っても切り離せない、と腹を括っ

    0
    2024年04月07日
  • 八秒で跳べ

    Posted by ブクログ

    突然、今からウン十年前の部活時間の空気が蘇りました。先輩たちとの言葉のやり取り、同学年の誰がレギュラーに選ばれるかのの心の揺れ、他校の選手とのわずかな交流、合宿所の食事、帰宅部のヤツらとの会話…そして、なによりも「なんでこの部活やってるんだろう、オレ…?」という自問自答。ちょっと自意識過剰気味でモヤモヤモンモンしていた、あの時代の缶詰を開けられたような感じです。この本は21歳の医学部生が第二作として書いた本ということで著者のインタビューから手にした本ですが、まさに直近の自分ごとをフレッシュパックした作品なのでしょう。そのインタビューでも「王道青春小説」と評していましたが、青春のど真ん中は半世紀

    0
    2024年05月19日
  • 八秒で跳べ

    Posted by ブクログ

    バレーボールでの8秒と言ったら、普通サーブを思い浮かべるけどそういうことか。
    慶應大学でバレーって柳田君の後輩だと思ったら、対談も対人も、いいなぁ。
    本の帯に高橋藍選手のコメントがあったが、本人も同じような経験があったと知りなるほどね、と。
    部活やっている人がみな熱いわけじゃないし、でも特別冷めている訳じゃでもない。共感できる人多いんじゃないかな。

    0
    2024年05月17日
  • 八秒で跳べ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    んー・・・星4よりの3?
    前評判が良すぎて、期待しすぎたかもしれない。

    読みながら、蓮見恭子さんの『人魚と過ごした夏』がチラついたが、こちらの方が感情が重く、表現が少し大人で、読むのを諦めるのを引き留めてもらえた。『ハイキュー!』と呼ばれる所も
    「あー、なるほど」

    4章の4からの展開が良く、ここから一気に浮上する。タイトルの八秒が意味するところも判明。

    和泉くんとの偶然な出会いが宮下景のバレー人生を変えたのかもしれない。

    0
    2024年05月05日
  • 八秒で跳べ

    Posted by ブクログ

    /_/ 感想 _/_/_/_/_/_/ 
     
    なるほど〜
    こういう感じか〜  という展開でした。

    バレーボールが描かれている時間はわずかで、主人公、景のもやもやとの葛藤がメインで表現されています。

    エースとか、セッターではなく、なんとなく冴えない宮下を中心として、お話は進んでいくのが、なんともいえないです。

    高校生のリアル感を感じました。部活との向き合い方とか、女性との距離感とか。懐かしいな…


    私が高校生の頃は、ゲームばかりやっていましたが、バレーボールもそれなりに時間をかけてやっていました。
    ただただ、どちらも成長していくのが面白かったんだと思います。ゲームは上手

    0
    2024年04月27日

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