作品一覧

  • 鷲か太陽か?
    NEW
    -
    1巻792円 (税込)
    ノーベル賞詩人オクタビオ・パス(1914-98)がパリに暮らした一九四〇年代後半に創作した散文詩と,イメージとリズムの法則に支配された,夢のような味わいをもつ短篇.シュルレアリスムの正統的・批判的継承者として知られる巨匠による,研ぎ澄まされた詩的直観が鮮烈な印象を残す初期の代表作.一九五一年刊.

    試し読み

    フォロー
  • フリアとシナリオライター
    3.5
    1巻1,650円 (税込)
    天才シナリオライターによる奇想天外な放送劇と、「僕」と叔母の恋。やがてライターの精神は変調を来し、虚実は混淆する……ノーベル文学賞作家の半自伝的スラップスティック青春コメディ。解説=斉藤壮馬
  • ケルト人の夢
    5.0
    1巻3,960円 (税込)
    一九一六年,大英帝国の外交官であった男に死刑が執行された.その名はロジャー・ケイスメント.植民地主義の恐怖を暴いた英雄であり,アイルランド独立運動に身を捧げた殉教者である.同性愛者ゆえに長くその名は忘れられていたが,魂の闇を含めて,事実と虚構が織りなす物語のうちによみがえった.人間の条件を問う一大叙事詩.

    試し読み

    フォロー
  • ガルシア=マルケス中短篇傑作選
    4.2
    1巻1,320円 (税込)
    「大佐に手紙は来ない」「純真なエレンディラと邪悪な祖母の信じがたくも痛ましい物語」など、世界文学最高峰が創りだした永遠の物語。著者の多面的な魅力を凝縮した新訳アンソロジー。
  • 七つの夜
    4.5
    1977年77歳の著者が七夜にわたって行った七つのテーマ――「神曲」「悪夢」「千一夜物語」「仏教」「詩について」「カバラ」「盲目について」――による講演。ボルヘスという謎、その秘密をそっと打ち明ける、格好のボルヘス入門。「悪くない。さんざん私に付きまとってきたテーマに関して、この本は、どうやら私の遺言書になりそうだ」

    試し読み

    フォロー
  • ガルシア=マルケス中短篇傑作選

    Posted by ブクログ

    日常の切り取り方が、(わたしたちが普段過ごす日常と作者が想定する「日常」の乖離を鑑みても)鮮烈に感じられた。
    生々しい人間の感情や生活の垢じみた、湿っていて暗い雰囲気と、寓話のような美しさが同居している稀有な作風だと感じた。

    0
    2024年03月30日
  • ガルシア=マルケス中短篇傑作選

    Posted by ブクログ

    最高。
    ラテンアメリカに蓄えられてきた奇蹟の力をこうして味わえる幸せ。なんでさっさと読まなかったのか。

    ある種の"物語"を勝手に期待する男たちが読者とともに裏切られる構造は、前期のリアリズム小説にも見出される。

    同じアンチ=リアルな短編小説としてカフカを連想したが、カフカは悪い予想が裏切られないという悪夢の因果律に支配されてて、ガルシア=マルケスはよい期待が裏切られがち、なのかも。

    0
    2023年03月21日
  • ケルト人の夢

    Posted by ブクログ

    想像をはるかに絶する
    衝撃的な残虐な行為が
    静かな筆致で描かれていく
    なんども 本を閉じて
    ふうっ の ため息が出てしまう

    「闇の奥」を書いたコンラッドは
    この本の主人公ロジャー・ケイスメントを
    「イギリスの(正しくはアイルランド)バルトロメ・デ・ラス・カサス」
    と呼んでいたそうだが
    ケイスメント本人ではなく、彼を主軸に置いて著者バルガス・リョサの筆致を通すゆえに、より鮮明に、より印象深く、「帝国主義」「被植民地」のおぞましい実態が浮かび上がってくる
     むろん、これはイギリス国を始めとする当時の植民地政策をとっていた全ての国の犯罪行為の暴露でもあるが、戦争行為を歴史の汚点と

    0
    2022年03月22日
  • ケルト人の夢

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2010年のノーベル文学賞受賞作家の最新作。
    とはいってもスペイン語版がでたのが2010年なので
    もう11年も前です。
     これまでのリョサの本とは異なり、いわゆる歴史小越です。
    実在の人物アイルランド人のケイスメントの人生を振り返る話。ケイスメンとはコンゴでそしてペルーで原住民の人権が蹂躙されているのを見聞きし、その問題の解決に取り組む。
    その過程でアイルランドの問題も未開の部族の問題から敷衍すれば理解できることに想到する。コスモポリタンであるケイスメントがナショナリストになっていくという皮肉。
     そしてケイスメントは同性愛者である。
    理想と現実の間に挟まれながら、ケイスメントは突き進む。真剣

    0
    2021年12月22日
  • 七つの夜

    Posted by ブクログ

    エピローグと訳者あとがきがぬくもりに満ちていて、本文に接する姿勢が変わる。掟破りだとしても、これらを先に読むことをオススメする。

    語りかけるような講演集。きわめて個人的なようで、それでいて多くの人の心を動かすような。

    第4夜 仏教、第5夜 詩、第6夜 カバラが俄然面白かった。翻訳も良いのだろうが、読んでいて心地よく深淵に至る。第7夜 盲目について、はその極致だ。打ちのめされる名文だ。

    ・私も自分の運命が、何よりもまず文学的であると常に感じてきました。つまり私の身には悪いことはたくさん起きるが良いことは少ししか起きないだろうという気がしたのです。でもけっきょくのところ何もかも言葉に変わって

    0
    2019年07月15日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!