作品一覧

  • 偶然性の問題
    4.0
    1巻1,254円 (税込)
    あらゆる事象はゆくりないめぐり逢いであり,その邂逅の源泉に原始偶然が厳存する――.古今東西にわたる驚嘆すべき文献的研究と実質的具体的な現実観察に拠り,偶然性を定言的偶然,仮説的偶然,離接的偶然の三つに大別してユニークな形而上学的思索を展開し,偶然性の本質を解明した九鬼周造(1888―1941)の主著.(注解・解説=小浜善信)

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  • 時間論 他二篇
    3.5
    1巻1,122円 (税込)
    一九二八年にパリ近郊ポンティニーで行われた二つの講演をまとめた『時間論』(原文フランス語、九鬼の最初の著作)を中心に、九鬼周造の主要テーマの一つ「時間」に関する論考をまとめる。時間は可逆的か不可逆的か、時間はどのような構造をもったものなのかを明晰な論理をもって問う、九鬼独自の「永遠回帰」の思想。詳細な注解と解説を付す。

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  • 近代日本思想選 九鬼周造
    4.0
    1巻1,595円 (税込)
    〈媚態〉〈意気地)〈諦め〉という三つの契機から、日本的美意識「いき」の構造を解明した九鬼周造。ハイデッガーやベルクソンらに師事し、豊かな方法的視座を身につけたこの哲学者にとって、人と人とのめぐり逢いの謎は、自身の実存ともあいまって生涯を覆うものであった。「偶然性」の哲学の誕生だ。のちにそれは、日本文化論における「自然」の思想においてひとつの帰結をみる。没後、時代ごとに異なる光が当てられてきた九鬼の哲学。本書は、自伝的エッセイからヨーロッパでの講演、人生観、晩年の詩論まで、その全体像と独創性を一冊で提示する。
  • 九鬼周造「いきの構造」 ビギナーズ 日本の思想
    4.0
    恋愛のテクニックが江戸好みの美意識「いき」を生んだ――。日本文化論の傑作を平易な話し言葉にし、各章ごとに内容を要約。異端の哲学者・九鬼周造の波乱に富んだ人生遍歴と、思想の本質に迫る入門書。 ※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
  • 「いき」の構造 他二篇
    3.7
    日本民族に独自の美意識をあらわす語「いき(粋)」とは何か。「運命によって〈諦め〉を得た〈媚態〉が〈意気地〉の自由に生きるのが〈いき〉である」――九鬼は「いき」の現象をその構造と表現から明快に把えてみせたあと、こう結論する。再評価の気運高い表題作に加え『風流に関する一考察』『情緒の系図』を併収。 (解説 多田道太郎)

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  • 伝統と進取
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    -
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  • 小唄のレコード
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    -
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  • 偶然の産んだ駄洒落
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  • 祇園の枝垂桜
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  • 外来語所感
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    -
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  • かれいの贈物
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  • 「いき」の構造
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  • 九鬼周造「いきの構造」 ビギナーズ 日本の思想

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    ネタバレ

    「和の心」というテーマで展示を作成するにあたり、その核となる書籍として選んでみました。
    「粋だねえ」などと言われ、ある種の誉め言葉として使われる「いき」という概念は、はたしてどのようなモノであるのか、読み終えて、ひとつの定義を知ることができたように思います。
    原著を現代語で読みやすく書き改めてあるので、本論もストレスなく読むことができましたし、著者の主張もわかりやすかったです。

    実体験として、また実生活の中で自分が「いき」に生きることはなかなかハードルが高いのですが、だからこそ(そして「いき」がどのようなものであるかわかったからこそ)「いき」である人やその仕草にあこがれ、尊いものだと認識でき

    0
    2018年12月11日
  • 九鬼周造「いきの構造」 ビギナーズ 日本の思想

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    いき という抽象的で個人的な感覚をここまで概念化させることができる九鬼の手腕に脱帽。感覚的なものを言語化してくれると理解が深まったような気になる。そして、そのことについてもっと知りたくなる。

    いきを本当に理解するためには、人がどう感じているかという、いきな行動の奥に潜む意識を感じようとしなければならない…という旨のくだりはとても心に残った。

    相手の全てを知ることは出来ないと心得た上で、相手を慮る姿勢に、優しさを感じる。


    本書最後の「九鬼の生涯と思想」も内容理解の助けとなった。良書。

    0
    2018年07月25日
  • 「いき」の構造 他二篇

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    ネタバレ

    いき、とは何かについてが知れるとともにその研究姿勢に関しての学びも多い本。

    二元的態度、という決して交わらない平行線のような緊張感を保つ媚態と、理想主義に基づく意気地、そして最後に非現実性をふまえた諦めを経ていきという美的感覚が、浮かび上がる。

    それを絶妙な、筆者の言葉を借りると、「意識現象のもとに存在する」いきの描写とともに概念の解釈がなされていく。

    筆者の研究態度としての真髄が「意味体験を概念自覚に導くところに知的存在者の全意義が懸っている」という一説に表されているだろう。

    0
    2016年12月29日
  • 「いき」の構造 他二篇

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    ・九鬼周造は、江戸の美意識であった「粋(いき)」の意味を哲学的に探り、恋愛にある緊張感や儚さ、近松や西鶴の描く、心の交情。その本質的なところに「いき」があると云っています。


     「いきの第一の徴表は、相手に対する媚態である。

     関係が、いきの原本的存在を形成していることは、いきごとが、いろごと、を意味するのでも分かる。


     媚態の要は、距離を出来得る限り接近せしめつつ、距離の差が、極限に達せざることである。

     いきは媚態でありながら、なお相手に対して、一種の反抗を示す強みを持った意識である」


                 (九鬼周造)




     まず第一に、「いき」には「媚態」があり、

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    2015年03月05日
  • 「いき」の構造 他二篇

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    「いき」の核にあるのは、見た目でもなく振る舞いでもなく二元性。

    江戸のいきな人たちと同じような生活はできないけれど、現代の日本人の中にも「いき」の精神は生き続けることができる

    いきでありたい

    0
    2015年01月28日

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