プロフィール
- 作者名:原リョウ(ハラリョウ)
- 性別:男性
- 生年月日:1946年12月18日
- 出身地:日本 / 佐賀県
- 職業:作家
九州大学文学部美学美術史科卒。1988年『そして夜は甦る』でデビュー。『私が殺した少女』で第102回直木賞を受賞。『愚か者死すべし』、『天使たちの探偵』などの作品を手がける。
作品一覧
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
読み始めて以前に読んだ事が有るのを思い出した。
幸い読んだと言う記憶は有るが結末やストーリーは、殆ど覚えていなかった。
原りょうの小説を最初に読んだのも、この「愚か者死すべし」だった。この小説で原りょうを知り、他の作品も読み始めた。
読んだのは何年も前で、その時に読んだ本は無くしてしまい、読んだ事も忘れていた。
もう一つ思い出した事が、生前の母に、この小説を読むことを勧めて、母が面白かったと言っていた。
母が元気だった頃、よく本を読んでいた。
元気だった頃の母を思い出した。
原りょうの沢崎シリーズは、どれも傑作だ。もっと沢山、作品を書いて欲しかったな。合掌 -
Posted by ブクログ
原りょうが亡くなったことを先日知って、そういえばまだ読んでない最後の一冊があったなと本棚の奥から引っ張り出してきた。学生の頃日本のハードボイルドはほとんど読まなかったのだが、それもつまらぬバイオレンスや無駄なアクション、カッコつけるだけのシーンやセリフ、私が読んだのはそんな話ばかりで日本人に期待するのは無理だと考えていたときに彗星の如く現れたのが原りょうだったのだ。
そしてあまりの遅筆ぶりに最後の一冊を取っておいたのだ。それがこれ。私立探偵の沢崎に依頼してきたのは金融会社の支店長。融資先の料亭の女将の身辺調査を頼まれたのだが、女将は既に亡くなっていた。支店長に会いに行くと、そこに強盗が押入り -
Posted by ブクログ
探偵沢崎シリーズで、「私が殺した少女」の次に書かれたものです。
沢崎氏は渡辺探偵事務所の探偵なんですが、所属しているのは彼一人。
なんで「渡辺」?なんですが、主宰者でありパートナーでもあった渡辺は
元刑事なんですが、おとり捜査の最中に取引のブツと金の双方を持ち逃げして
警察とヤクザの双方から追われている、という身の上。
前作でも、その渡辺氏は絶妙に現れては消えて、深い印象を残していたんですが
今作でついに、彼に関しては決着ついてしまいます。
けっこうなエピソードだと思うのに、全くの傍流扱いで。
そして本流の方も、圧巻というか息をもつかせぬ展開で。
なかなかのアクションシーンが随所にあって、