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まるで拾った宝くじが当たったように不運な一日は、一本の電話ではじまった。私立探偵の沢崎は依頼人からの電話を受け、目白の邸宅へと愛車を走らせた。だが、そこで彼は自分が思いもかけぬ誘拐事件に巻き込まれていることを知る……緻密なストーリー展開と強烈なサスペンスで読書界を瞠目させた直木賞受賞作。
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良い本です。
このすばらしい 本を多くの人に 読んでほしいです。
Posted by ブクログ
この2週間、ハードボイルド小説を立て続けに3冊読みました。 本家チャンドラー「ロング・グッドバイ」、それに日本のチャンドラーと言われている 原尞の「私が殺した少女」と「愚か者死すべし」です。 3冊とも文章が簡潔で大変読みやすかった。 個人的には「私が殺した少女」が一番面白かった。 その中の一件を紹...続きを読む介しましょう。 『私はパッケージを破ってタバコを一本抜き取ると、 フィルターをちぎり取って火をつけた。 二人は、それを不思議な儀式でも見物するかのよう目つきで見ていた。』 これら小説はこのタバコを吸ったときのように、すうーと一気に文章が入ってくる。 フィルターやパイプをつけて吸った時のように屈折して喉に入ってこない。 ハードボイルドとは堅く茹でた卵のこと、でも続けざまに3冊も読むと 私の頭の中は、「スクランブル・エッグ」になりそうです。 彼は作品のほとんどを一人称で書いている。 これは素晴らしい事だと思います。
読む手が止まらない。後半の東京駅に向かう場面はたまらない、グッときた!天使たちの探偵もすぐに読むことしよう。
真相に近づいたかと思ったら離れたりまた近づいたり、というミステリー小説としての面白さも抜群だが、そもそもの文章力のレベルが非常に高く、一文一文にセンスが溢れていてさすが原尞だとおもった。
"渡辺探偵事務所に所属?する沢崎という名の探偵を主人公としたシリーズもの第二譚。 この探偵との、腐れ縁である渡辺探偵事務所を立ち上げた渡辺氏と彼が起こした事件に大きくかかわった新宿西署の錦織刑事とのやり取りが、面白いと感じて、シリーズを読破しようとたくらんでいる。 この作品は直木賞を受賞し...続きを読むているらしい。 この文庫本の「あとがきに代えて」も粋な読み物になっている。 作者と登場人物が直接対峙する物語。 このシリーズ本は、「そして夜は甦る」が410ページ、本書が431ページあり、読み始めるのに気合を入れたくなるくらいの長編小説。 14年ぶりの新作が発表されている。文庫本を順番に購入して読み進めたい。14年目の新作、その本までたどり着けるか・・・"
探偵沢崎シリーズ第二弾。今回も沢崎はクールに渋い。突然、誘拐事件に巻き込まれた沢崎。予期せぬアクシデントに見舞われて誘拐事件は最悪の結末を迎えるがその背景に隠された真実とは。相変わらず人間関係が複雑だが、その人間関係も事件の遠因となるのでしっかりついていかないといけないのが辛いところ苦笑。それでもそ...続きを読むれを乗り越えた読後の満足感はたまらない。少年と探偵の掛け合い(少年を少年扱いしない沢崎はさすがだ)をはじめ、相変わらず会話の隅々まで素晴らしい。一瞬だが渡部との出会いもある。そんな一瞬の邂逅ながら心に残る場面とする手腕がお見事。
久しぶりにじっくりとサスペンスを堪能しました。 ハードボイルドミステリーでしょうか。 感傷や恐怖の感情に流されない探偵・沢崎が誘拐殺人事件の犯人を追います。 将来を嘱望されたヴァイオリンの天才少女が誘拐される。要求された身代金は6千万円。 沢崎は、その身代金の受け渡しに 巻き込まれてしまう。 身代...続きを読む金受け渡しに失敗した彼は、彼女の生存に責任を感じながらも、冷静に犯人を絞り込む。多くの関係者が絡み、ストーリーが緻密で繊細。 結末には、違和感が残りますが、関わった人達の心情を描きながら核心に近づく魅力的な作品でした。 作家原尞氏も直木賞受賞の本作も 全くノーマークでした。本とコさんご紹介、的確で素敵なレビューありがとうございました。
前から読んでみたかった探偵沢崎シリーズです。 登場人物のだーれも携帯を持っていない、そんな時代の話。 本作で沢崎氏は、誘拐事件に巻き込まれて右往左往させられるのですが、 電話で連絡をとる場面が多々あって、それが全部公衆電話で、沢崎氏は テレカにすら、なんとなく拒否感を持ってて。 どうしても、今読むと...続きを読む陳腐なかんじは否めない。中途半端な時代ものみたいで。 今更ながら携帯電話の起こした変化の凄まじさを実感します。 そんで、ハードボイルドですよ。探偵っすよ。今読むと陳腐なところもあるけど、 文句なしにカッコいいんですよね。酒と煙草と車。 探偵って、警察からも依頼人からも、いいように利用されたり スケープゴートにされたり、めっちゃ弱い立場なんだけど、沢崎氏は矜持を失わず 警察に脅されようがヤクザに邪魔されようが、殴られ蹴られされても自分の進むべき方向を見失わないんです。んで、彼の日常は一切、語られない。心情も、思いも。 タフでなければ生きていけない。 おすすめです。古いですけど。
今月4日、作家の原寮さんが逝去されました。2018年発表の『それまでの明日』しか読んだことがなく‥、えっ、これがまさかの遺作! 本作は、1989年刊行の直木賞・ファルコン賞W受賞作品です。優れたハードボイルドという証なんでしょうね。 本書は、探偵の沢崎がシリーズ化された第2作とのことで、沢崎...続きを読むが「私」という一人称で語る、ヴァイオリンの天少女の誘拐事件を軸にした物語です。 なるほど、沢崎の特定の感情に流されず、強靭で時に冷酷な言動の描写や、天候、実在の街並み、家屋周辺や室内に至る詳細な表現から〝硬派〟という印象を受けます。 読み手は、探偵である沢崎視点で事件と様々なエピソードに触れ、緻密な新展開が続くスピード感があり、飽きさせません。 誘拐犯は誰? 事件の真相は? と最後のギリギリまで焦らされながら、突然解決に向かう終末の展開に‥。ん? (読み手の私は)沢崎に置いてかれた? と若干の「狐騙されモード」もありました。 タイトル『私が殺した少女』の「私」に、いろんな人を当てはめられる意味合いを感じ、そこにも著者のねらいがあったのかなと考えました。 巻末の(あとがきに代えてー敗者の文学)「ある男の身許調査」、原尞さんによる「私がはじめて原尞に会ったとき〜」で始まる文章は、寡作である著者の半生を語るもので興味深かったです。 心よりご冥福をお祈り致します。 合掌‥
チャンドラーに耽溺したと作者が言うように、まさにフィリップマーロウのごときハードボイルドな探偵沢崎の物語。 人の望むように動くのを嫌う偏屈で厄介な私立探偵として動きながら、人情を見せたり人間らしく弱ったりする様は魅力がある。 沢崎の魅力だけのみならず、事件の真相も二転三転しはっとする終わりを迎える...続きを読むストーリーテリングは見事。
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私が殺した少女
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原リョウ
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