古川日出男の作品一覧

「古川日出男」の「平家物語」「平家物語」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 平家物語 1
    4.0
    1~4巻880円 (税込)
    混迷を深める政治、相次ぐ災害、そして戦争へ──。栄華を極める平清盛を中心に展開する諸行無常のエンターテインメント巨篇を、圧倒的な語りで完全新訳。文庫オリジナル「後白河抄」収録。
  • 女たち三百人の裏切りの書(新潮文庫)
    -
    1巻1,155円 (税込)
    後世の人々よ、本ものの宇治十帖を語ろう、語りましょう――。源氏物語が世に広まって百年あまり。改竄され流布した物語を正すため、紫式部が怨霊となって蘇り、宇治十帖のその真の姿を語り出す。やがて発表された物語は、人々の思惑とともに時代を動かし始め、壮大な女たちの裏切り合いに発展していく――。読売文学賞、野間文芸新人賞の二冠に輝いた、嘘と欲望渦巻く、全く新しい源氏物語。(対談・保坂和志)
  • 紫式部本人による現代語訳「紫式部日記」
    3.3
    1巻1,980円 (税込)
    一条天皇の后が里帰り先で臨月に。その父で朝廷の最高権力者・藤原道長を始め、皆が固唾を飲んで見守る中、后に仕えるわたしはなぜかブルーで、グルーミィ。そのわけをあなたにお伝えします。二〇二四年大河ドラマで大注目、世界的文学を書いた当時の最先端女性のすっぴんダイアリーを、現代の「同業者」がリ・リリース!
  • の、すべて
    -
    1巻3,135円 (税込)
    その怪物が日本を変える。「スサノオ」と呼ばれたカリスマ政治家がテロに遭った。その伝記を制作する芸術家(アーティスト)は、一つの「恋愛」の行方を追って、黄泉の世界へ潜っていく――。〈異形の伝記〉が完成するとき、現代日本の運命が変わる!ポピュリズムの時代に新たな神話を降臨させる、怪物的長篇1001枚。 エックスデーからの30年、この国は何を失ったのか?バブル崩壊後に政界入りし、美貌と弁舌で支持を集めた二世政治家・大沢光延は、将来の首相と目されながらテロリストの兇刃にかかる。彼の生涯を伝説化しようとする芸術家・河原真古登が、出発点に見出したのは、一人の巫女との「運命の恋」だった--。 昭和の終焉からコロナ下の令和、幕末日本へ。芸術家からテロリスト、野生の巫女へ。スイングする「語り」が生み出す、予測不能の展開! アニメ版「平家物語」の原作者が、この時代〈の、すべて〉に挑む長篇絵巻。
  • Web新小説 2022年4月22日号(通巻1号)
    -
    1~11巻500円 (税込)
    <特集>『新・日常考―きのうまでと違うこと』 「非日常」が私たちの「日常」を覆いつくしてから、二年余りが過ぎました。いままた恐ろしい「非日常」を告げるニュースが途切れず、不安な日々が重ねられていきます。それでも、きのうより今日を、明日こそはと願う気持ちは万国共通のはず。新・日常考―きのうまでと違うこと。「日常」を問い直し、新たな日々を編むための試みです。 【目次】噓でもいいから/堀江敏幸、斎藤茂吉の危機と再生/小池光、離れて働く、みんなと働く/酒井順子、特集とりとめな記/   特集編集班、週末のアルペジオ/三角みづ紀、藤沢周・連作小説館⑥/藤沢周、猛獣ども/井上荒野、町田康の読み解き山頭火/町田康、しおり物語/岡もみじ、アマネク ハイク/神野紗希、兼好のつれづれ絵草紙/三遊亭兼好、漱石クロニクル―絵で読む夏目漱石の生涯―/大高郁子、楸邨山脈の巨人たち/北大路翼、Dr.よねやまの芸脳生活芸術家の生き様を医学で考える/米山公啓、江戸の愛猫/宮川匡司、気まぐれ編集後記/万年editor
  • 曼陀羅華X
    4.3
    1巻3,630円 (税込)
    1995年、地下鉄にサリンが撒かれ、教祖が逮捕される。だが、教団は公判直後に教祖を奪還、後の歴史は軋みながら軌道を変えた。「予言書」としてその筋書きを書いたのは、教団に拉致され姿を消した作家X。だがそこには、復讐というもう一つのシナリオが埋め込まれていた。魂が共鳴する、当代随一の琵琶法師的現代文学。
  • 平家物語 犬王の巻
    4.0
    1巻693円 (税込)
    室町時代、京で世阿弥と人気を二分した能楽師・犬王。盲目の琵琶法師・友魚(ともな)と育まれた少年たちの友情は、新時代に最高のエンタメを作り出す! 「犬王」として湯浅政明監督により映画化。
  • ゼロエフ
    3.0
    1巻1,881円 (税込)
    そうか、「復興五輪」も消えるのか。 歩こう、と思った。話を聞きたい、と思った。 福島のシイタケ生産業者の家に生まれ育った著者が初めて出自を語り、18歳であとにした故郷に全身で向き合った。 生者たちに、そして死者たちに取材をするために。 中通りと浜通りを縦断した。いつしか360キロを歩き抜いた。報道からこぼれ落ちる現実を目にした。ひたすらに考えた。 NHK「目撃!にっぽん」で放送! あの日から10年。小説家が肉体と思考で挑む、初のノンフィクション 目次 福島のちいさな森 4号線と6号線と 国家・ゼロエフ・浄土 長い後書き
  • ルート350
    3.9
    1巻660円 (税込)
    僕の前に路(ルート)はある! 越境者・古川日出男、初の短編集。いっぱいの現実、いっぱいのレプリカ ――知的早熟児たちが集った夏期講習キャンプに現れた「狙撃手」。僕たちは次なるスナイプの現場を押さえるべく監視を始めた……という「メロウ」など、現実とレプリカのあわいに立ち上がる圧倒的なストーリー世界が心を捉えて離さない。あらゆるジャンルを超えて疾走する作家がつづった唯一の「ストレートな」短篇集。 ◎「これは、僕としては初めてのストレートな短編集だ。ある意味で、僕はデビュー以来、ずっと同じ小説ばかりを書いている。それが誠実なことかどうかは、判断するのは僕ではないけれど。この本はもちろん、読者に読まれるために書いた。だから、あなたたちに捧げる。」<古川日出夫>
  • おおきな森
    4.0
    1巻3,520円 (税込)
    東北から南米へ 戦前から現代へ 時空の森を貫き その列車は疾る 小説家兼探偵・坂口安吾が、疾走した高級コールガールの行方を追う「第一の森」。 記憶を持たない男・丸消須ガルシャが乗った列車で不可解な殺人事件が起きる「第二の森」。 そして私は小説に導かれ京都、長崎、東北と漂泊し、手記「消滅する海」をしたため続ける。 ミステリ、SF、幻想小説にして世界文学。 前人未踏のギガノベル、ここに誕生!
  • あるいは修羅の十億年
    3.0
    1巻913円 (税込)
    テロ、移民、スラム化した東京、菌糸の生物兵器…2026年の“未来の歴史”を幻視せよ。舞台は2026年東京。放射能汚染によって隔離された被災地「島」からやってきた、天才的騎手・喜多村ヤソウ。東京オリンピック後、スラムと化した“鷺ノ宮”を偵察する「島」生まれの喜多村サイコ。先天性の心臓病を患う少女・谷崎ウラン。17歳と19歳と18歳の3人が出会うとき、東京を揺るがす事態が巻き起こる――。日本、フランス、メキシコ、そして「島」。遥かな未来になけなしの希望を託す、近未来長編。
  • グスコーブドリの太陽系―宮沢賢治リサイタル&リミックス―
    4.0
    1巻1,870円 (税込)
    この本の中心に位置付けられている「グスコーブドリの伝記 魔の一千枚」。/書き手と読み手、虚構と現実、過去と未来、そして現在、あらゆるボーダーを溶かして、物語は進む。/それは小説家・古川日出男の狂気を通過するような体験だった。呆然とする以外になかった。/しかし、いま、美しく静かな決意に満ちている。――後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)
  • 作家と楽しむ古典 平家物語 能・狂言 説経節 義経千本桜
    4.0
    1巻1,650円 (税込)
    政変、災害、戦争、盛者必衰――動乱の中世日本に生まれた新しい物語たち。人間の荒々しさ、滑稽さ、生きる無常さを説いた古典作品を、作家たちはどう読み訳したか?人気シリーズ第4弾。
  • 平家物語
    4.4
    1巻3,520円 (税込)
    歴史は輪廻する――混迷極まる政治。相次ぐ災害。そして戦争へ。日本が歴史的転換を果たす動乱の十年間を描いた、空前のエンターテインメント巨編を、語りの魔術師・古川日出男の完全訳で。 解題=佐伯真一 解説=池澤夏樹 月報=高畑勲・安田登
  • 走る?
    3.4
    1巻764円 (税込)
    あなたは走っていますか? 人生には、走るシーンがつきものだ。 中田永一、東山彰良、柴崎友香など、十四人の多彩な作家が「走る」をテーマに競作した異色のラン小説アンソロジー。 【収録作品】 中田永一「パン、買ってこい」 柴崎友香「ベランダと道路」 王城夕紀「ホープ・ソング」 佐藤友哉「熊の野戦」 遠藤徹「桜の並木の満開の下」 前野健太「いびきが月に届くまで」 古川日出男「藤村加奈芽のランニング・ストーリー」 岩松了「走る男」 小林エリカ「飛田姉妹の話」 恒川光太郎「リスタート」 服部文祥「小さな帝国」 町田康「ずぶ濡れの邦彦」 桜井鈴茂「誰にだって言いぶんはある」 東山彰良「或る帰省」
  • 平家物語 特製試し読み版 日本文学全集第9巻
    無料あり
    4.0
    1巻0円 (税込)
    現代語訳の決定版がついに登場。混迷極まる政治。相次ぐ災害。そして戦争へ――国が変わる、歴史が変わる。日本が歴史的転換を果たした動乱の10年間を描いた、文学史上空前のエンターテインメント巨編を、語りの魔術師・古川日出男の完全訳で。誰もが知ってる「平家物語」の名場面ばかりを抜粋した、電子書籍のみの豪華試し読み版!

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  • 平家物語 4

    Posted by ブクログ

    平家の本当の滅亡。
    壇ノ浦で平家は幼い安徳天皇の死をもって負けたのに、その後もいろいろな人が処刑されて本当に悲しかった。特に六代と最後の建礼門院は胸にぐっときた。
    驕っていた平家の最期がこんなに悲しいなんて、平家物語は本当名作だと思った。

    0
    2024年04月27日
  • 平家物語

    Posted by ブクログ

    古川日出男さんのリズミカルな短いフレーズがなんとも心地良い。古典を全文読むのは初めてで感動。
    2924-007

    0
    2024年02月23日
  • 平家物語

    Posted by ブクログ

    「平家物語 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集)」(古川日出男 訳)を読んだ。
ええ読みましたとも。
訳者あとがきまで含めて880頁。
    
原文は『祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、云々』のところぐらいしか知らないけれど、この古川日出男さんの訳文は見事だと思うな。
まさに琵琶の音に合わせて歌うような語りかけるようなリズムだものな。
畳みかける饒舌さが良いです。
    
単なる英雄譚ではなく人の弱さを余さず語るところが平家物語の真髄か。 
    
しかしまあ誰も彼もよく泣くのね。
    
『赤地の錦の直垂に紫裾濃の鎧を着て』とか『赤地の錦の直垂にに唐綾威 の鎧を着て』とか『朽葉色の綾の直垂。

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    2023年12月14日
  • 平家物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    古川日出男による『平家物語』の完訳。
    そもそも平家は原文自体が美しく、リズミカルだが、現代から見ると説明が必要だったり冗長だったりする部分も多い。訳者はそこに複数の「語り手たち」を、しかも無常観や仏の功徳について深く知っている「語り手たち」(彼らの正体は平家滅亡時の語りで明かされる)を登場させることによって、物語の主題がより明らかになるようにしている。「前語り」にて、訳者が書いた「物語の中味に改変の手を入れず、どうやって『構成』を付す? 私は、平家が語り物だったという一点に賭けた」という文に示されているように、「語り手たち」の登場によって、物語に新たな構造が生まれている、ということなのだろうと

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    2023年11月09日
  • 平家物語

    Posted by ブクログ

     2022年1月からアニメ「平家物語」と大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が始まらなければ、私はこの本を読もうと思わなかったかもしれない。とはいえ抄訳版の『平家物語』(角川ソフィア文庫)を持っているくらいには好きで、だが本書の情感の深さは抄訳版とは比べものにならないほど違った。
     
     小松殿こと平重盛の清廉でどっしりとしたたたずまいへの敬意がそこかしこから感じられる。その嫡男で富士川の戦いや俱利伽羅峠の戦いに敗れ、断ちがたい妻子への思いに苦しみながら入水する維盛への温かい眼差し。その訃報を聞いた弟・資盛の嘆き。世を儚んで兄より先に逝った清経の絶望。アニメはこの本を原作としているが、重盛の子どもたちを

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    2023年01月01日

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