作品一覧

  • キリスト教美術をたのしむ 旧約聖書篇
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    1巻3,850円 (税込)
    天地創造、アダムとエバ、ノアの箱舟やバベルの塔は、古来どのように描かれてきたのか――。キリスト教美術の黎明期、中世ヨーロッパの壁画・彫刻・写本などを中心に、表現がパターン化する以前の、早春のようにあかるくのびやかな図像の数々をご紹介。ユダヤ教、イスラーム教の作例も織り交ぜ、図版300点以上掲載。 ※書籍版のモノクロ写真の一部を、電子版ではカラーで収録しています。
  • ロマネスク美術革命
    3.5
    1巻1,232円 (税込)
    11~12世紀のロマネスクこそは、ヨーロッパ美術を大きく変える「革命」だった。宮廷文化から民衆文化への流れのなかで、知識より感情を、写実より形の自由を優先する新たな表現が、各地でいっせいに花ひらく。古代ギリシア・ローマやルネサンスだけがスタンダードではない。モダンアートにも通じる美の多様性を再発見する。※新潮選書に掲載の写真の一部は、電子版には収録しておりません。
  • ロマネスク美術革命

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    11世紀から12世紀の美術様式をロマネスクという。19世紀前半に命名される。ローマ風、ローマもどきという意味。
    垂直性が強い後の時代のゴシックに比べ、大地に根差したような安定した形態を持ち、古代ローマを思わせるアーチに特徴がある。
    従来ゴシック美術の準備としか評価されていなかった。
    11世紀は気温が高く開拓時代であった。開拓された土地では建築が行われ、修道院が置かれる。聖堂建築ブームである。
    ドラゴンが描かれるようになったのもロマネスク期である。ドラゴンの形状の原型は聖書のケートス(大魚)である。
    初期の製作者は多くが無名であるが、12世紀頃から作り手の名声が高まっていった。作り手の地位は向上

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    2022年06月28日
  • ロマネスク美術革命

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    ロマネスク美術の魅力についてのエッセイ。
    ロマネスクに関心を抱いて、行きやすい町の教会とか見始めた初心者にとって、イギリスやノルウェーにロマネスク協会がそんなにあるんだということや(専門家である著者も、自身がイギリスのロマネスクに気づいた2002年当時は、一般にロマネスクといえば仏伊西が本場だったと書いているが)、ロマネスク研究の趨勢、日本のロマネスク研究がフランス(特にアンリ・フォシヨン系統)に偏っていることなど、みな新鮮だった。ロマネスクの教会がなぜ交通の不便な村や山上などに多く残っているかもよくわかった。
    記述には雑なところも見られ、例えば、ロマネスクの開始時期(定説はない)を10世紀末

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    2018年12月23日
  • ロマネスク美術革命

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    ルネッサンス以降の美術の常識では解釈できない不思議な造形に満ちたロマネスク美術。ヨーロッパ各地に残されたロマネスク教会から謎を探し出し、それをミステリーの謎解きのように解き明かしていく手際に感心した。それにしてもルネッサンス以降のヨーロッパ近代の前の時代に対する忘れっぷりは凄い。

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    2017年02月05日
  • ロマネスク美術革命

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    芸術新潮で著者のファンになってから17年、この本を購入してから5年、やっと読み終えることができてホッとしている。

    2006年ごろの芸術新潮で、二度にわたるロマネスク教会の美術特集。
    そこで金沢百枝さんの切口やご本人の文やお姿をみて、とてもチャーミングなこの方が大好きになった。
    以降、Twitterも見て、金沢さんの生活や世界へのアンテナ、感覚に刺激をもらっている。
    2年ほど前にテレビにも出演されて、もちろんそれもチェックしていた。
    お洋服が素敵だったなあ。あやしいファンですみません。

    正直に言えば、ロマネスクは、芸術新潮で出会うまで全く知らない世界だったし、この方の切り口でなければピンと来

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    2023年04月14日
  • ロマネスク美術革命

    Posted by ブクログ

    後半息切れしたものの、写真の豊富な中盤までは、とても楽しく読むことができた。できれば、紹介された教会などが、地図にプロットされてると嬉しかったりして。

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    2016年02月23日

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