芳川泰久の作品一覧
「芳川泰久」の「新潮モダン・クラシックス 失われた時を求めて 全一冊」「先生の夢十夜」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「芳川泰久」の「新潮モダン・クラシックス 失われた時を求めて 全一冊」「先生の夢十夜」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
『ボヴァリー夫人』
「そろそろやばいかな」とかこの若妻は思いません。
元祖ゴーイングマイウェイな”ボヴァリー夫人”。
若い時の夢見がちな空想って、
いつしか現実と向き合う時間が増えるにつれ
にこやかに送り出せるものだと思うのですが、
(と言うかサヨナラせざるを得ない…?)
この妻、諦めない。
夢想で無双。
ナボコフは『ナボコフの文学講』の中で、
「俗物の中の俗物」みたいな勢いで彼女を評していましたが、今で言うと
スイーツ大好きインスタ映え命の韓流ドラマ大ファン女子って感じでしょうか。
(悪気はないです。例えね例え。)
もうね、ここまで貫かれると賞賛しちゃう。
あっぱれだよあ
Posted by ブクログ
どうしようもない女性の話。真っ当で愛情深い夫を退屈で凡庸だと軽蔑。夫は安定した稼ぎがあるのに、この人でなければ自分はもっと裕福な暮らしができたはず、と自惚れ。そんな女性の話でも一応の格調を保っている。文章の美しさもさることながら、女性の一途さ故に。ただ物語のような恋愛をひたすら求める様は、哀れだけども純粋である。
高評価にしたのは、主に話の筋から。予想はできながらも終結はやはり圧巻である。それと上記にみるような、低俗さと高貴さの絶妙なバランスから。
しかし、男性には不評かもしれないと思う。この女性は完全に恋愛脳で、メンヘラだからだ。