作品一覧

  • アクティブラーニング 学校教育の理想と現実

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    アクティブラーニングが叫ばれ始めたときに読んだ。アクティブラーニングの良さを解説する本かと思いきや、全くの逆で、さまざまな視点からひたすら課題を挙げてくれる良書。
    成城小学校のドルトンプランや、奈良の学習法など、現代のアクティブラーニングに繋がる教育法と、なぜそれが失敗に終わったかが、丁寧に解説されている。

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    2024年01月17日
  • アクティブラーニング 学校教育の理想と現実

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     本書は、教育現場を席巻する「アクティブラーニング」の、これで生徒は主体的・能動的に学ぶようになる「はず」、生きる力が高まる「はず」という前提を、本当にそうなのかどうか検証し、大正時代、戦時下、戦後、平成以降と教育史をたどりながら、「アクティブラーニング」が強力に推進される背景について考察した本である。
     「アクティブラーニング」という言葉は現在、公式には使われておらず、「主体的・対話的で深い学び」と言い換えられているが、考えてみると「主体的」と「深い」は、実は何も言っていないに等しい。「主体的」も「深い」も、目指すべき望ましい学びに決まっているからである。「隷属的で浅い学び」など「学び」では

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    2018年06月15日
  • 〈お受験〉の歴史学 選択される私立小学校 選抜される親と子

    Posted by ブクログ

    他の方も指摘されているが、この本で知った意外だった事実は任期付教員が多いという話。これって関西に限った話なのか、首都圏もそうなのだろうか。
    過去、小学受験は女子が相対的に多く、女子大系列校に一定の人気があった。
    現在は女子大は不人気であり、人文系ないし文系だけの大学は人気が低下する方向にある。こうした情勢を受け、個別の小学校の人気も大きく変化していくだろう。

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    2023年09月09日
  • アクティブラーニング 学校教育の理想と現実

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    近年教育界で注目が集まるアクティブラーニングについて、批判的に検討している。
    アクティブラーニングや主体的・対話的で深い学びの実現を前提として教員養成の教育を受けている自分にとって、ハッとさせられるような、裏側を見たような、鋭い視点を得られた一冊だった。

    印象に残ったのは、学ぶのは子どもであるということ。主体的・対話的で深い学びを実現するのは子ども自身であって、教師ではない。主体的・対話的で深い学びを教師が「つくって」満足するのではなく、本当に子どもがそういった学びをできているのか。学習と教えることの本質について考えさせられた。

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    2023年01月08日
  • アクティブラーニング 学校教育の理想と現実

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    昨今話題のアクティブ・ラーニング。
    本書は、その理念に一定の理解を示しつつも、現在の教育改革で無批判に期待されていることに警鐘を鳴らしている。
    大学入試改革まで巻き込む(そして大混乱している)今の状況に照らして、タイムリーな出版だ。

    大正新教育や、戦後新教育での〈前史〉を遡ると、方法論としての難しさがはっきりわかる。
    一つは理想的に学べる学習者と、そうでない学習者の格差が開いていくこと。
    特に初等教育での学びに向かう力は、家庭環境の差でもあるとすれば、社会の格差拡大を促進してしまう。
    もう一つは教師の負担の大きさ。
    教師が一人一人の学習に適切な援助をしていくには、準備と時間が必要。
    なのに、

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    2018年10月06日

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