作品一覧

  • 一年有半
    3.7
    1巻1,078円 (税込)
    喉頭がんで「余命一年半」の宣告を受けた兆民による闘病記、死に直面したからこそ語れる人性論という性格を併せ持つ、明治時代の大ベストセラーです。同時代の政治・経済・社会について歯に衣着せぬ批判を浴びせる「理念の人」兆民は、同時に、文化・芸能、ことに人形浄瑠璃への熱愛を示す「情の人」でもありました。「いかに死ぬべきか」を問う、現代人に贈る処方箋です!
  • 月光に書を読む
    -
    1巻2,200円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 月光に書を読んだ古人に思いを馳せ、近くは類稀なる随筆家であった岩本素白や、慎ましい人柄と博識を愛された柴田宵曲の姿を描き、人間にとっての書物の意味を考える。
  • 三酔人経綸問答
    3.1
    1巻1,078円 (税込)
    自由平等・絶対平和の追求を主張する洋学紳士君と軍備拡張で対外侵略を、と激する豪傑君に対し、南海先生の持論は二人に「陳腐」と思われて……。自らの真意を絶妙な距離感で「思想劇」に仕立てた中江兆民の代表作。未来を見通した眼力が、近代日本の問題の核心を突く!
  • 三酔人経綸問答

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    お馴染みの洋学紳士、豪傑君、南海先生の3人がヘネシーを飲みながら経綸について語り合うという本を現代語に訳したもの。100年も前の話だけど、中身はまだ舞台を現代にしても通じるんじゃないだろうか。

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    2023年10月01日
  • 一年有半

    Posted by ブクログ

    原文は漢文調で書かれたものであるが、懇切丁寧な注とともに口語文に訳されていて、たいへんに読みやすい。もちろん、原文に触れるに若くはないかもしれないが、書かれている内容を通じて、作者のことを身近に感じることができるという意味では、むしろ口語訳の方がいいのではないかと思われる。

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    2022年07月15日
  • 一年有半

    Posted by ブクログ

    中江兆民について思い出したので、新訳文庫に入っているのを発見して、紐解いた。原文は漢文調とはいえ学の無い大学生でもなんとか読めたのだから、何をわざわざ訳する必要があるのだろう、悪口を言おうと目論んでいた。

    そうすると、訳文と同量の注がついていて、この40年間に画期的に進んできた中江兆民研究の成果を惜しみなく注いでいた。「コレは買わなくては!」となった。感想を書く(当然小論文ではない)。

    とはいえ、「一年有半」は万民に膾炙している著作ではないので、簡単に説明する。明治34年、自由民権活動家・中江兆民は喉頭癌を患う。医師から「あと一年有半だ」と告知され、その後約4か月の間に「生前の遺稿」として

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    2021年05月23日
  • 三酔人経綸問答

    Posted by ブクログ

    1.この本を一言で表すと?
    平和主義と武装主義の議論を対話形式でまとめた本。

    2.よかった点を3~5つ


    2.参考にならなかった所(つっこみ所)
    ・なぜ対話形式の内容になっているのだろうか?
    ・立憲制と民主制を区別しているのはなぜだろうか?
    ・洋学紳士は「狂暴な国は決してないことを知っています。」(p73)と言っているがそんなことはないということは明らかだ。
    ・豪傑君の理屈は現代社会では通用しない。
    ・欄外の「眉批」はどのように捉えればいいのかわからなかった。

    3.実践してみようとおもうこと


    5.全体の感想・その他
    ・最後の南海先生がまとめた内容は当たり障りのない内容で意外だった

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    2024年01月27日
  • 三酔人経綸問答

    Posted by ブクログ

    明治時代に、このような知識人がいたということを知れただけでもまず読む意味があった。
    大正から令和の時代の今までの歴史を振り返ると、その慧眼に驚く。

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    2022年12月30日

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