ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
5pt
自由平等・絶対平和の追求を主張する洋学紳士君と軍備拡張で対外侵略を、と激する豪傑君に対し、南海先生の持論は二人に「陳腐」と思われて……。自らの真意を絶妙な距離感で「思想劇」に仕立てた中江兆民の代表作。未来を見通した眼力が、近代日本の問題の核心を突く!
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
お馴染みの洋学紳士、豪傑君、南海先生の3人がヘネシーを飲みながら経綸について語り合うという本を現代語に訳したもの。100年も前の話だけど、中身はまだ舞台を現代にしても通じるんじゃないだろうか。
1.この本を一言で表すと? 平和主義と武装主義の議論を対話形式でまとめた本。 2.よかった点を3~5つ ・ 2.参考にならなかった所(つっこみ所) ・なぜ対話形式の内容になっているのだろうか? ・立憲制と民主制を区別しているのはなぜだろうか? ・洋学紳士は「狂暴な国は決してないことを知っています...続きを読む。」(p73)と言っているがそんなことはないということは明らかだ。 ・豪傑君の理屈は現代社会では通用しない。 ・欄外の「眉批」はどのように捉えればいいのかわからなかった。 3.実践してみようとおもうこと ・ 5.全体の感想・その他 ・最後の南海先生がまとめた内容は当たり障りのない内容で意外だった。 ・解説を読んで大事なんとなく著者の言いたいことはわかった。19世紀後半の日本において日本がいかに生き延びるかをよく考えた結果なのだと思う。 ・この本が書かれた明治20年頃にブランデーがあったのは知らなかった。
明治時代に、このような知識人がいたということを知れただけでもまず読む意味があった。 大正から令和の時代の今までの歴史を振り返ると、その慧眼に驚く。
大酒飲みの南海先生の家に、自由平等・絶対平和の追求を主張する洋学紳士君と軍備拡張で対外侵略をと激する豪傑君がやってきて、それぞれの主張を述べて南海先生も持論を述べ、夜が明けて紳士君と豪傑君が帰るまでの話。 物語が書かれた時代というところをイメージできた方が、それぞれの主張の背景みたいなものがリアルに...続きを読む感じられて面白いのかも。 2人の対極な、でも極端であることは共通している主張も、のらりくらり話を聞いていた南海先生の話す2人よりマイルドな持論も、それぞれなるほどなと思う部分もあるし、現代はこうなってるよって3人に教えてみたい気持ちにもなった。
翻訳が分かりやすくてすいすい読めるし、想像以上に書かれている内容が今読んでも古びておらず面白い。(これが明治20年(1887年)時点で書かれていた驚き…)もちろん原文も収録されてます。 豪傑君、西洋紳士君、南海先生の3名による正解のない議論(あえて読者に「そこ」を考えさせる構成)に加え、脚注と解説で...続きを読む補足された事項を踏まえ、もう一度ゆっくり咀嚼して読み直したい1冊でした。
中江兆民 「三酔人経綸問答 」 明治時代に日本の未来像を考えた本 戦争を放棄して民主制か、アジアに侵略して欧米と戦うか、二項対立式な論述だが、民主制も侵略主義も実現困難とし、進化を待てとする 著者の結論は 歯切れが悪い 論争の中から 自由民権運動や征韓論の問題点を洗い出しているように思う ...続きを読む南海先生=著者の結論 *洋学紳士の説=全国民が一致協力しなければならず実現困難 *豪傑君の説=君主宰相が独断専行しなければならず実現困難 *我々は進化を先導してはいけない→ただその行くところに従ってついていくだけ 進化(スペンサー) *自由放任主義により進化する→ 進化は 自由と法則を持つ→進化は理義の一つ *地球上の生命、社会、政治〜単純なものが順次の分化を経て複雑なものに至る=普遍的な法則 中江兆民 *理義=真偽、善悪について同一判断をするための普遍的なもの〜民権や自由平等は 理義→力は正義(勝てば官軍)への批判 *力の政治は安定しない→力が強ければ逆転するから→平和で安定した社会秩序はない→ルソー 社会契約が必要 豪傑君=兆民のアジアナショナリズム、侵略主義 *世界は弱肉強食〜国家間に戦争は不可避 *弱小国は 軍備を整えて アジアに進出して大国となるべき *自由=したい放題すること *平等=例外なく なぎ倒して 平らにすること 洋学紳士=兆民のフランス流の民主主義 *民主制は 最も完全〜世界が採用するだろう *弱者国は 民主制を取り入れ、軍備を捨て、学問を盛んにし、強国が いつくしむほかない 存在(国そのものが精緻に彫刻した美術品のように)になればいい. *自由こそ人間社会の最高の価値〜歴史は それへの進化の過程
南海先生、紳士君、豪傑君の三者による対談形式。分量の半分以上は原文や解説なので、新訳の本編自体は短い。 洒落のきいた文章と、単純簡潔な構成(ヘーゲルの弁証法的?)でさっと読ませるが、中身は大問題に真っ向から取り組むもの。現代の憲法九条に関する議論もほぼこの本で語られていることにすっぽり収まりそう。...続きを読む 解説にもあるが不戦条約により建前だけでも戦争が不可になるのは1920年代になってからである。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
三酔人経綸問答
新刊情報をお知らせします。
中江兆民
鶴ヶ谷真一
フォロー機能について
「光文社古典新訳文庫」の最新刊一覧へ
「学術・語学」無料一覧へ
「学術・語学」ランキングの一覧へ
一年有半
月光に書を読む
将来の日本 再版の序
試し読み
三酔人経綸問答 ビギナーズ 日本の思想
作者のこれもおすすめ一覧へ
▲三酔人経綸問答 ページトップヘ