山極寿一の作品一覧
「山極寿一」の「動物たちは何をしゃべっているのか?」「人類は何を失いつつあるのか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「山極寿一」の「動物たちは何をしゃべっているのか?」「人類は何を失いつつあるのか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
⭐︎5では足りないくらい、面白く興味深い内容だった。
ゴリラ研究者:山極先生と、シジュウカラ研究者:鈴木先生の対談形式。ゴリラ・シジュウカラ研究の双方からアプローチして、共通点や相違点を整理しながらヒトのコミュニケーションまで広げていく。
まず感じたのは、お二人の対談には大きな化学反応が起こっていること。全く違う動物の研究をしていながらお互いの研究に刺激を受け相手の言葉を繋げていく。自分の分野だけ主張しているのかと思いきや、受けて、伸ばしていく。対談形式は苦手な私だが、全く読んでいて不快にならなかった。それは、誰よりも非言語コミュニケーションの大切さを理解している方々だからだろう。相手を敬い知
Posted by ブクログ
霊長類研究者の山極先生が京都大学の総長時代に執筆された著書。
ゴリラやチンパンジー、サルなどの生態と人間の生態を比較しながら、現代社会で我々が直面する様々な課題について言及しており、大変興味深い内容でした。
今更後戻りはできないですが、グローバル化も進んで人間社会の規模が大きくなりすぎて生きづらくなっているんだろうなとゴリラの群れの話などを読んでいて感じました。
「道徳は自分が属したい共同体があってこそ成り立つ。それがなければ、道徳は心に宿らないのである。道徳の低下は、現代の日本人が急速に孤独になったことを示している。」と書かれており印象に残りましたが、小中学校で「特別の教科」として位置づけら
Posted by ブクログ
面白かった!研究者同士が自分の研究を語り、相手の研究を聞き、相互理解を深めつつ新しい展望をひらいていく。
論文のような構成ながら、対談本としても説明が丁寧で読みやすい!
シジュウカラの研究は年の半分以上森に篭らないといけないし、ゴリラの研究では人から離れてたった1人ゴリラの集団と暮らさないと行けない。
これは生半可な覚悟ではできないし、それをさらっと述べた上で研究成果のみ聞いてると、華々しく見えてしまう。
言語を学ぶには人、動物、環境、文化など一つのカテゴリだけでなくお互いの干渉度合いなども理解しないといけない。奥が深いなぁ。
最後はAIまで話が進んで、新分野への示唆も含めて楽しく読めた。山極