作品一覧

  • 超国家主義の論理と心理 他八篇
    4.5
    1巻1,452円 (税込)
    日本ナショナリズムは、なぜ超国家主義(ウルトラ・ナショナリズム)へと突き進んだのか? 敗戦の翌年、日本軍国主義の精神構造に真っ向から対峙し、抑圧が下位に移されていく「抑圧委譲の原理」、それゆえの「無責任の体制」などを鋭く指摘し丸山の名を一躍高めた表題作。他に、冷戦下でのマルクス主義再検討など、著者の原点たる戦後10年の論考を集成。

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  • 丸山眞男セレクション
    4.4
    1巻1,760円 (税込)
    日本政治思想史と政治学の知見をもって戦後思想をリードした丸山眞男。その思考の特徴を示す代表的な論考を集め、丸山再認識への最良のエントランスを提供する。編者による鮮やかな丸山論収載。
  • 政治の世界 他十篇
    5.0
    1巻1,254円 (税込)
    高い倫理性に裏打ちされた鋭い現実分析、それを伝える明晰な文体で、戦後の言説を主導し続けた丸山眞男(1914─96)。一瞬も静止することのない政治的状況を、権力の生産・再生産の循環という視点からダイナミックに素描した「政治の世界」の他、「権力と道徳」「政治的無関心」など、「科学としての政治学」創造の試みたる十篇を集める。

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  • 政治の世界 他十篇

    Posted by ブクログ

    一度に全て理解するのは難しいので数回読もうと思う.

    特に最後の章には国民としてどうやって政治に関わっていけばいいかということに関して参考になるものが多かった.

    政治は「可能性の束」. ありうる可能性について一通り考えてみるのが大事.
    国民が政治不信に陥り政治に不参加でいるということが政治にも影響を与えている. それによってさらに統治者側の思い通りになり政治が腐敗するのを促しますます政治不信が蔓延ってしまうという悪循環.
    政治不信・無関心であることが政治に参加しない理由にはならない. 個人的にはまだまだ政治について無知ではあるが無知であるなりに政治に向き合い続けるようにしたいと思った.

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    2022年03月10日
  • 丸山眞男セレクション

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    丸山眞男セレクション (平凡社ライブラリー ま 18-1)
    (和書)2012年09月27日 12:28
    丸山 眞男 平凡社 2010年4月10日


    数ヶ月前に、柄谷行人さんの講演を聴きに行った。その時、丸山真男さんの話題が出た。デモについてでしたがなかなか面白い話だった。そして最近、片山杜秀さんの本を読んでいて又、丸山真男さんの話題が出た。柄谷行人や浅田彰以上の影響力を持った知識人だという話でした。

    そうか今まで一冊しか読んでいない。佐藤優さんのお勧めで読んだ一冊きりだ。そしてあまり意味が分からなかったときた。それで入門編を兼ねてこの本を手に取った。そしたらなかなか面白いではないか!苅部正

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    2020年09月26日
  • 超国家主義の論理と心理 他八篇

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『日本ファシズム の思想と運動』
    この論文は、初めて読んだが、日本のファシズム 運動について、担い手とか明晰、明快に分析されている。
    『軍国支配者の精神形態』
    東京裁判の公判の速記録から分析。
    何ら計画性もなく、日本の支配者層が、日米開戦に踏み切ったのは、連合国人を驚かせ、理解に苦しんだ。
    枢軸国側で日本に特質的な事は、指導力の欠如である。

    2.ナチ指導者との比較
    ナチ指導者と日本の戦犯の比較を進める。
    ナチ指導者は学歴が低かったが、日本の戦犯は、学歴が高かった。

    ナチ指導者は、自覚的に残虐行為を行う。
    日本の戦犯は、顕著な無計画性と指導力の欠如により、目的意識により手段をコントロールでき

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    2019年12月07日
  • 丸山眞男セレクション

    Posted by ブクログ

    「超国家主義の論理と心理」をはじめとした彼の代表的な文章をうまくまとめてあります。丸山眞男を持ち歩くのにとても良い本。
    安保闘争を知っている世代はまさに体験として彼を知っているのだろうが、私は彼を原体験として知っているわけではなく、大学の授業で習ってはじめて知った。
    しかし、昨今の日本の政治家の発言を聞いていると、氏が示した戦前の日本戦争に突入していった特殊性が根本では解消できていないことに気づく。
    例えば、国家、国体を区別できない政治家。また、国家を「形式的秩序」としてとらえられない政治家。だからこそ「教育勅語はいいところもあった」などというのだろう。そういった、一級品の戦前の日本の課題の分

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    2019年05月19日
  • 丸山眞男セレクション

    Posted by ブクログ

    丸山真男の著作(講演も含む)集。

    政治的な「思惟方法」について、その在るべき姿が模索される。
    日本の伝統的な思惟方法の問題点として、際限のない「無責任」(これは、日本において、中核・機軸となる思想が欠落していること、自由な主体的意識が生まれていないことに一因を帰する)や、「現状追認」(「現実」という言葉が「既成事実」と同義に用いられ、現状の盲目的受容がなされてきた日本の政治にありがちな風景)といった点が、様々な著作において、微妙に形を変えながら指摘される。

    講演録である『政治的判断』では
    ・政治的な責任というものは徹頭徹尾結果責任である
    ・政治から逃避する人間が多いほど、専制政治を容易にす

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    2017年08月14日

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