作品一覧

  • 風俗画入門
    -
    1巻1,375円 (税込)
    古代から近代まで、人々の暮らしや心情を映し出す風俗画は、壁画、絵巻、屏風、浮世絵、漫画、落書など、様々な形で残されてきた。中国の影響から独立、展開し、近世に花開くその歴史は、高松塚古墳壁画から鳥獣戯画、洛中洛外図屏風、見返り美人図、北斎漫画までをも包み込む。古代の落書の精神は平安時代の絵巻に昇華し、仏教的な厭世観(憂世)は刹那主義的な現世肯定の精神(浮世)に受け継がれている。 日本美術史の第一人者が語り尽くす、類いまれな戯画全史。カラー図版多数掲載! 【目次】 第一章 風俗画の東西 第二章 唐美人の移入 第三章 やまと絵の風俗画 第四章 鎌倉、室町時代 第五章 戦国から桃山へ 第六章 桃山風俗画の満開 第七章 初期風俗画の爛熟 第八章 風俗画としての浮世絵 あとがき 学術文庫版あとがき 参考文献
  • よみがえる天才1 伊藤若冲
    4.1
    1~9巻825~935円 (税込)
    私は理解されるまでに1000年のときを待つ――。生前、名声をほしいままにしながら、その後、幾世紀にもわたり忘れ去られた存在であった若冲は、代表作《動植綵絵》のうち一五幅を描き上げたとき、この謎めいた言葉を残した。そこに込められた秘密とは? 若冲研究の第一人者がはじめて明かす、知られざる若冲像。
  • 十八世紀京都画壇 蕭白、若冲、応挙たちの世界
    -
    1巻1,815円 (税込)
    蕪村や応挙、若冲、蘆雪に蕭白。ほぼ同時期、同じ地に豊かな才能が輩出した。旧来の手法から抜けだし、己の個性を恃んで、奔放に新しい表現を打ちだす。十八世紀の京都は、まさにルネサンスの地であった。「奇想」の美術史家・辻惟雄は、彼らの作品に向き合い、多数の論考を遺している。それらを抜粋し、作品の解釈から時代背景や人物像にも迫ってゆく。あの時代の京都を、彩りをもって甦らせる試みである。
  • 江戸の春画
    -
    1巻1,045円 (税込)
    色事、濡れ事、笑ひ事――。「枕絵」であり「笑い絵」。公然の秘密であり縁起物。春画には、江戸のイマジネーションと絵師の技がなす、斬新、艶美、愉快な遊びが溢れている。何が描かれ、どう面白いのか。何が仕掛けられているのか。世界を虜にした浮世絵春画の軽さと深さを、豊富な図版とともに解き明かす。日本の春画への偏見を覆した名著にして、最良の入門書! (解説・辻惟雄)
  • 若冲
    4.0
    1巻1,650円 (税込)
    《動植綵絵》全30幅をはじめ有名作品を網羅した図版150点以上! 今回増補した《象と鯨図屏風》には文庫ならではの仕掛けが。若冲の魅力を世に知らしめた第一人者による伝記、画歴から画論、若冲派まで、一冊で丸ごと網羅。好きにならずにいられない、若冲の秘密に迫る作品解説。ファンにはうれしい印譜解説(新発見の印譜を増補)、年表まで、小さな判型にメガ盛「若冲」! (講談社学術文庫)
  • 奇想の発見―ある美術史家の回想―
    4.0
    1巻1,936円 (税込)
    ギロリと眼を剥く曾我蕭白の雲龍図、岩佐又兵衛の血みどろ絵巻、そして大ブームを巻き起こした伊藤若冲の白い象──。花鳥風月を優雅に愛でる日本美術史の片隅ですっかりキワモノ扱いされていた「奇特な」画家たちを発掘し、ニッポンの美に禍々しき愉楽を与えた立役者。その自由な精神を育んだ生涯を綴る、初めての自伝。※単行本に掲載の図版・写真の一部は、電子版には収録しておりません。
  • よみがえる天才1 伊藤若冲

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    935

    多摩美術大学学長が書いた本ですごい分かりやすかった。著者の辻さんは1990年代以降の若冲ブームの立役者の人でもあるらしい。長谷川等伯→尾形光琳→伊藤若冲→鈴木基一だから尾形光琳と江戸琳派の間の人か。琳派良く見るけど、若冲展あったら見に行きたいな。

    辻惟雄(つじ・のぶお)
    1932年生まれ。美術史研究家。若冲復活の立役者として名高い。千葉市美術館館長、多摩美術大学学長、MIHO MUSEUM館長などを歴任し、現在東京大学名誉教授、多摩美術大学名誉教授。2017年、朝日賞受賞、文化功労者に選出される。2018年瑞宝重光章受章。著書に『奇想の系譜』(美術出版社 1970年、ちくま学芸文庫

    0
    2024年04月24日
  • よみがえる天才4 アレクサンドロス大王

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    数ある英雄伝説の中でも影響力の大きいアレクサンドロス大王。身にまとった伝説がぶ厚すぎるだけに、「研究者の数だけアレクサンドロス像がある」状態。等身大のアレクサンドロスに迫るのは生易しいことではないのだと感じた。その中でも本書は丁寧に研究史を整理し、最新の研究を取り入れてアレクサンドロスの実像に迫る。数々の英雄譚が生まれた背景、実像に近いと思われる姿、後世への多大な影響などなど、アレクサンドロス大王がいかなる存在であるのか、平易な文章でわかりやすく紹介してくれる入門の一冊。

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    2021年06月01日
  • よみがえる天才3 モーツァルト

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    モーツァルトという人と音楽を広く知ることのできる一冊です。楽曲について、モーツァルトの生きた時代や、彼の手紙をもとに分析されています。また、著者の考えにも納得させられるものがありました。
    2021,2/27-3/1

    0
    2021年03月02日
  • よみがえる天才4 アレクサンドロス大王

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    紀元前300年という事を忘れて、何か物足りなさを感じて読んだが、ふと考えると紀元前300年でよくここまでわかって書けたなというのが正直な感想。歴史のもっと生々しい部分を知りたかったが、よく考えると紀元前300年の時代にそれを求めるのは酷でしょう。父への対抗意識で大帝国を作ったという説は今でも通じる理屈で本当かよと思うがそれも紀元前300年に免じて許そう。

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    2021年02月13日
  • よみがえる天才1 伊藤若冲

    Posted by ブクログ

    若冲の創作活動ばかりでなく、青物問屋としての仕事面も記載してあり、若冲の本髄が明確に理解できる好著だ.動物綵絵での鶏の絵は有名だが、モザイク画も素晴らしい.非常に根気のいる作業が必要だが、70歳代でこのような画法を創作するバイタリティーは凄い.著者が若冲の発掘者だが、江戸時代の文化の奥深さは日本の誇りだと感じている.

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    2020年12月27日

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